ロサンゼルス・ドジャースは、現地10月13日(日本時間14日)からミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)に臨みます。
レギュラーシーズンでは0勝6敗と全敗を喫している相手ですが、過去の実例を見ると“シーズンスイープ”は必ずしもシリーズ結果に直結しないことが分かっています。
ポストシーズンならではの戦いに注目が集まります。
なぜ「シーズンスイープ」はシリーズ結果と関係がないのか?
MLB公式のデータアナリストとして知られるサラ・ラングス氏によると、今回のNLCSは
になります。
過去の6例を振り返ると、シーズンでスイープされた側のチームは4勝2敗とむしろ勝ち越しており、
「苦手な相手=シリーズ敗退」
とは言えない傾向が見えてきます。
過去の主なシーズンスイープ対決の結果
- 2015年 NLCS:シーズン7連敗のカブスがメッツに敗退
- 2014年 ワールドシリーズ:ロイヤルズが3連敗後にジャイアンツに敗戦
- 2009年 ALDS:ヤンキースが7連勝でツインズに勝利
- 2007年 ALDS:インディアンスが6連勝したヤンキースを撃破
- 2006年 WS:カージナルスがタイガースに勝利
- 2003年 ALDS:ヤンキースがツインズに再び勝利
この結果、スイープされたチームは4勝2敗とポストシーズンでむしろ優位なケースも多く、特にリーグ内で複数回対戦したケースでは2勝2敗と五分。
データ上は
という構図は成り立ちません。
ドジャースのブルワーズ戦、実は“紙一重”の敗戦だった?
今季の直接対決6試合を振り返ると、ドジャースは初戦の7月7日を除いてすべて2点差以内の接戦を落としています。
- 平均得点:2.7点(シーズン平均5.0点)
- 打率:.179(同.253)
- 平均安打数:5.8本(同8.5本)
- 失点:5.1点(同4.2点)
山本由伸投手が初回5失点で降板した試合を除けば、試合内容自体は接戦が多く、打線が少しでも機能すれば勝利を拾えていた展開でした。
投手陣も崩壊していたわけではなく、わずかな歯車の違いが結果に大きく影響した形です。
休養日とホーム開催はドジャースに有利?それともブルワーズ?

NLCSはドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで開幕します。
ブルワーズは地区シリーズ最終戦から中1日で強行日程を迎えるのに対し、ドジャースは中3日の休養を確保。
ローテーションやブルペンの整備には好材料です。
一方で、ブルワーズはレギュラーシーズン最高勝率を記録した勢いがあり、チームとしてもアウェー戦に強い特徴があります。
過去のスイープ対決の傾向から見ても、シリーズの行方は初戦の立ち上がりに大きく左右される可能性があります。
ドジャースブルワーズに6戦全敗でも問題なしまとめ
ドジャースがブルワーズにレギュラーシーズンで6戦全敗だったことは、必ずしも不利を意味するものではありません。
過去のポストシーズンではスイープされたチームが勝ち越しており、データ的にも十分に巻き返しのチャンスがあります。
山本由伸、大谷翔平、佐々木朗希ら強力な先発陣と休養日を活かし、接戦をものにできれば、NLCSの流れは一気に傾くでしょう。
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よくある質問 / Q&A
Q:シーズンスイープされたチームがポストシーズンで勝った例はありますか?
A:はい、過去6例のうち4例でスイープされたチームがシリーズを制しています。
Q:ドジャースのブルワーズ戦での課題は何ですか?
A:打線の不調が大きな要因です。打率.179と大きく数字を落とし、得点力が低下していました。
Q:初戦の先発は誰になる予定ですか?
A:デーブ・ロバーツ監督は複数の選択肢があるとしていますが、大谷翔平投手の登板が有力視されています。
Q:休養日がシリーズに与える影響はありますか?
A:大きいです。ローテーションの整備、ブルペンのリフレッシュ、攻撃陣の再調整などに有利に働きます。