なぜドジャースは外野の1枠に注目しているのか?
ロサンゼルス・ドジャースはワールドシリーズ連覇を果たし、来季は史上初の3連覇を狙っています。
すでに捕手ウィル・スミス、内野フレディ・フリーマン、トミー・エドマン、ムーキー・ベッツ、マックス・マンシー、センターのアンディ・パヘズ、ライトのテオスカー・ヘルナンデス、DHの大谷翔平と、主力野手8人が確定しています。
唯一の空席はレフト。
ここに誰を起用するかが、来季の攻撃力を左右すると見られています。
マイケル・コンフォートは今季138試合で打率.199、出塁率.305、12本塁打、OPS.637と低迷。ポストシーズンではロースターからも外れ、再契約は現実的ではありません。
そのため、ドジャースは外野の補強を最優先課題として動き出しています。
カイル・タッカーが最有力候補?

フリーエージェント市場で最も注目されているのがアストロズのカイル・タッカーです。
29歳の左打者で、過去3年で打率.278、出塁率.380、OPS.892、74本塁打、66盗塁と攻守に優れた成績を残しています。
契約総額は4億ドル前後が予想されますが、ドジャースにはその投資を正当化できるだけのビジネスモデルと実績があります。
タッカーを獲得すれば、テオスカー・ヘルナンデスをレフトに回し、タッカーをライトに置くという理想的な配置が可能になります。
複数球団が争奪戦に参戦する見込みですが、ドジャースは補強資金とチャンピオンチームの魅力で有力候補に挙がっています。
コディ・ベリンジャー復帰の可能性は?

もう一人の有力候補は、かつてのドジャースMVPコディ・ベリンジャーです。
シカゴ・カブスでの直近3シーズンでは、412試合で打率.281、出塁率.338、OPS.815、73本塁打、42盗塁と安定した数字を残しています。
外野3ポジションと一塁を守れる守備力も魅力です。
一方で、ドジャース時代の後半3年(2020〜22年)は打率.203、OPS.648と低迷し、ノンテンダー(契約解除)で放出された経緯があります。
再契約には本人・球団双方の感情面も絡みますが、
「古巣復帰で再び頂点へ」
というドラマチックな展開も十分考えられます。
その他の候補は?

FA市場では、タッカーやベリンジャー以外にも外野手が複数存在します。
トレント・グリシャムは今季34本塁打を放ちましたが、これまでのOPSは.680未満と波が激しいタイプ。
ハリソン・ベイダー、マイク・ヤストレムスキ、ライアン・オハーン、マックス・ケプラー、ロブ・レフスナイダーらも候補に挙がっていますが、ドジャースの「レギュラー基準」にはやや届かないと見られます。
また、マイナーからの昇格候補としてライアン・ウォードの名も挙がっています。
AAAで打率.290、出塁率.380、36本塁打、16盗塁、OPS.937を記録し、リーグMVPを受賞。
左打ちの外野手として期待されていますが、守備面に課題があり、現時点ではレギュラーというよりトレード要員の可能性が高いと見られます。
ドジャースの補強戦略の狙いとは?

ドジャースの補強戦略は
「ビッグネーム+育成+トレード」
の三本柱です。
過去にもフリーマンや大谷翔平など、メガ契約を成功させてきた球団だけに、資金面の制約はありません。
同時に、若手育成やマイナーMVPクラスの選手をトレード要員として活用するなど、柔軟な戦略を展開しています。
タッカー級のスターを獲得すれば、打線の破壊力はさらに増し、“3連覇”への現実味が一気に高まります。
ドジャース狙う外野補強2026まとめ
ドジャースは来季、レギュラー8人を確定させ、残る1枠を巡って動いています。
最有力はカイル・タッカー、次点にコディ・ベリンジャー、さらにグリシャムやウォードらが控えます。
いずれにしても、ドジャースは“3連覇”のために攻撃力の底上げを目指しており、この外野1枠の補強が来季最大の焦点となります。
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よくある質問(Q&A)
Q1:なぜコンフォートは残留しないのですか?
A1:成績が低迷し、ポストシーズンでも起用されなかったためです。打率.199、OPS.637では来季のレギュラーを任せるのは難しいと判断されています。
Q2:タッカーとベリンジャーのどちらが優先ですか?
A2:球団はタッカーを最優先ターゲットとしていますが、契約条件や本人の意向次第でベリンジャー再契約の可能性も残されています。
Q3:ウォードの抜擢はあり得ますか?
A3:打撃はAAAでトップクラスですが、守備面の不安があり、現時点ではレギュラーというよりバックアップ、またはトレード候補と見られています。
Q4:ドジャースは外野補強以外にも動く可能性はありますか?
A4:あります。リリーフ陣や控え捕手など、細部の補強も進めるとみられていますが、外野のレギュラー枠が最優先課題です。

