こんにちは。今日は、形容動詞という品詞についてお話ししたいと思います。
形容動詞とは、物事の状態や性質を表す品詞で、終止形が「だ」や「です」で終わります。
例えば、「静かだ」「きれいだ」「便利だ」などが形容動詞です。
目次
形容動詞の活用(例)

形容動詞は活用することができます。活用の種類は「だ」の場合と「です」の場合の2種類があります。以下に活用表を示します。
基本形 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
静かだ | 静か | だろ | だっ・で・に | だ | な | なら | – |
静かです | 静か | でしょ | でし・です・(です) | です | (です) | – | – |
活用表を見るとわかるように、形容動詞は基本的に語幹が変化しないで、助動詞「だ」や「です」が変化します。
ただし、「です」の場合は連体形になるときに省略されることがあります。
例えば、「静かな部屋」と言うときに、「静かですな部屋」とは言いませんね。
形容動詞と他の品詞との違い(例)

形容動詞とよく似た品詞に、形容詞や連体詞があります。形容詞は終止形が「い」で終わります。
例えば、「青い」「嬉しい」「暖かい」などが形容詞です。連体詞は名詞を修飾するときに「な」をつけません。
例えば、「この」「その」「あの」などが連体詞です。
形容動詞と他の品詞との違いを見分けるには、次の3つのポイントを覚えておくと便利です。
- 終止形が「だ・です」で終わるかどうか
- 活用するかどうか
- 名詞を修飾するときに「な」をつけるかどうか
これらのポイントを使って、次の文中の品詞を判別してみましょう。
- 私は新しい自転車が欲しい。
- 彼女は優しい人だ。
- この本は面白い。
答えは以下の通りです。
- 新しい:形容詞(終止形が「い」で終わる)
- 欲しい:形容詞(終止形が「い」で終わる)
- 優しい:形容動詞(終止形が「だ・です」で終わる)
- この:連体詞(名詞を修飾するときに「な」をつけない)
- 面白い:形容詞(終止形が「い」で終わる)
形容動詞例まとめ
今回は、形容動詞という品詞について学びました。形容動詞は物事の状態や性質を表す品詞で、終止形が「だ・です」で終わります。
形容動詞は活用することができますが、語幹は変化しません。
形容動詞と他の品詞との違いを見分けるには、終止形や活用や名詞の修飾の仕方に注目します。
形容動詞は日本語の表現に欠かせない品詞ですので、しっかりと覚えておきましょう。
最後までご覧いただき本当にありがとうございました!
コメント