こんにちは。今回は、国鉄・JR東日本の近郊形電車である113系のグリーン車について紹介したいと思います。
113系のグリーン車は、1962年から1981年にかけて新造または改造された、一等車です。
一等車というと、特急や急行などの長距離列車に連結されるものをイメージするかもしれませんが、113系のグリーン車は、主に大都市近郊で使用される普通列車や快速列車に連結されるものでした。
では、113系のグリーン車にはどんな種類があったのでしょうか?
そして、現在はどこで見ることができるのでしょうか?それでは、詳しく見ていきましょう。
113系のグリーン車の種類
113系のグリーン車には、サロ111形、サロ110形、サロ113形、サロ124形、サロ125形の5種類があります。
それぞれに以下の特徴があります。
サロ111形
サロ111形は、111・113系オリジナルのグリーン車で、回転式クロスシートを備えています。
定員は64名で、非冷房から冷房化されたものと難燃化されたものがあります。
サロ111形は、主に東海道本線東京口や横須賀線・総武快速線などで使用されましたが、京阪神地区や宇野線などでも運用されました。
JR化後はJR東日本とJR西日本に引き継がれましたが、老朽化や後継形式への置き換えによって減少しました。2023年現在ではJR西日本に32両が在籍しています。
サロ110形
サロ110形は、他系列から改造されたグリーン車で、主にクロスシートを備えています。
定員は60名で、下降窓を持つものや特急・急行用グリーン車から改造されたものなどがあります。
サロ110形は、主に東海道本線東京口や横須賀線・総武快速線などで使用されましたが、京阪神地区や宇野線などでも運用されました。
JR化後はJR東日本とJR西日本に引き継がれましたが、老朽化や後継形式への置き換えによって減少しました。
2023年現在ではJR西日本に40両が在籍しています。
サロ113形
サロ113形は、横須賀線・総武快速線用に新造されたグリーン車で、リクライニングシートを備えています。
定員は48名で、新製時から冷房化・難燃化されています。
サロ113形は、横須賀線・総武快速線で使用されましたが、JR東日本に承継された後に211系に改造されました。
2023年現在ではJR西日本に40両が在籍しています。
サロ124形とサロ125形
サロ124形とサロ125形は、2階建てのグリーン車で、簡易リクライニングシートを備えています。
定員は上階が40名、下階が20名で、JR東日本に承継された後に211系に改造されました。
サロ124形とサロ125形は、東海道本線東京口や横須賀線・総武快速線などで使用されましたが、2階建て車両の特殊性や老朽化によって廃車されました。2023年現在ではJR西日本になし。
113系のグリーン車の現況
113系のグリーン車は、かつては大都市近郊で多く見られた一等車でしたが、現在ではJR西日本の一部路線でしか見ることができません。
JR西日本では、113系のグリーン車を連結した列車を「グリーンライナー」と呼んでいます。
グリーンライナーは、主に山陰本線や山陽本線などで運行されており、一般の普通列車や快速列車と同じ運賃で乗ることができます。
ただし、グリーン車に乗る場合は、グリーン券(一等券)が必要です
。グリーン券は、駅の窓口や自動券売機で購入することができます。
グリーンライナーは、113系のグリーン車の魅力を味わうことができる貴重な列車です。
ぜひ一度乗ってみてください。
113系グリーン車まとめ
以上が113系のグリーン車に関する記事となります。
113系のグリーン車は、近郊形電車としては珍しい一等車です。
その歴史や特徴を知ることで、電車好きの方々にとってもっと興味深いものになると思います。
この記事が113系のグリーン車に関心を持つきっかけになれば幸いです。
最後までご覧いただき本当にありがとうございました!
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