この「レジェンド対決」はなぜ歴史的だったのか?
ドジャースのクレイトン・カーショー投手と、ブルージェイズのマックス・シャーザー投手が本拠地ドジャースタジアムで激突し、球史に残る顔合わせとなりました。
2人はともに2008年デビューの同世代で、いずれも通算3000奪三振に到達した現役屈指の大投手です。
デビュー年に先発で対戦した2人が、そろって「3000Kクラブ」入り後に再び先発で投げ合うのは前例のないケースで、まさに“レジェンド対決”と言えるカードでした。
さらに、通算勝利ではシャーザーが218勝、カーショーがこの試合で218勝目に到達し、200勝投手同士の重厚な名勝負となりました。
大谷翔平はどのように3安打を積み上げたのか?
大谷翔平選手は「1番・DH」で先発出場し、先頭打者の第1打席で外角低めのカーブを中前へ運んで快音発進します。
第3打席では、右中間最深部でバウンドしてスタンドインするエンタイトル二塁打。
直後にムーキー・ベッツ選手の逆転2ランが飛び出し、試合の流れをドジャースへ引き寄せました。
さらに第4打席でも一塁手のグラブを弾く強いゴロで右前ヒットを記録。
結果、3安打2得点の活躍で、連続試合安打を7に伸ばし、6月15日以来となる“44試合ぶり”の3安打猛打賞を達成しました。
打率は.280台へ上昇し、状態の良さを数字でも裏付けています。
ベッツの一振りは何が違ったのか?逆転2ランの価値とは
五回二死走者なしから大谷選手が二塁打でチャンスメークし、続くベッツ選手が左翼席へ今季12号の逆転2ラン。
7月5日以来となる本塁打で、ここ最近の不振ムードを断ち切る一発になりました。
ベッツ選手は七回にも野選で追加点を呼び込み、押し出し四球と犠飛でさらに加点。
中盤以降の“畳みかけ”で一気に安全圏へ持ち込みました。
カーショーとシャーザー、投球内容はどう違ったのか?
カーショー投手は6回を投げて7安打1失点、4奪三振1四球とテンポよくゲームを支配しました。
74球でゲームを作り、二回の1死満塁のピンチでは遊撃・ベッツ選手の好捕もあって最少失点で凌ぎます。
一方のシャーザー投手も6回6安打2失点、5奪三振3四球と意地を見せましたが、勝負所の被弾と三回以降の走者許容が響きました。
質の高い“老練の投げ合い”でしたが、ゲームメイクの確実性とバックの好守で、わずかにカーショー投手に軍配が上がった形です。
勝負を分けたイニングはどこだったのか?
ターニングポイントは五回と七回です。
五回は大谷選手のエンタイトル二塁打→ベッツ選手の逆転2ランという最短ルートで試合をひっくり返しました。
七回は無死満塁から押し出しと犠飛で“嫌な取られ方”ではなく“着実な上積み”。
ビッグイニングを作ったことで、救援陣が余力を持って締める展開に持ち込めました。

ドジャースにとってこの勝利の意味は?
首位争いのさなかで、伝説級投手同士の対決を制した意義は大きいです。
カーショー投手の白星積み上げと、ベッツ選手の復調サイン、大谷選手の“出塁と長打”の両立は、今後のカード連戦に向けて攻守の歯車が噛み合い始めたことを示します。
特に1番・大谷選手が塁に出ると打線全体が活性化し、相手バッテリーにプレッシャーがかかります。
投打の柱が存在感を取り戻しつつあること自体が、チームの最大の収穫です。
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ドジャース5-1快勝まとめ
大谷翔平選手の3安打2得点、ベッツ選手の逆転2ラン、そしてカーショー投手の6回1失点のゲームメイク。
通算3000Kの両雄による歴史的な“レジェンド対決”は、5-1でドジャースの完勝に終わりました。
内容・結果ともにポジティブで、地区首位を争ううえで弾みとなる一戦でした。
よくある質問/Q&A
Q1. 大谷翔平のこの試合の打撃内容は?
A. 初回に中前打、五回に右中間へのエンタイトル二塁打、七回に右前打の3安打です。2得点を記録し、連続試合安打も継続しています。
Q2. 「44試合ぶりの3安打」とは本当ですか?
A. 日本メディアの現地レポートで「6月15日以来=44試合ぶりの3安打」と報じられています。結果として今季9度目の“猛打賞”になりました。
Q3. カーショーとシャーザーの最終ラインは?
A. カーショーは6回1失点(7安打、4奪三振、1四球)で今季6勝目、通算218勝目。シャーザーは6回2失点(6安打、5奪三振、3四球)でした。
Q4. なぜこの対戦が“史上初”といわれるのですか?
A. ルーキー時代に先発で対戦した2人が、のちにそろって通算3000奪三振を達成し、その後に再び先発で相まみえるのは記録上初めてだからです。
Q5. 試合を決めたポイントは?
A. 五回に大谷の二塁打→ベッツの逆転弾、七回の“押し出し+犠飛”での畳みかけです。守備でも要所の好守が光りました。