大谷翔平投手の復帰戦で初勝利をもたらした配球の秘密とは?
今季11度目の投打同時出場の舞台で、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が見事に復帰後初勝利を飾りました。
自己最長となる5回、同最多の87球を投げて、2安打1失点、9奪三振をマークし復調ぶりを印象づけました。
そんな彼を支えたのが、今季デビューの新人捕手、ダルトン・ラッシング選手(24歳)です。
第4バッテリーとなるこの試合で、ラッシング選手は
「三回から先は僕に任せたい」
と大谷選手から言葉をかけられたことを明かし、信頼関係の強さを示しました。
配球プランは序盤に変化球を中心とし、最後の2イニングで見せ場となる速球主体の攻めに変化させました。
なぜ大谷翔平投手は「三回以降は僕に任せたい」と言ったのか?

試合前の方針として、ラッシング選手は
「速球を配球の軸にするというより、むしろ序盤は控えめに」
と語ります。
カーブ、スイーパー、スライダー、スプリットなど変化球を多めに使いつつ、裏をつく配球で相手を翻弄し、それが結果的に後半の速球主体の展開へとつながったのです。
実際に87球中、速球系は30球、それ以外の変化球が残りを占め、意図的な組み立てが光りました。
大谷選手は初回にすでにカーブが好調だったと語り、ラッシング選手との呼吸の良さが伺えます。
電子的指示だけじゃない、捕手自らサインを出した瞬間とは?
ドジャースではサイン交換に電子機器「ピッチコム」を使用していますが、この試合の特徴は三回にあります。
「最初の数イニングは全球、大谷選手がサインを出していました。しかし三回、たまたま僕から1球だけサインを出したんです。それをきっかけに、彼から『そこから先は僕に任せたい』と言ってくれました」
とラッシング選手。
信頼の証とも言えるこの一言が、二人の関係性をさらに固めたようです。
配球のミスはあったが、それも前進の糧に
三回は無得点のまま迎えたピンチのイニングで、大谷選手が甘く入ったカットボールを痛打されて先制ホームランを許しました。
ラッシング選手は
「配球ミスが1つあり、それがホームランに結びついた」
と振り返りつつ、
「でも僕たちは失敗から学んで前に進む。その姿勢が大事です」
と前向きに語ります。
彼にとってこの勝利は数字以上の意味があり、大谷選手との相性、息の合ったプレーへの自信にもつながったことでしょう。
ラッシング明かす大谷翔平復活舞台裏まとめ
ドジャースの新人捕手・ダルトン・ラッシング選手が語る大谷翔平投手の復活劇は、信頼とコミュニケーションが生む配球の妙が物語です。
「三回以降は僕に任せて」と言われた瞬間から、“バッテリー”の形が変わり、変化球主体から速球活かしへと柔軟に対応できたことが勝利の鍵でした。
失敗すらも糧に前進する姿勢は、新人としての成長を感じさせます。
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よくある質問/Q&A
Q1:ラッシング選手はいつからドジャースに入団しましたか?
A:ラッシング選手は2025年5月にメジャー昇格し、ドジャースでデビューしました。
Q2:大谷翔平投手の復帰戦の登板内容は?
A:この試合では5回87球を投げ、2安打1失点、9奪三振で復帰後初勝利を飾りました。
Q3:「ピッチコム」とは何ですか?
A:捕手と投手の間でサインを電子的にやりとりするシステムで、戦略的なサイン交換に利用されています。
Q4:ラッシング選手の配球プランはどのように立てたのですか?
A:序盤は変化球を多用してリズムをつかみ、後半に速球を活かす構成を意識しました。
Q5:今後の展望は?
A:今回のようなバッテリーでの信頼構築が継続できれば、ラッシング選手と大谷選手のコンビはより強固になると期待されます。