ドジャースのファンイベント「ドジャーフェスタ2026」をきっかけに、「WBC登板」をめぐる発言の温度差が注目されています。
デーブ・ロバーツ監督は「WBCでは投げない」と明言する一方で、大谷翔平選手は「まだ分からない」「最後は状態を見て」と含みを残しました。
このズレは対立というより、立場と時間軸の違いから生まれた“表現の差”として捉えると見通しがよくなります。
ロバーツ監督が「WBCでは投げない」と断言した背景
ロバーツ監督の発言は、結論を先に確定させて球団の準備を前に進める、いわば「運用の言葉」です。
監督はWBCでの起用について否定しつつも、レギュラーシーズンに向けては投手としての準備を進める方針を語っています。
ポイントは次の3つです。
「完全に彼自身の判断だ」という強調
監督は“球団が止めた”ではなく、“本人が選んだ”と説明しています。これにより、WBC登板をめぐる憶測(制限・圧力)を抑え、選手の主体性を前面に出しました。
2026年は「普通の先発」として計算している
昨季は球数や回数を段階的に管理してきた一方、今季は「2〜3イニングで止める前提ではない」というニュアンスが出ています。登板間隔は柔軟でも、役割の基本は先発投手として整える構想です。
チームの最優先は“二刀流の年間設計”
WBCは短期決戦でピークを早めるリスクが伴います。二刀流でシーズンを戦い切るには、開幕から逆算した調整が重要になります。監督の断言は、その年間設計を守るためのメッセージとして機能しています。
大谷翔平が「まだ分からない」と話した意図
一方で大谷選手の発言は、「コンディションの言葉」です。本人はブルペン入りなど準備の進捗を語りつつ、最終判断は体の状態と相談しながら進める姿勢を崩していません。
「状態次第」はブレではなく、投手として自然な管理
投手復帰を伴うシーズンでは、痛みや張り、回復速度などの変数が残ります。だからこそ「最後の最後まで調整次第」という言い方になります。これは慎重さであり、プロとしての誠実さでもあります。
球団との“コミュニケーション”を重視している
大谷選手は意思決定を独断で進めるより、球団の運用計画と擦り合わせながら進める姿勢を示しています。WBC登板の有無がどちらに転んでも、シーズンの二刀流に繋がる形で着地させる狙いが見えます。
「食い違い」が起きる理由は“時間軸”の違い
今回のズレは、同じテーマを別の角度から話していることが大きいです。
監督は「現時点の方針」を確定して伝える立場
チーム運営では、投手陣の構築やスプリングトレーニングのメニュー設計が必要です。そのため、方向性は早めに言語化されやすくなります。
本人は「最終判断の余地」を残す立場
選手側は体の反応を見ながら微調整します。特に投手は少しの違和感が大きな故障に繋がり得るため、断言を避けるのが合理的です。
この2つが同時に表に出ると、「WBC登板」の言い分が食い違って見えますが、実際は役割分担のようにも見えます。
WBC登板は本当に“ゼロ”なのか?起こり得るシナリオ

現状の発言を踏まえると、もっとも現実的なのは「打者専念(DH中心)」です。ただ、可能性の幅を整理すると読みやすくなります。
シナリオ1:打者専念で出場(最有力)
年間の二刀流設計を守りながら、WBCでの貢献度も最大化しやすい形です。日本代表としても打線の軸が明確になります。
シナリオ2:限定的な登板(可能性は低いが残る)
本人が「状態次第」と語る以上、コンディションが想定以上に整った場合に“例外的な判断”が生まれる余地はあります。ただし球団の方針と整合させる必要があり、実現ハードルは高めです。
シナリオ3:WBCは出場形態を柔軟にし、MLB開幕へ最適化
出場しながらも負荷を抑える、登板以外の形でチームに貢献する、という発想です。短期決戦と長期シーズンの両立を狙うと、この考え方が現実的になります。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズ【公式】はコチラ
大谷翔平WBC登板はどうなるまとめ
「WBC登板」をめぐるロバーツ監督と大谷翔平選手の発言のズレは、対立というより“立場と時間軸の違い”から生まれた表現の差として整理できます。
監督はチーム運営の観点から「投げない」と方針を明確化し、本人は投手としてのコンディション管理の観点から「状態次第」と最終判断の余地を残しています。
現時点で最も筋が通るのは、WBCは打者として出場し、2026年シーズンは二刀流の年間設計を優先して投手として積み上げる形です。
大谷翔平選手が“納得できる準備”で最高のパフォーマンスに繋げていく流れに、期待が高まります。

