寝だめをしてもスッキリしないのはなぜ?
週末にたっぷり寝たのに疲れが取れない、そんな経験はありませんか?
実はそれ、
「ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)」
が原因かもしれません。これは平日と休日で睡眠のリズムが大きくズレることで、体内時計が乱れてしまう現象です。
たとえば、平日は0時~6時まで寝ていた人が、休日に3時~11時に寝ると、中央時刻(就寝と起床の中間)が3時間ずれてしまい、体が「時差ボケ」と感じるのです。

ソーシャルジェットラグが引き起こす健康リスクとは?
ソーシャルジェットラグによって、私たちの心身にはさまざまな悪影響が生じます。
- 睡眠の質が低下し、深い眠りに入りにくくなる
- 起床時に頭がボーっとしたり、倦怠感が残る
- 自律神経のバランスが崩れ、ストレスを感じやすくなる
- 長期的にはうつ症状や代謝異常のリスクも高まる
つまり、寝だめで一時的に睡眠時間を増やしても、体内時計が乱れることで本来得られるはずの回復効果が失われてしまうのです。

最新研究で判明!理想的な睡眠サイクルとは?
これまで「90分ごとの睡眠サイクル」が常識とされてきましたが、近年の研究でそのサイクルには個人差があることがわかってきました。
最新の睡眠研究によれば、快適な睡眠のサイクルは「80分」「90分」「100分」の3パターンがあると言われています。
睡眠の質を高めるには、こうしたサイクルを意識しつつ、自分に合った睡眠リズムを見つけることが大切です。
また、寝入りから数時間は深い眠りに入りやすく、朝方に向けて徐々に浅い眠りになるというリズムが一般的であり、無理に90分で区切る必要はありません。

疲労を残さない休日の過ごし方とは?
寝だめをするなら「早寝遅起き」が基本です。起床時間を遅らせるだけでなく、就寝時間も早めることで、中央時刻をずらさずに長く眠ることができます。
休日の夜更かしは、中央時刻を大きく後ろにずらしてしまうため、体内時計の混乱を招きます。
なるべく平日のリズムをベースにしつつ、就寝・起床の時間帯を前後に調整することが重要です。
また、以下の工夫も効果的です。
- 寝る前は間接照明でリラックスした環境を作る
- 刺激の少ない動画や読書などでゆっくり過ごす
- スマホの使用はSNSやゲームを避け、受動的コンテンツにとどめる
- 入浴やストレッチで深部体温を上げ、スムーズな入眠を促す

昼寝の取り方にもコツがある?
日中の眠気に対しては、短時間の昼寝が非常に効果的です。
ただし、眠りすぎると夜の睡眠に悪影響を与えるため、「20分以内」が理想とされています。
さらに、昼寝前にコーヒーなどのカフェインを摂ると、目覚める頃に覚醒作用が効き始めるため、すっきりと起きやすくなります。
カフェインと短時間の昼寝をうまく組み合わせることで、午後のパフォーマンスが大きく向上します。
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寝だめしても疲れが取れない原因まとめ
寝だめで疲れを取るには、ただ長く寝れば良いというわけではありません。
重要なのは「中央時刻をずらさないこと」と「自分に合った睡眠サイクルを見つけること」です。
休日も平日と同じような生活リズムを保つことで、体内時計の乱れを防ぎ、質の高い睡眠を手に入れることができます。
正しい知識と習慣で、睡眠から健康を整えていきましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. ソーシャルジェットラグとは何ですか?
A. 平日と休日の睡眠時間や就寝・起床時刻がズレることで体内時計が乱れ、疲労感や集中力の低下を引き起こす現象です。
Q2. 寝だめをする際の理想的な方法は?
A. 早寝遅起きを心がけ、睡眠の中央時刻が平日と大きくズレないように調整することがポイントです。
Q3. 昼寝のベストな長さは?
A. 約20分以内が理想です。深い眠りに入る前に起きることで、目覚めがスムーズになります。
Q4. スマホの使用は睡眠に悪いですか?
A. SNSやゲームなどの双方向の活動は控えましょう。風景や動物などの動画はリラックス効果があり問題ありません。
Q5. 入浴は睡眠に効果がありますか?
A. 深部体温を上げることで入眠が促進されます。寝る前のストレッチも効果的です。
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