WBC出場希望リストは既に提出済?

JAPAN代表チーム「侍ジャパン」を率いる井端弘和監督(50)は、来年3月に開催予定の第6回 World Baseball Classic(WBC)に向けて、9月の時点でメジャーリーグ所属の日本人選手全員を対象とした出場希望リストを、主催組織 World Baseball Classic Incorporated(WBCI)に提出していたことを明かしました。
このリストには、 大谷翔平(31、ロサンゼルス・ドジャース)や 山本由伸(27、同)ら、メジャーで活躍する日本人選手の名前が全て含まれており、現在は選手の所属球団・侍ジャパン・大会側による出場可否の回答を待つ状況です。
なぜ大谷らメジャー組は「出る/出ない」を明言できないのか?
大きな理由として浮かび上がるのが、
「保険・契約の問題」です。
つまり、選手の年俸は所属球団が払っており、WBC出場中に怪我などで離脱した場合、離脱中の年俸を保険会社が補償するという仕組みが必要となるからです。
特に投手については、故障リスクが高いため、所属球団や保険会社の慎重な審査を伴います。
前回大会でも、クレイトン・カーショー(当時ドジャース)がこの保険関連の課題により出場を見送った例があります。
また、直近2年以内に手術や長期離脱歴のある大谷・山本・佐々木朗希らドジャース組についても、議論の時間・保険審査の余地が十分に確保されていない可能性が高いです。
どのように今後の“合流時期・起用法”が決まる?

出場が決定した場合、合流時期や起用法も大枠として決めなくてはなりません。
つまり、侍ジャパン・選手本人・所属球団・大会側という複数のステークホルダーの意見が絡むため、“本人だけの意思表明”でスムーズに決まるところではないというのが現在の実態です。
このため、選手側が「出場する/したいです」と言っていても、所属球団・保険会社・大会運営サイドが合意しなければ最終決定には至りません。
現在はまさにこの交渉・条件整備の段階にあり、侍ジャパン側としても「速やかに選考・決定を進めたい」という意向を示しています。
今回の背景・なぜ“保険”がここまで重要視されるのか?

メジャーリーグ球団にとって、春先・WBC時期に主力選手が出場して怪我で離脱すれば、数千万ドル規模の経済的損失を被る可能性があります。
例えば、米国メディアによれば、主力投手の長期離脱で保険が適用されなかったケースでは、球団側にとって大きな負担となった事例もあります。
こうした背景から、WBCという国際大会の出場可否は、選手・代表・所属球団・保険会社・大会運営という複数の利害が交錯する「契約判断」の場にもなっているのです。
メジャー日本人がWBC出場最終判断できない理由まとめ
- 井端監督が9月にメジャー所属日本人選手の出場希望リストをWBCIに提出。
- 大谷・山本らが出場を明言できないのは、保険契約・所属球団の許可・大会運営との調整という複雑なプロセスがあるため。
- 今後は合流時期・起用法も含めた条件整備が重要となり、決定まではまだメドが立っていない状況です。
- メジャー球団にとっては怪我リスク・保険適用という経済的課題も大きく、出場は単に「本人の意思」だけでは決められない時代になっています。
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よくある質問/Q&A
Q1:大谷翔平らは“出る”方向なの?
→出場希望は表明済みですが、所属球団・保険会社・大会側の合意が必要なため、最終決定には至っていません。
Q2:なぜ保険がそんなに重要なの?
→メジャーの主力選手が国際大会で故障した際、所属球団が賃金補償などで損害を被る可能性があるため、保険契約が事前に不可欠とされています。
Q3:合流時期や起用法もまだ未定というのは?
→出場が決まった後に、いつ日本代表に合流するのか、先発開幕か中継ぎかなどの起用法もプロセスとして協議対象です。
Q4:もし出場できなかったらどうなる?
→代表チームとしてはメジャー組の参加が期待されていただけに、戦力面・ファン期待面で影響は出る可能性がありますが、国内組との融合・準備を進めることになります。
Q5:次のステップはいつ分かるの?
→現時点では大会側・所属球団・保険会社との調整が進んでおり、最終的な出場可否や合流時期については、今後発表がある見込みです。

