ドジャースは、2023年に10年連続でポストシーズンに進出しました。
その強さの裏には、データ分析やテクノロジーを駆使した最先端の野球戦略があります。
その中心的な役割を担っているのが、編成部で選手育成・能力開発の主任を務めるウィル・アイアトン氏です。
彼は、日本からやってきた大谷翔平投手や山本由伸投手のサポートも行っています。
前田健太の元通訳からデータ分析のスペシャリストへ
アイアトン氏は、1988年12月21日に東京で生まれました。
野球少年だった彼は、高校はハワイ、大学はカリフォルニア州で野球を続けました。
母親がフィリピン出身だったこともあり、2013年の第3回WBCではフィリピン代表としてプレーしましたが、1打数無安打に終わりました。
その後、彼は通訳としてメジャーリーグに挑戦することにしました。
2016年にドジャース入りした前田健太投手(現タイガース)の元通訳として、メジャーの舞台に立ちました。
しかし、彼は通訳だけでなく、データ分析にも興味を持っていました。
ドジャースはデータ野球の先駆者として知られており、アイアトン氏はチームのデータ分析チームと交流を深めていきました。
2018年には、マイナーリーグのコーチに転身し、選手のデータ分析や動作解析を担当しました。
2020年からは、編成部に所属し、選手育成・能力開発の主任として、メジャーの選手のサポートも行うようになりました。
ドジャースのデータ野球の秘密
ドジャースは、データ分析やテクノロジーを駆使して、選手のパフォーマンスを最大限に引き出すことに注力しています。
アイアトン氏は、
「データ分析や動作解析、最新のテクノロジーがあるのですけど、それをメジャーの選手が使いやすいようにサポートするのが仕事です」
と語ります。
例えば、ドジャースは、投手の投球動作や球筋を高速カメラで撮影し、データ化して分析するシステムを導入しています。
これにより、投手は自分の投球の特徴や改善点を客観的に把握することができます。
また、打者は、対戦投手のデータやスカウティングレポートをiPadで確認することができます。
これにより、打者は、自分の長所を生かして、最適な打撃戦略を立てることができます。
アイアトン氏は、これらのデータやテクノロジーを選手に提供するだけでなく、選手とコミュニケーションを取りながら、適切なアドバイスやフィードバックを行っています。
彼は、
「データにはいろんな見方がある。何が一番大事かを見極めないといけない」
と言います。
彼は、選手の個性やニーズに合わせて、データの解釈や活用方法を教えています。
大谷翔平と山本由伸のサポート
アイアトン氏は、日本からやってきた大谷翔平投手と山本由伸投手のサポートも行っています。
大谷は、2023年にエンゼルスからドジャースに移籍し、10年総額7億ドル(約1050億円)という史上最高額の契約を結びました。
山本は、2023年にオリックスからドジャースに移籍し、メジャー1年目のシーズンを迎えます。
アイアトン氏は、大谷と山本の両投手に対して、データ分析での“共闘”を期待しています。
「大谷選手は活躍されているので問題ないかと思いますが、(データで)何かサポートできることがあれば。サポートすることがあれば」
と言います。
エンゼルス時代はiPadで対戦投手のデータをチェックする毎日だった大谷は、ドジャースのデータ野球にも馴染みやすいでしょう。
山本も、アイアトン氏の指導のもと、自分の投球をデータで分析し、改善することができるでしょう。
アイアトン氏は、日本語が堪能なので、大谷や山本とも言葉の壁なくコミュニケーションを取ることができます。
彼は、日本の野球にも詳しく、日本の文化や習慣にも理解があります。
彼は、日本からやってきた選手にとって、頼もしい仲間になりそうです。
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ドジャースウィル・アイアトンまとめ
ドジャースのデータ野球を支える“懐かしの人物”であるウィル・アイアトン氏について紹介しました。
彼は、前田健太の元通訳からデータ分析のスペシャリストになり、ドジャースの選手のパフォーマンスを最大限に引き出すために、データやテクノロジーを駆使しています。
彼は、日本からやってきた大谷翔平や山本由伸のサポートも行っており、日本語や日本の野球にも精通しています。
彼は、ドジャースの強さの秘密を知る人物の一人です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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