NHK放送への賛否が二分?ワールドシリーズ第7戦で起きた波紋

2025年11月2日、MLBワールドシリーズ第7戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズとの延長11回の激戦を制して球団史上初の連覇を達成しました。
シリーズMVPには山本由伸投手が選出され、大谷翔平、佐々木朗希両投手の活躍も話題となり、日本国内でも大きな注目を集めました。
しかし、その一方で注目を集めたのが「放送のあり方」でした。
放送を担当したNHKに対して、
「なぜ総合テレビでやらないのか」「BSだけでは見られない人が多い」
といった批判が相次ぎ、ネット上では賛否が巻き起こりました。
なぜ総合テレビで放送されなかったのか?
NHKは第1戦、第4戦、第5戦、第6戦を総合テレビで中継しましたが、第2戦、第3戦、そして最終第7戦はBS放送のみに限定しました。
これが大きな不満を生んだ要因です。
「BSを契約していない」「録画機器が対応していない」
などの視聴環境に左右される形となり、せっかくの歴史的試合をリアルタイムで見られなかった人が多数いたのです。
特に第7戦は大谷翔平が投手として先発登板しただけに、
「なぜ地上波で中継しなかったのか」
という声が強く上がりました。
NHK放送の“功”はどこにあったのか?
一方で、NHK放送には肯定的な意見も多く寄せられました。
まず、商業CMがないため試合に集中できた点が好評でした。
実況・解説陣の安定感もあり、
「落ち着いて見られる」「スポーツドキュメンタリーのような演出がよかった」
という声もありました。
また、公共放送として、国際的スポーツイベントを一定の品質で全国に届けたことは大きな意義があり、全試合の放映権を確保した点は評価できます。
再放送をしなかった“罪”とは?
今年のNHKはゴールデンタイムでの再放送を実施せず、深夜のハイライト放送に留まりました。
昨年のフジテレビが昼・夜のダイジェストを再放送していたことと比較すると、視聴機会の差は歴然です。
特に、BS視聴が難しい層にとって、再放送の有無は大きな問題です。
「録画に失敗した」「仕事で見られなかった」「もう一度見たいのにどこにもない」
といった声がSNSで多く見られました。
視聴機会の公平性という観点からは、公共放送としてもう一歩踏み込んだ対応が望まれたといえます。
民放との差と今後の課題とは?
昨年のフジテレビはワールドシリーズ全5試合を生放送し、ダイジェストをゴールデンタイムで再放送しました。
しかしその結果、日本シリーズと時間帯が重なり、NPBが取材パスを制限するなどの問題も発生しました。
今年のNHKはそうしたトラブルを避けるために「深夜放送のみ」とした可能性がありますが、視聴者の満足度という意味では逆効果だったとも言えます。
また、配信についてもNHKプラスではなく「NHK ONE」アプリを利用する必要があり、視聴ハードルが高いと指摘されました。
これからの放送はどう変わるべきか?
今後、日本人選手のMLB挑戦が増え、ポストシーズン進出チームも拡大すれば、放送局にとっては絶好のチャンスとなります。
全試合生中継に加え、ゴールデンタイムでの再放送や同時配信など、視聴機会の拡大が求められます。
視聴者はテレビだけでなくスマホ・PCなど複数のデバイスで楽しむ時代です。
NHKが「全国放送の最後の砦」としてその役割を果たすためには、従来の放送枠を超えた柔軟な編成が必要になってくるでしょう。
NHK放送MLBワールドシリーズ2025功罪まとめ
NHKによるMLBワールドシリーズ放送は、国際的スポーツを高品質に届けた点で意義がありました。
しかし、地上波制限・再放送なし・配信環境の煩雑さといった課題も残しました。
視聴者の多様なニーズに応えるためには、テレビと配信の両輪で「誰でも見られる仕組み」を確立することが重要です。
来年以降の放送では、ファン層の拡大と利便性向上を両立させる新しい形が期待されます。
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よくある質問(Q&A)
Q1:なぜNHKは第7戦を地上波で放送しなかったのですか?
A1:編成上の都合や地上波番組との兼ね合いが理由とされ、NHK BSでの放送に限定されました。
Q2:NHKプラスでは見られなかったのですか?
A2:一部試合は配信されましたが、第7戦など一部は対象外で、NHK ONEアプリでの視聴が必要でした。
Q3:再放送がなかった理由は?
A3:日本シリーズとの時間帯重複を避けるためとみられますが、結果的に視聴機会を失った人が多くいました。
Q4:来年以降はどうなるのですか?
A4:日本人選手の増加に伴い、民放・NHK・配信の連携強化が期待されています。より多くの視聴者が見られる体制づくりが求められます。
Q5:NHK放送のメリットは?
A5:CMがなく集中できる点や、安定した実況・解説が魅力です。公共放送としての信頼感も高く評価されています。

