ワールドシリーズ第1戦は予想外の展開となりました。
ロジャース・センターの熱狂に包まれた中、トロント・ブルージェイズがドジャースを11対4で圧倒。
試合を通してブルージェイズ打線の粘りと破壊力が際立ちました。
ここでは、第2戦に先発予定の山本由伸投手(ドジャース)がいかにしてこの強力打線を抑えるのか、そしてドジャースが立て直すべきポイントについて分析します。
ブルージェイズ打線はなぜドジャース投手陣を攻略できたのか?
ブルージェイズ打線は第1戦で驚異的な集中力を見せました。
初回からスネルに対し、1イニングで29球を投げさせるほどの粘り。
2ストライク後もファウルで粘りながら、甘く入った球を確実に仕留める理想的なアプローチを徹底していました。
特に6番・バーショの同点2ラン、そして代打アディソン・バージャーのポストシーズン球団史上初となる満塁弾は圧巻でした。
ブルージェイズは「待ちの野球」で相手の球数を増やし、チャンスを拡大させることに成功。
この試合での11得点は、単なる爆発ではなく、データに裏打ちされた冷静な打撃戦略の成果です。
山本由伸はどんな投球プランで臨むべきか?
第2戦の鍵を握るのは山本由伸投手です。
今季、山本は速球とスプリットを軸に、カーブやカットボールなど多彩な球種で打者を翻弄してきました。
ブルージェイズ打線のように粘る打者に対しては、
「ゾーンで勝負しつつ緩急で外す」
というスタイルが求められます。
参考となるのは、ブルージェイズを2得点以下に抑えたマリナーズ・ブライス・ミラーの投球です。
ミラーは6種類の球種を駆使し、スプリットを効果的に見せ球として使いました。
山本も同様に、ファウルで粘られても焦らず、低めのスプリットとインコースの速球を織り交ぜる配球がカギを握ります。
相手先発ケビン・ゴーズマンのスプリットをどう攻略する?

ブルージェイズの先発はエースのケビン・ゴーズマンです。
今ポストシーズンでは3試合すべてで5回以上2失点以下の安定感を誇り、特にスプリットの精度は圧倒的です。
投球の約4割を占めるスプリットは、被打率わずか.036。
空振り率も50%を超え、打者が手を出せばほぼ凡退というレベルのボールです。
ドジャース打線が勝利するためには、
「ボールゾーンに落ちるスプリットを見極める」
ことが不可欠です。
大谷翔平、フリーマン、ベッツといった中軸が、あえて低めを捨てて高めのストレートやスライダーに狙いを定められるかが勝敗を左右するでしょう。
ドジャースのブルペン再建は急務?朗希リレーの課題とは
第1戦ではブルペンの脆さも浮き彫りになりました。
アレックス・ベシア離脱後、左投手の柱となるはずのアンソニー・バンダが痛恨の2被弾。
シーハンも制球に苦しみ、試合を壊す結果となりました。
終盤に控える佐々木朗希へのリレーを成立させるには、中継ぎ陣の安定感回復が絶対条件です。
プライアー投手コーチは
「勝ちパターン再構築」
に迫られています。
山本が7回まで試合を作り、朗希に直接つなぐ展開が理想ですが、そこに至るまでの継投プランが鍵を握ります。
ドジャースワールドシリーズ第2戦展望まとめ
ワールドシリーズ第2戦は、ドジャースにとって「絶対に落とせない試合」です。
ブルージェイズ打線の粘りと爆発力を封じるためには、山本由伸の冷静なゾーンコントロールと多彩な投球が必要不可欠です。
ドジャース打線はゴーズマンのスプリットを見極め、チャンスでの一撃に期待がかかります。
投手陣の立て直し、そしてリリーフの安定――この2つが揃えば、シリーズの流れを再びロサンゼルスへ引き戻すことができるでしょう。
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Q&A
Q1:山本由伸のスプリットはMLBで通用しているのですか?
A1:はい、山本のスプリットはMLBでもトップクラスの評価を受けています。特に右打者への決め球として有効で、今ポストシーズンでも被打率1割台を記録しています。
Q2:ブルージェイズ打線のキーマンは誰ですか?
A2:第1戦で満塁弾を放ったアディソン・バージャー、そして中軸のゲレロJr.が鍵です。どちらも長打力と粘りを兼ね備えた存在です。
Q3:ドジャースの勝利のために最も重要な要素は?
A3:山本の立ち上がりと中継ぎ陣の安定です。先制点を許さず、朗希への理想的なリレーを成立させることが勝利への最短ルートです。

