タイラー・グラスノーはなぜドジャースで“余剰戦力候補”と見られ始めたのか?
ロサンゼルス・ドジャースが、球団史上初のワールドシリーズ3連覇に挑む中で、タイラー・グラスノーが「トレード市場のダークホース」「隠れた切り札」として全米で注目されていると報じられています。
背景にあるのは、ESPNが実施したMLB幹部アンケートと、それを受けた米メディア各社の分析です。
そこでは、グラスノーが成績不振ではなく、
「贅沢すぎる先発投手層の中で生まれた、ドジャースならではの余剰戦力」
になりうるという見方が示されています。
現在のドジャースには、
- 大谷翔平
- 山本由伸
- ブレーク・スネル
- 佐々木朗希
- そしてエメット・シーハンら若手有望株
といった豪華な先発候補が並んでおり、その“厚み”こそがグラスノーをトレードの「切り札」に変える可能性があるとされています。
一方で、グラスノーはポストシーズンで圧巻のパフォーマンスを見せたばかりで、放出となれば戦力的ダメージも小さくありません。
この「戦力として必要」「しかしトレード価値も高い」というジレンマが、今オフ最大級の注目ポイントになっているのです。
グラスノーは本当に“余剰戦力”と言えるのか?

まず確認したいのは、「そもそもグラスノーはどんな投手なのか?」という基本情報です。
最新のシーズンレビューによると、グラスノーは2025年シーズンに右肩の故障で約2か月離脱しながらも、レギュラーシーズン18先発で
- 4勝3敗
- 防御率3.19
- 90回1/3で106奪三振
- ポストシーズンでは防御率1.69、21回1/3で25奪三振
というハイレベルな数字を残しています。
特にポストシーズンでは、2025年ワールドシリーズ第6戦で救援登板し、わずか3球でセーブを記録してシリーズを第7戦に持ち込むなど、「ここ一番」に強い姿を見せました。
さらに契約面では、2023年オフに結んだ5年総額約1億3650万ドルの延長契約の中で、2026年は年俸3000万ドルが保証されています。
実績・実力・契約内容を総合すると、グラスノーは「ほぼ全球団でローテーションの柱になれるクラス」の先発投手と言って差し支えありません。
そんな投手が“余剰戦力”とまで言われるのは、ドジャースの先発層が他球団とかけ離れて厚く、しかも中長期契約で主力を固めているからです。
なぜESPN幹部アンケートで「ダークホース級トレード候補」とされたのか?

ESPNの幹部アンケートや、それを受けた米メディアの分析では、グラスノーが
「サプライズだが論理的なトレード候補」
として名前を挙げられています。
その主な理由は次の3点です。
- ドジャース先発陣の“異常なまでの厚さ”
大谷、山本、スネル、佐々木という4人だけでも、他球団なら“夢物語レベル”のローテーションです。ここにグラスノーやシーハン、さらにファームの有望株まで加わることで、「先発だけは明らかに過剰」という状況が生まれています。 - グラスノーにトレード拒否権がないこと
長期高額契約でありながら、トレード拒否権が付帯していないと報じられており、フロントから見ると「動かしやすい大型契約」となっています。 - ポストシーズンで価値を高めたタイミング
ワールドシリーズを含むポストシーズンでの好投により、市場での評価は上昇中。今なら「先発エース級を欲しがる球団から、打線・救援陣の即戦力をパッケージで引き出せる」と考える幹部もいるとされています。
ESPNにコメントした匿名幹部の一人は、「ドジャースは大谷、山本、スネル、佐々木、シーハンを軸にローテーションを組み、グラスノーをトレード要員として活用できる」と指摘しています。
これは“グラスノーの評価が低いから”ではなく、“ドジャースだけが持つローテーションの贅沢さ”が理由だという点が重要です。
グラスノー放出でドジャースはどのポジションを強化しようとしているのか?

