なにが起きたのか?

ロサンゼルス・ドジャースのアンディ・パヘス外野手(24)が、結果的に野球賭博の不正を“阻止”したとして米国で話題になっています。
起訴されたのはクリーブランド・ガーディアンズの守護神エマニュエル・クラセ投手(27)。
彼はチームメートのルイス・オルティス投手(26)と共に、意図的にボール球を投げて賭けを成立させようとした疑いで、通信詐欺などの罪に問われています。
しかし、その“仕組まれた一球”を台無しにしたのが、他でもないパヘスでした。
どんなシーンだったのか?
2025年5月28日のドジャース対ガーディアンズ戦。3点リードで迎えた9回、クラセがマウンドへ。
先頭打者として立ったのがパヘスでした。
クラセは賭け屋と
「初球がボール、もしくは死球になる」
という条件で約4000ドル(約61万円)を賭けていたとされています。
その初球、クラセは意図的に低めに大きく外れるスライダーを投げました。
通常ならバッターが見送って“ボール”となるはずの球でしたが、パヘスは積極的にスイング。
結果は空振り、ストライク。
この一振りによって、賭けは成立せず“失敗”に終わったのです。
賭け屋は怒りのメッセージをクラセに送り、クラセが悲しい犬の画像を返信したと報じられています。
なぜ「阻止」と呼ばれているのか?
パヘスは賭博の存在を知らず、ただ打席で全力を尽くしただけでした。
しかし、彼の積極的な打撃姿勢が結果的に、綿密に計画された不正行為を崩壊させたのです。
米メディアによると、パヘスのチェイス率(ストライクゾーン外の球に手を出す割合)は約33%。
普段からゾーン外の球にも強気で手を出すタイプで、その“攻撃的な性格”が偶然にも不正を防ぐ結果となりました。
まさに、スポーツの予測不能な一面が浮き彫りになった瞬間でした。
MLBへの影響は?
クラセとオルティスはすでに起訴され、連邦当局の捜査対象となっています。
賭けの総利益は45万ドル(約6900万円)に上るとされ、事態は深刻です。
一方、パヘスやドジャース側には不正行為の関与は一切なく、むしろパヘスのスイングが“正義の一振り”として称えられています。
この事件を受け、MLBでは
「投球単位での賭け(プロップベット)」
に対する監視をさらに強化する動きが出ています。
偶然とはいえ、一人の若手選手の行動がスポーツの公正性を守る結果になったという点で、非常に象徴的な出来事です。
ドジャースパヘス不正賭博阻止まとめ
- ガーディアンズのクラセ投手とオルティス投手が意図的なボール球を利用した不正賭博で起訴。
- その試合で打席に立ったドジャースのアンディ・パヘスが、初球にスイングして空振り。
- 賭けの成立条件が崩れ、クラセの計画は失敗。
- パヘスは不正に関与しておらず、純粋なプレーが偶然にも賭博を阻止する結果となった。
- MLBは今後、投球単位の賭けを含む監視体制を強化していく見通し。
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Q&A(よくある質問)
Q1:アンディ・パヘスは賭博に関わっていたのですか?
いいえ、関与していません。彼は通常通りの打撃姿勢を貫きました。
Q2:クラセとオルティスの罪状は確定しましたか?
まだ裁判中で有罪確定ではありませんが、連邦起訴を受けた段階です。
Q3:なぜパヘスの行動が話題になっているのですか?
彼のスイングが偶然にも不正賭博を成立させない結果となり、“スポーツの正しさを守った”として注目されています。
Q4:MLBは今後どう対応しますか?
リーグ全体で投球単位の賭けを厳しく監視し、再発防止策を導入する方針です。
Q5:ファンや関係者の反応は?
多くのメディアやファンが「偶然とはいえ素晴らしい」と評価。パヘスの積極的なプレーが称賛されています。
