野球ファンなら誰もが目を見張るような大舞台。
ドジャースは１７日（日本時間１８日）、ナ・リーグ優勝決定シリーズ（NLCS）でブルワーズを４連勝で下し、球団史上初めてこのラウンドを無敗で突破。
レギュラーシーズンでナ・リーグ最多９７勝を挙げた強豪を圧倒して、２年連続のワールドシリーズ進出を決めました。
この試合で大谷翔平選手（３１）は「１番・投手兼指名打者」として起用され、投打で圧巻のパフォーマンスを披露。
打っては３本塁打、投げては１０奪三振・無失点の快投を見せ、シリーズMVPにも輝きました。
一方、敗れたブルワーズのパット・マーフィー監督は、会見で――あえて“彼”の名を挙げることなく――こう語りました。
「おそらく、ポストシーズン史上最も素晴らしい個人パフォーマンスのひとつを目撃したかもしれない。誰も異論はないだろう。その男は１０個の三振を奪い、３本のホームランを放った。」
監督としての敗北の苦しさはにじませながらも、この日の“象徴的な試合”を前にしては敬意を隠せなかったようです。
以下では、この試合の背景と大谷の偉業、そして監督コメントの意味するところを整理してお伝えします。
なぜこのNLCS突破は特別だったのか？
ドジャースは盤石の戦いぶりで、強豪ブルワーズを寄せつけませんでした。
戦略面、投手力、打線のつながり──すべてがかみ合った中で迎えた第４戦、まさに決定的な一撃が大谷によって放たれました。
シリーズを通じてブルワーズ打線を封じてきたドジャース投手陣の働きも見逃せませんが、このゲームで一人が“全部”を背負ってみせたことが、シリーズの決定的な分かれ目となったと言えるでしょう。
また、ブルワーズはレギュラーシーズン最多勝をあげた強豪。
ポストシーズンで優勝決定シリーズをスイープで負けるのは痛恨でした。
しかし、相手が“大谷という異次元の存在”であれば、どんなチームでも手こずるのは必至だったはずです。
投打で示した“二刀流の頂点”大谷翔平の偉業
この試合で大谷が成し遂げた記録は、ただの好成績を超えて歴史的です。
投手としては６回２／３、１００球で被安打２、無失点、１０奪三振。
打者としては先頭打者弾を含む３本塁打という内容。
これはポストシーズンを含むメジャー史上でも類を見ない快挙です。
この試合で、こうした記録に至った要因として挙げられるのは：
- 綿密な球種・配球プラン：捕手ウィル・スミスとの綿密な打ち合わせが功を奏したという証言もあります。
- 精密な集中力と対応力：相手打線の狙いを察知して打席でも投球でも冷静さを保った
- 緊張感が高まる場面での勝負強さ：大舞台でこれほどの数字を残せるのはまさに「勝負の場」を理解しているからこそ
こうした要素が重なって、この試合は“単なる好ゲーム”を超え、“伝説”となったのです。
マーフィー監督はなぜ“名前を挙げず”称えたのか？
敗軍の将としては、選手一人を際立たせて語るのは勝利への言及を薄めかねないリスクがあります。
特に相手は名うてのスター選手ですから、過剰な賛美は逆風を呼ぶこともあるでしょう。
しかしその監督が、それでも
を引き合いに出し、名前を挙げずに語ったことには深い意味があると感じられます。
これは
「この試合を語る上で、もはや名前を挙げる必要もない存在感だった」
という含意。
相手へのリスペクトと、敗北という結果への複雑な思いを交錯させながら、それでも“彼の行為”を称えるしかない――そう言わざるを得ない心境が垣間見えます。
ブルワーズ監督名前を挙げず称賛大谷翔平まとめ
ドジャースは、強敵ブルワーズを４連勝で下し、ナ・リーグ優勝決定シリーズ初の無敗突破を果たしました。
その原動力となったのが、大谷翔平の投打にわたる圧倒的なパフォーマンス。
１０奪三振、３本塁打という記録は、ポストシーズン史上でも類を見ない偉業といえるでしょう。
さらに敗軍の監督が“彼の名を挙げず”賞賛したことには、勝負者同士が持つ敬意の表れがあるようにも思われます。
この試合は、野球史に残る“象徴的な夜”として記憶されることでしょう。
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よくある質問 / Q＆A
Q1：本当に「ポストシーズン史上最も素晴らしい個人パフォーマンス」なの？
A：マーフィー監督のコメントはあくまで“ひとつの見方”ですが、１０奪三振＋３本塁打を一試合で成し遂げた例は史上初めて。複数の報道でも“史上最高クラス”と称されています。
Q2：大谷はこの試合で１００球を投げたが、球数制限は大丈夫だったの？
A：報道によれば、７回途中で１００球に達し降板したとのこと。無理をしない範囲で制御された起用だったようです。
Q3：ブルワーズはなぜ打線が完全に封じられた？
A：ドジャースの投手陣がすべて安定しており、変化球・制球・速球ともにレベルの高い投球を展開しました。マーフィー監督自身も、「相手の捕手スミスは称賛に値する」「完全に相手のピッチングだった」と振り返っています。
Q4：次はどこでワールドシリーズ？
A：ドジャースはこの勝利によりワールドシリーズ進出を決定。相手はア・リーグ代表（現時点ではマリナーズかブルージェイズ）となります。
Q5：大谷は今後も「投手兼打者」で起用されるの？
A：このような極限状態での起用は非常に稀ですが、今回のような成功例があれば、チームとしての信頼度は高まるでしょう。ただし体調管理や起用法は慎重に設計されると思われます。
