メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手は、10月4日(日本時間5日)に行われた地区シリーズ第1戦で、敵地フィリーズ戦に「1番投手兼DH」で先発出場しました。
これはポストシーズン(プレーオフ)の舞台で、単一のポストシーズンにおいて「投手として先発、かつ野手としても先発出場する選手」は史上初とされる快挙です。
また、同一ポストシーズンで2本塁打以上を打った上で登板するのも、これまで前例のない記録とされています。
以下では、この記録の背景や意義、今後への展望を整理してお伝えします。
なぜ“二刀流先発”は史上初なのか?その記録の意味とは?
プロ野球やMLBでは、通常「投手」と「打者」は厳格に分かれており、特にポストシーズンでは先発投手がそのまま打席に立つことは非常に稀です。
今回、ラングス記者は
と報じました。
さらに、データ分析系メディア
によれば、同一ポストシーズンで2本塁打以上を記録しながら登板した選手も、これまで存在しなかったとされています。
この記録の意義は、単なる
という枠を超え、二刀流選手が最も緊張感の高い舞台でも起用可能であることを実証する点にあります。
また、過去には“投打兼任”をした選手はいても、ポストシーズン・先発という限定条件を満たす例はありませんでした。
当日の試合での大谷の貢献は?初回から先制攻撃と投球の展開
この日の試合での大谷選手は、打席では初回に三球三振に倒れたものの、その裏のマウンドではターンナー、シュワーバー、ハーパーを3者凡退とし、堂々たる内容で投球を始めています。
“1番投手兼DH”という打順配置も、ポストシーズン史上初の事例とされており、打順・役割両面で記録に残る起用でした。
その後の投球では2回に3失点を許しましたが、これはプレーオフでの初マウンドというプレッシャーの中での挑戦でもあり、今後への布石ともとれます。
今季までの大谷の経歴と、今回の記録につながる流れ

- 大谷は2018年からエンゼルスでプレーしましたが、長らくポストシーズン出場の機会はありませんでした。
- 2022年には、現行ルール下で投打両方の規定を満たす“W規定”達成という前例のない偉業を成し遂げました。
- さらに2023年には本塁打王となり、MVPなど数々の栄誉を獲得しています。
- ドジャース移籍後は、2024年には右肘手術の影響で投手としては出場できず打者専任でしたが、2025年に復帰。今季は先発投手としても起用され、地区シリーズ第1戦で先発出場に至ったものです。
- MLBではこの形での“二刀流先発出場”は過去例がなく、まさに今回の記録は新たな章の幕開けを意味します。
このように、過去の実績と流れがあってこそ、今回の“史上初”が成立したのです。
この快挙が示す今後の可能性と注目点は?
今回の起用は、大谷選手とドジャース陣営の“投打兼任戦略”に新たな深みを加える可能性を示しました。
もし今後もこうした起用が続けば、ポストシーズン戦略そのものに革新的な変化をもたらすかもしれません。
また、ファン・メディア・他球団からの注目度もさらに高まり、MLB全体における二刀流選手の評価を再構築する契機となるでしょう。
ただし、逆境や疲労管理、相手の綿密な対策など課題も多く、今後の調整・采配が勝負を分けることとなります。
大谷翔平ポストシーズン二刀流先発MLB新記録まとめ
大谷翔平選手が2025年地区シリーズ初戦で記録したのは、単一のポストシーズンにおいて「投手として先発出場」かつ「野手としても先発出場」した史上初の選手となった快挙です。
また、同一ポストシーズンで2本塁打以上を打った上で登板するのも初の記録とされ、打順や配置面でも、ポストシーズン史に名を刻む起用となりました。
この記録は、二刀流起用への新たな扉を開く意味を持ち、今後の試合運びや戦略にも大きな影響を与える可能性があります。
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よくある質問/Q&A
Q. この記録は本当に“史上初”と言えるの?
A. はい。報道では「MLB史上初めて単一のポストシーズンで投手として先発、かつ野手としても先発出場する選手」とされており、従来の記録には該当例が存在しないと報じられています。
Q. 2本塁打以上を打ってから登板するのは本当に誰もやっていない?
A. データ分析系メディア「オプタ・スタッツ」が、そのような例はこれまでないと指摘しており、今回の記録はそれを塗り替えるものと見なされています。
Q. 今後も同様の起用が期待できる?
A. 可能性は十分にありますが、相手や試合状況、疲労・ケガ管理との兼ね合いもあり、慎重な判断が求められます。
Q. 他球団・他の選手でもこの起用が広まる?
A. 大谷選手の成功例が示されれば、他球団も類似の戦略を模索する可能性はあります。ただし、選手の能力・調整力が前提となるでしょう。
Q. この記録を超える可能性はある?
A. この記録自体が非常に高いハードルですが、今後「同一ポストシーズンで3本塁打+登板」「複数試合で投打先発」などさらに複雑な記録が生まれる余地もあります。