ワールドシリーズを制したドジャースのポストシーズン分配金は、フルシェア(全額配分)で1人当たり48万4748ドル(約7500万円)となりました。
大谷翔平選手、山本由伸投手らも受け取る対象になります。
このニュースは「金額の大きさ」だけでなく、MLBが用意している“勝利の還元設計”が可視化された話題でもあります。
ここでは、ポストシーズン分配金の仕組みと、今回の数字が生まれた背景を整理します。
ポストシーズン分配金とは何ですか?

ポストシーズン分配金は、プレーオフ期間に生まれる収益の一部を、出場チームの選手・関係者に分配する制度です。
一般的な年俸とは別枠で、「ポストシーズンで勝ち上がった価値」が報酬として上乗せされる仕組みになっています。
今回ドジャースは世界一になったことで、フルシェアが最も高い水準になり、1人当たり約7500万円というインパクトのある数字に到達しました。
ドジャースのフルシェア48万4748ドルはどうやって決まったのですか?
ドジャースは、チーム内の投票により分配の設計を決めています。今回の内訳は次の通りです。
- フルシェア:82口
- パーシャルシェア(部分配分):12.5口
- 現金賞(シェアが出ない人向けの現金ボーナス):34万ドル
- 分配プール総額:4610万ドル(約71.7億円)
このプールを、決められた口数と現金賞で配分した結果、フルシェアが48万4748ドルになりました。
ポイントは「勝ったから高い」だけではなく、口数(シェアの数)をどう設計したかでも1人当たり金額が変動する点です。
なぜ昨年より増えたのですか?
今回のフルシェアは、ドジャースが2024年に受け取った額より増えています。
同じ“優勝”でも、チームが配るフルシェアやパーシャルシェアの数が違えば、1口当たりの金額は上下します。
つまり、分配金は「勝利×分配設計」で最終値が決まる構造です。
6月1日が基準になるのはなぜですか?

フルシェアを受け取る基本条件は、6月1日以降にチームに在籍していたこと、または負傷者リスト(IL)に入っていたことです。
これは「シーズンの一定期間を共に戦った戦力」を、制度として明確に扱うための線引きです。
一方で、6月1日以前にチームを離れていた選手については、チームの選手投票によって、フルシェアかパーシャルシェアかが決まります。
このルールがあることで、数字の配分が“現場の納得感”に寄りやすいのが特徴です。
「シェアをもらえない人」はどうなるのですか?
ポストシーズンは選手だけでなく、現場を支えるスタッフの貢献も大きい期間です。
そのため、シェアが割り当てられなかった人向けに、現金賞(ボーナス)を用意する形で還元が行われます。
今回ドジャースが投票で決めた現金賞は34万ドルでした。
ポストシーズン全体の分配金総額はどれくらいですか?
コミッショナー事務局の発表によると、ポストシーズン全体の分配金総額は約1億2820万ドル(約199.4億円)です。
2024年の過去最高額(約1億2910万ドル)からはわずかに減少しましたが、依然として非常に大きい規模です。
なぜ総額が毎年変わるのですか?
分配金の総額は、各球場の収容人数などの影響を受けやすいとされています。
ポストシーズンは“興行としての規模”が反映されるため、同じように盛り上がって見える年でも、総額は少しずつ上下します。
ブルージェイズの分配金はいくらだったのですか?
ア・リーグ王者ブルージェイズのフルシェアは35万4118ドル(約5510万円)でした。
ブルージェイズはフルシェア70口、パーシャルシェア15.44口、現金賞50万8500ドルを分配しています。
ワールドシリーズ優勝チームのドジャースが最も高くなる一方で、準優勝でもフルシェアが約5500万円規模になるのは、MLBのポストシーズンがいかに巨大な価値を生んでいるかを示しています。
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ドジャースポストシーズン分配金1人当たり約7500万円まとめ
ドジャースのポストシーズン分配金は、フルシェアで1人当たり48万4748ドル(約7500万円)となり、大谷翔平選手や山本由伸投手も受け取る対象になりました。
この金額は「優勝のご褒美」というだけでなく、チーム投票によるシェア設計、6月1日基準の在籍ルール、そしてポストシーズン全体の分配プールという仕組みが組み合わさって生まれた数字です。
勝利が、実力だけでなく“組織の総力”として還元される。今回の分配金は、そのMLBらしい設計の強さを改めて証明した出来事です。

