ロサンゼルス・ドジャースのエース、山本由伸投手が、9月12日(日本時間13日)のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でまたしても光る投球を披露しました。
対するは通算265勝を誇るベテラン、ジャスティン・バーランダー。山本は中5日での先発でしたが、期待に違わぬ内容を見せました。
山本の投球成績は7回1安打1失点、10奪三振1四球。初回に四球と二塁打で先制を許したものの、その後は2回から7回まで完全投球であり、20人連続で打者をアウトに取り続けました。
奪三振は3試合連続二桁に到達し、防御率も2.66へ改善しました。
今シーズン27試合登板で11勝8敗、防御率2.72。
メジャー2年目で規定投球回数を早くもクリアしています。
しかしながら、打線の援護がなく、ドジャースは勝利投手の権利を得られずに終わりました。
スタートはややもたつきながらも立て直しは完璧

初回、2番ディバースにフルカウントからの四球、続くアダメズに左中間を破られて二塁打。
これは中堅手パヘスの処理の乱れが絡み、記録上は失策も含まれています。
その後、スミスを右飛、チャプマンを空振り三振で切り抜けて以降、追加点は許しませんでした。
中盤から終盤にかけての圧巻の“完全投球”
2回~7回にかけては一切ヒットも四球も許さず、20打者連続アウトと相手打線を封じ込めました。
奪三振10、四球1という内容で、投球内容そのものは申し分ありませんでした。
対戦バーランダーとの投げ合いで見せた精神力と経験
相手先発はサイ・ヤング賞3回のバーランダー。
年齢42歳、通算265勝の重みがある右腕ですが、山本はそのレジェンドに臆することなく投げ合いました。
特に球速は最速157キロをマークし、バーランダーとのガチンコ勝負で見せ場を作れたことは、彼の成長と自信の証です。
勝利を逃がした要因は?打線の援護不足と試合展開
この日の試合でドジャース打線は、山本のピッチングを支えることができませんでした。
1-0と先制を許した後、ドジャースは7回までバーランダーからの得点を奪えず。
7回途中で同点に追いついたものの、その段階で山本は勝利投手の権利を持たず降板する形となりました。
打線の沈黙が、力投を結果につなげられなかった最大の要因です。
また、前回登板(オリオールズ戦)でも、ノーヒットノーラン目前まで迫る凄まじいピッチングを見せながら、1失点で8回2/3を投げ、勝ち負けつかずという結果になっていました。
運も味方の援護もやや不足している状況が続いています。
山本由伸ジャイアンツ戦20打者連続アウトまとめ
山本由伸はこの試合でも“投手としての最高レベル”に近い内容を披露しました。
20打者連続アウト、7回1安打10奪三振という数字は、彼が現在MLBで屈指の先発投手であることを改めて示しています。
しかしながら、勝ち星は援護と試合展開によって左右される野球。
打線とのかみ合わせ、チームの総合力が今後の鍵になるでしょう。
次回登板でも、このような好投を数字だけで終わらせず、試合結果に結びつけてほしいものです。
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よくある質問/Q&A
Q1:なぜ山本由伸は“完全投球”と言われることがあるのですか?
A:この試合では2回から7回まで、ヒットも四球も許さず、20打者連続でアウトを取っています。その区間は「相手打者が一人も走者を出さない」という意味で、野球用語では“完全投球”と言われることもあります。
Q2:防御率2.66と2.72の数値はどういう意味ですか?
A:試合で失った自責点を投球回数で割ったもので、少ない方が好投手とされます。2.66はこの試合後の値で、2.72は試合前の今シーズンの平均防御率です。数字が下がったことで、全体成績がさらに良化したことを示しています。
Q3:勝利投手の権利が得られなかった理由は何ですか?
A:勝ち投手の権利を得るには、通常規定のイニングを投げていて、味方チームがリードした状態で降板することが条件です。この試合では、山本由伸は7回を投げましたが、勝ち越しなどのリードを打線が付けられず、同点またはリードされた状態で降板したためです。
Q4:このような好投を続けていても勝てないのは珍しいことですか?
A:トップクラスの投手でも、こういうことは時折起こります。打線の援護不足、守備のミス、相手投手の好投などが重なれば、投手個人が素晴らしい内容を出しても勝ちに結びつかないケースは決して稀ではありません。
Q5:今後、山本由伸が勝ちを挙げるために必要なことは?
A:チームとしての打線の上向き、守備の安定、あるいはリスクを抑えた交代策などが必要です。また、山本自身がこのような好投を続けて信頼度を高めることで、チームがより攻めやすくなる流れを作ることも鍵です。