米メディア各社の論調を総合すると、グラスノーをトレードの「切り札」として使う場合、ドジャースが狙う補強ポイントは大きく3つに整理できます。
- ラインアップの厚み・バランスアップ
すでに強力な打線を誇るものの、「特定ポジションの攻撃力アップ」「左右バランスの是正」「下位打線の底上げ」といった微調整の余地は常に存在します。エリート先発投手と引き換えに、中軸〜クリーンナップ級の打者を獲得できれば、3連覇に向けた“最後の一押し”になります。 - 救援陣のグレードアップ
2025年のポストシーズンでは、先発投手をリリーフとして総動員する場面も見られ、「絶対的な勝ちパターン」をシーズン通して維持する難しさも露呈しました。
そこで、グラスノーを“エース級先発を欲しがる球団”に放出し、代わりに実績あるクローザーやセットアッパーを複数枚まとめて獲得するシナリオも現実味があります。 - 中長期的な年俸バランスの調整
グラスノーは2026年に年俸3000万ドルが確定しており、大谷・山本・スネル・佐々木らの高額契約と合わせると、先発陣だけで非常に大きなサラリーキャップ圧迫要因になります。
ここで高額年俸を整理しつつ、コントロール期間の長い野手や救援投手を獲得できれば、“強さを維持しながら世代交代を進める”理想的な形になります。
それでもドジャースは先発ローテーションを維持できるのか?

「グラスノーが抜けたら、さすがに先発は弱くなるのでは?」という不安も当然出てきます。
しかし最新の報道では、ドジャースは依然として
- 大谷翔平
- 山本由伸
- ブレーク・スネル
- 佐々木朗希
- エメット・シーハンほか若手
という構成で、2026年以降も“MLB屈指の先発ローテーション”を維持できると見られています。
加えて、ファームシステムは依然として高い評価を受けており、先発候補の若手も複数控えています。そのため、
- グラスノー放出
- 若手先発の台頭
- 必要ならシーズン途中の小規模補強
という組み立てでも、先発の総合力とポストシーズンでの“上限値”は維持可能というのが、フロント周辺の共通認識とされています。
つまり、グラスノーをトレードに出すかどうかは
「先発を削ってでも、打線・救援・将来のバランスを優先するか?」
という非常に高度な経営判断のテーマになっているのです。
タイラーグラスノーダークホース級トレード要員まとめ
タイラー・グラスノーが「余剰戦力候補」「ダークホース級のトレード要員」と言われる背景には、次のようなポジティブな事情があります。
- グラスノー自身は、まだ球界屈指レベルの先発能力を維持している
- ポストシーズンでの好投とワールドシリーズでの活躍により、市場価値はむしろ上昇している
- ドジャースの先発層が常識外れに厚く、「エース級を1枚出しても先発の天井が下がりにくい」特殊なチーム状況にある
- 高額年俸とトレード拒否権なしという契約条件が、「動かしやすい大型カード」になっている
そのうえで、もしグラスノーをトレードに出す場合は、
- 中軸打者クラスの獲得
- 救援陣の大幅なグレードアップ
- 将来を見据えた年俸バランスの是正
といった“大きなリターン”を見込んでいると考えられます。
ドジャースがこの“切り札”を切るのか、それとも3連覇を目指す強力ローテーションの一角として温存するのか。
どちらに転んでも、ファンとしては「チームが長期的に勝ち続けるための前向きな議論」として楽しめるテーマだと言えるでしょう。
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よくある質問・Q&A
Q1. タイラー・グラスノーのトレードは本当に起こりそうですか?
A. 現時点では「可能性はあるが、決して既定路線ではない」という段階です。ESPNの幹部アンケートや米メディアの分析では「論理的な候補」として名前が挙がっていますが、ドジャース側から具体的な交渉が進んでいるという情報は出ていません。フロントが「3連覇と中長期の戦力バランス」をどう天秤にかけるか次第と言えます。
Q2. グラスノーがトレードされた場合、ドジャースは弱くなってしまいませんか?
A. 戦力的には痛手ですが、「それでもなお強い」のが今のドジャースです。大谷、山本、スネル、佐々木に加え、シーハンや若手有望株が控えているため、ローテーションの上限値は依然としてリーグトップクラスだと見られています。その代わりに打線や救援陣を大幅に強化できるなら、戦力の“総合値”はむしろ上がる可能性もあります。
Q3. もし他球団に移籍した場合、グラスノーはどんな役割を担うと考えられますか?
A. ほとんどの球団では、「ローテーションの柱」あるいは「1〜2番手クラスの先発」として起用されると予想されます。2025年シーズンの成績やポストシーズンでの投球内容を見ても、健康さえ維持できればエース格として計算できる投手だからです。
Q4. ファンとしては、このトレード報道をどう受け止めればいいですか?
A. ネガティブに捉えるよりも、「ドジャースがそれだけ選択肢の多いチームになった」というポジティブなサインとして見るのがおすすめです。グラスノーを残せば“史上屈指のローテーション”、放出すれば“全体のバランスをさらに高めたスーパー・ロースター”。どちらに転んでも、世界一を本気で狙い続けるドジャースの姿勢は変わりません。

