なぜ相手チームは大谷翔平を敬遠するのか?

ドジャースの大谷翔平選手は今季、自己最多の55本塁打を放ち、相手投手陣にとって常に最大級の脅威となっています。
ポストシーズンでもその存在感は圧倒的で、相手チームは得点圏での対戦を避け、申告敬遠を選択するケースが目立っています。
フィリーズとの地区シリーズ第4戦でも、七回に大谷を敬遠し満塁策を取りました。
しかし、この戦略には一つの
が潜んでいます。
その後ろに控えるムーキー・ベッツの存在です。
ムーキー・ベッツは敬遠後の打席でなぜ驚異的な成績を残しているのか?
米紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者が、自身のXで興味深いデータを公開しました。
ムーキー・ベッツのMLBキャリアにおいて、前打者が敬遠された回数は合計23回。
そのうち、レッドソックス時代はデビッド・オルティスが2回、ドジャースでは大谷が21回と圧倒的な数字です。
さらに注目すべきは、その敬遠直後のベッツの成績です。
前打者敬遠後のベッツ成績(MLBキャリア)
- 打率:.526(19打数10安打)
- 二塁打:5本
- 本塁打:1本
- 四球:3回
- 犠牲フライ:1本
- 打点:18
驚異的な勝負強さを示すこれらの数字は、単なる偶然ではありません。
ベッツは相手が敬遠という選択をした瞬間に、心理的な主導権を奪い、試合の流れを一気に引き寄せる能力を持っています。
ナ・リーグ優勝決定シリーズでベッツはどう活躍するのか?
ドジャースはフィリーズを3勝1敗で下し、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)へと駒を進めました。
シリーズは13日(日本時間14日)に開幕し、相手はブルワーズとカブスの勝者です。
大谷翔平が相手チームから再び勝負を避けられる局面は、今後さらに増える可能性があります。
つまり、それはそのままベッツにとって“試合を決定づけるチャンス”が増えることを意味します。
ポストシーズンの大舞台で、彼の
が炸裂するシーンが見られるかもしれません。
敬遠策は本当に有効なのか?

相手チームにとって、大谷翔平を敬遠するのは一見合理的な選択のように見えます。
しかし、その直後に待ち構えるベッツの驚異的な数字を考えると、この戦略は諸刃の剣です。
むしろ
と言っても過言ではありません。
ナイチンゲール記者が述べたように、
という言葉は、まさに今のポストシーズンの状況に重なっています。
大谷翔平の敬遠が生むムーキーベッツの脅威まとめ
大谷翔平の存在が相手チームに敬遠を強いる一方で、その後ろに控えるムーキー・ベッツが“真の脅威”として浮かび上がっています。
敬遠という戦略が必ずしも守備側に有利に働かないことを、ベッツの数字が雄弁に物語っています。
ナ・リーグ優勝決定シリーズでは、この「大谷敬遠→ベッツ勝負」の構図が、試合の勝敗を大きく左右するカギになる可能性があります。
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よくある質問(Q&A)
Q1:なぜ大谷翔平はこれほど多く敬遠されるのですか?
A:長打力と勝負強さが突出しているため、得点圏での被弾リスクを避けたい相手投手が敬遠を選ぶケースが増えています。
Q2:ベッツは敬遠後の打席で特別な戦術を使っているのですか?
A:特別な戦術というよりも、投手がプレッシャーのかかる状況で勝負を強いられるため、ベッツの冷静な対応と高い打撃技術が結果に表れています。
Q3:今後のポストシーズンでもこの傾向は続きますか?
A:大谷への警戒が続く限り、ベッツの“敬遠後の勝負強さ”はチームの得点源として重要な役割を果たすと見られます。