ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、現地時間25日(日本時間26日)、敵地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場しました。
そして4回の第3打席で、4試合ぶりとなる54号2ラン本塁打を放ち、昨季に記録した自己最多に並ぶ快挙を達成しました。
一方で、米メディアはこの“54本”という数字だけでなく、「防御率2.87」という投手成績にも触れ、彼の「二刀流」能力の振れ幅と卓越性を強調しています。
以下では、この“2.87”という数字の意味、なぜメディアがそれを“ついでに”取り上げたのか、そしてそれがもたらす衝撃について詳しく整理していきます。
なぜ米メディアは“防御率2.87”を強調するのか?

ドジャース・ネーションの記者ノア・カムラス氏は、自身のX(旧ツイッター)でこう投稿しました:
「ちなみに、オオタニは今季防御率2.87も記録している」
“ちなみに”という語を挟むあたりに、彼自身も
「普通ならあり得ない複合成績」
であることを匂わせています。
なぜこの“2.87”が、単なる付け足し以上の意味を持つのか。背景を見てみましょう。
まず、この防御率2.87は、今季彼が投手として14試合に登板し、合計47イニングを投げて記録された数字。
通常、打者として年間50本前後の本塁打を量産する選手が、同時に投手としても“それなりに通用する”防御率を残す――という組み合わせは、現代のメジャーリーグではほぼ前例がありません。
この“2.87”という値は、単なる投手成績としてでも十分に優秀な部類に入り、それを“本塁打54本”という打撃偉業と並列に語ることで、
「この男は常軌を逸している」
という印象を強めたわけです。
また、メディアは
「2年間で108本(2024年と2025年合算で)という長打力」
も「クレイジーだ」
と驚愕混じりに表現しており、54本という数字と防御率2.87を合わせて語ることで、その“異次元感”を際立たせています。
本塁打54本と防御率2.87、この組み合わせの強さとは?
・打者としての圧倒的破壊力
今季の大谷は、打者として603打席に立ち、54本塁打、101打点を記録しています。
打率.280、OPSは1.010と非常に高い水準です。
この54本という数字は、彼自身がドジャースで昨季記録した54本に並ぶものであり、チームのシーズン本塁打記録としても彼自身が樹立していた記録に匹敵します。
・投手としての信頼性
一方、投手成績にも目を向けると、14登板・47.0イニングでの防御率2.87、62奪三振、WHIP1.04と、バランスの取れた数字を残しています。
仮に彼が専業投手でこの数字を出したとすれば、それだけでも称賛に値する水準でありながら、彼の場合はそれと並行して本塁打数トップクラスの打者成績を残しているのです。
このように、
「本塁打54本 + 防御率2.87」
という並記が可能であること自体が、既存の常識を軽々と超えているわけです。
米国ではこう捉えられている:驚愕と称賛の声
米国内のメディアやファンは、この“二刀流”の両立を
「とにかく信じられない」「二年で108本はクレイジーだ」
と評しています。
実際、
「クレイジーだ」「MVPだ」
といった反応がソーシャルメディア上に多数投稿されており、
「“ちなみに防御率2.87……笑笑”」
といった皮肉交じりの表現も見られます。
こうした言葉遣いは、もはや冷静な論評というより
「言葉を越えた驚嘆の表現」
に近く、彼の成績に対する“枠外の評価”を物語っています。
このようなメディアの扱いは、日本でも議論になりますが、米国現地では
「数字だけで語るには収まりきらない」「語るなら並列させるしかない」
という認識があるようです。
大谷翔平54本塁打と防御率2.87という異次元の事実まとめ
大谷翔平選手が2025年シーズンに打者として54本塁打を放ったこと自体も驚異的ですが、同時に防御率2.87という投手成績を残しているという事実が、米メディアで特に重視されています。
両成績を「ついでに」並記することで、打撃だけでなく投球においても“普通ではない存在”であることを暗に示す――それが、今回の「2.87」という数字が強調されている背景です。
この両立可能性こそが、多くの人を“言葉を失わせる”ほどのインパクトを持っていると言えるでしょう。
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よくある質問/Q&A
Q1:なぜ「2.87」が“付け足し”扱いされるのですか?
A1:多くの報道はまず「54本塁打」に触れ、その後「ちなみに防御率2.87も記録している」と付記する形式をとります。そのため「打撃成績が主で、投手成績は“おまけ”」のような語調になることが多く、“付け足し”の印象を与えやすいのです。
Q2:防御率2.87という数字は、投手として見てどのくらい優秀なのですか?
A2:MLBにおいて、特に打者兼投手ではなく専業投手でも、2点台前半の防御率は優秀と評価されることが多いレベルです。47イニングという“量”は大きくはありませんが、その中でこの数値を維持できるということ自体が高い完成度を示しています。
Q3:過去に似たような「二刀流で優秀成績を両立した選手」はいますか?
A3:近年では非常に稀ですが、大谷前代には二刀流を本格的に成功させた前例はほとんどありません。ベーブ・ルースやボーブ・シーラーなど、歴史上の選手と比較されることはありますが、現代の高レベルな投打兼務でこれほどの成績を残せている例は極めて稀です。