なぜロバーツ監督は3点差で佐々木朗希を起用しなかったのか?
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、地区シリーズ第2戦の9回を3点リードで迎えた場面で、守護神・佐々木朗希投手ではなく、ベテランのブレイク・トライネン投手をマウンドに送りました。
この采配は一時的にヒヤリとさせる展開を生みましたが、最終的には佐々木の登板で勝利を締めくくる結果となりました。
ロバーツ監督は試合後、この起用法について
と説明しています。
チーム全体のブルペンを信頼した上での戦略的判断だったのです。
2日で3試合登板のリスクとは?ロバーツの慎重な判断
監督がトライネンを選択した背景には、佐々木が2日間で3試合に登板することへの配慮がありました。
と指揮官は語り、佐々木の負担を考慮して、まずは経験豊富なトライネンに託しました。
トライネンはポストシーズンの重要な場面を何度も経験している投手であり、その実績への信頼も大きかったといいます。
実際、ベシアも控えており、ブルペン全体で勝負するプランが練られていました。
それでも最後は“守護神”佐々木朗希!2球で試合を締めた圧巻の投球とは?
トライネンが3連打を浴び、2点を失って1点差に迫られた9回2死一・三塁の場面。ついに佐々木朗希が登板しました。
相手はナ・リーグ首位打者のトレイ・ターナー。
初球のスプリットでタイミングを外し、2球目は内角への99.3マイル(約159.8キロ)の直球で二ゴロに打ち取り、わずか2球でゲームセット。圧巻のクローザーぶりを見せつけました。
登板後は大谷翔平らチームメートと笑顔でハイタッチを交わし、球場は歓声に包まれました。
ロバーツ監督は佐々木をどう評価しているのか?
ロバーツ監督は前日の会見でも
としつつも、佐々木について
と明言。
つまり、固定的なクローザー運用ではなく
で起用する“ハイブリッド型守護神”として高く評価していることがうかがえます。
これは、ポストシーズンという短期決戦で、勝利の確率を最大化するための柔軟な戦略の一環といえるでしょう。
佐々木朗希はポストシーズンでどう活躍しているのか?

佐々木はワイルドカードシリーズ第2戦で4点リードの9回を締め、地区シリーズ第1戦でも5-3の9回に登板してセーブを記録。
この第2戦では3試合連続登板となりましたが、いずれも圧倒的なパフォーマンスを見せています。
最速100.8マイル(約162.3キロ)のストレートと鋭く落ちるスプリットは、強打者揃いのフィリーズ打線をも沈黙させました。
ロバーツ監督佐々木朗希温存した理由まとめ
ロバーツ監督は、佐々木朗希への絶大な信頼を持ちつつも、チーム全体の戦力バランスを考えた采配を行っています。
3点差の9回という場面であえてベテランを起用したのは、佐々木のコンディション管理とブルペン全体の最適化を意識した結果でした。
最終的に佐々木が2球で試合を締め、采配と戦力の両面が噛み合った勝利は、ドジャースの強さを象徴するシーンとなりました。
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よくある質問 / Q&A
Q1. なぜ最初から佐々木を9回に投入しなかったのですか?
A. ロバーツ監督は2日で3試合登板となる佐々木の負担を考慮し、まずはトライネンに託す戦略を選びました。
Q2. トライネンを起用したことに後悔はないのでしょうか?
A. 監督は「ブルペンで最も信頼できる投手を使った」と語っており、起用に後悔はないと明言しています。
Q3. 佐々木は今後もクローザーとして固定されるのでしょうか?
A. ロバーツ監督は固定ではなく「重要な場面」で柔軟に起用する方針を示していますが、実質的な守護神的役割を担っていることは間違いありません。
Q4. 佐々木のポストシーズン成績は?
A. ここまで3試合に登板し、2セーブ、防御率0.00と圧倒的な内容を残しています。