ドジャースの大型補強は本当に“悪”なのか?
ロサンゼルス・ドジャースは近年、圧倒的な資金力で数々の大型補強を実現してきました。
2024年には大谷翔平と10年7億ドル(約1015億円)、山本由伸と12年3億2500万ドル(約465億円)で契約。
さらにグラスノー、テオスカー・ヘルナンデス、そして2025年にはブレイク・スネルと契約を結び、マイナー契約で佐々木朗希も獲得しました。
その結果、ドジャースは2024年と2025年のワールドシリーズを連覇しています。
一方で、他球団ファンや一部メディアからは
「野球を台無しにしている」「金で勝利を買っている」
といった批判が絶えません。
しかし、英紙『ガーディアン』のスポーツライター、ハンナ・カイザー氏はこうした声に反論し、
「もしドジャースが悪だというなら、なぜワールドシリーズはあんなに楽しかったのか?」
と問いかけました。
なぜ批判されるのか?「金満チーム」への偏見

ドジャースのような資金力のある球団がスター選手を集めると、
「不公平」「競争のバランスを崩している」
といった批判が起こります。
特に中小市場のチームにとって、巨額契約を結ぶことが難しい現実があるためです。
しかし、資金を持つこと自体は
「悪」
ではなく、どう使うかが問題だとカイザー氏は指摘しています。
なぜワールドシリーズは“最高”だったのか?
カイザー氏は
「ドジャースの連覇は“悪い出来事”ではない」
と強調しています。
2025年のワールドシリーズは第7戦までもつれ込み、延長戦が続いた名勝負の連続でした。
試合は予想がつかず、最後の瞬間まで手に汗を握る展開。
野球の本質である「ドラマ」と「不確実性」が詰まっていたといいます。
彼女はこうも語ります。
「ドジャースが有力選手を集めていたとしても、実際に勝つことは簡単ではない。勝敗を分けたのはほんのわずかな差であり、それこそがスポーツの面白さなのです。」
大谷翔平と山本由伸の存在が野球界にもたらした価値

カイザー氏は大谷翔平についても言及しています。
「大谷はエンジェルスで6年間、マイク・トラウトとともにプレーしながら一度もポストシーズンに進めなかった。しかし、ドジャースに移籍してシーズンの最後まで戦えるようになった。これは野球界にとって大きなプラスです。」
と評価しました。
さらに山本由伸についても
「ドジャースは投手としての最高額契約を提示し、山本は勝てるチームを選んだ。その結果、チームは彼の力で世界一になった。どこに問題があるのでしょうか」
と述べています。
“金の使い方”こそがドジャースの真価?
ドジャースは単に資金を投入するだけでなく、その使い方が極めて戦略的です。
故障者が続出しても戦力の層が厚く、若手育成とスター選手の融合に成功しました。
同じく巨額投資を行ったニューヨーク・メッツがポストシーズン進出を逃したことを考えると、ドジャースの運営手腕は際立っています。
ドジャースの成功は“努力の結果”?
カイザー氏は
「最も努力して才能を集めたチームが優勝するのは、不公平ではなくむしろ当然です」
と結論づけています。
ドジャースは金を
「使うべきところに使い」、
野球の面白さを最大限に引き出す存在となりました。
ワールドシリーズを観戦した多くのファンが
「こんなに楽しい野球は久しぶり」
と語ったのも、その証拠といえるでしょう。
金満ドジャースは悪かそれならなぜワールドシリーズは楽しかったのかまとめ
ドジャースの大型補強は確かに目立ちますが、それをもって「球界の悪」と断じるのは誤りです。
彼らは資金を武器に最高のチームを作り上げ、ファンに夢と感動を届けています。
野球の本質は「勝敗」ではなく「物語」であり、その点でドジャースは間違いなくスポーツ界の象徴的存在です。
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Q&A よくある質問
Q1:ドジャースはなぜ“金満チーム”と呼ばれるのですか?
A:選手補強に莫大な資金を投入しているためです。しかし、資金を使うだけでなく、戦略的にチームを構築している点が特徴です。
Q2:お金でチームを強くするのは不公平では?
A:資金力は一つの要素にすぎません。多くのチームが資金を持ちながらも成功していません。勝利の鍵は「使い方」です。
Q3:ドジャースの補強は野球の面白さを奪っていませんか?
A:むしろ逆です。ワールドシリーズでは接戦が続き、多くのファンを熱狂させました。強豪同士のぶつかり合いが野球の魅力を引き出しています。
Q4:ドジャースの戦略は他球団にも真似できる?
A:完全に同じことは難しいですが、「収益をチームに再投資する」という姿勢は模範とされています。
Q5:今後のドジャースはどうなる?
A:主力選手の年齢バランスと若手育成を両立させることで、今後も黄金期を続ける可能性が高いです。

