MLB Top Plays of 2025 No.12 アンディ・パヘスのキャッチはどんな場面で生まれたのか?
2025年ワールドシリーズ第7戦、ドジャース対ブルージェイズ。
スコアは同点、9回裏ツーアウト、走者を背負った場面という、まさに一打サヨナラの土壇場でした。
マウンドにはドジャースのエース右腕として定着した山本由伸投手、打席には今ポストシーズンで量産していたアーニー・クレメント。
投じられたカーブは完璧に捉えられ、打球は左中間の深い位置へ高々と舞い上がりました。
通常であれば「サヨナラゲーム!」「ブルージェイズ優勝!」と実況が叫んでいてもおかしくない打球コースと飛距離でしたが、その運命を変えたのがセンターに守っていたアンディ・パヘスです。
左翼のキケ・ヘルナンデスが打球を追う中、パヘスはセンターから左中間へ猛ダッシュ。
スタットキャストの計測でも約120フィート以上を一気に駆け抜けたと言われるスプリントで、フェンス手前のスペースへ滑り込むように飛び込み、ヘルナンデスと交錯しながらもボールをグラブに収めました。
このプレーが決まった瞬間、本拠地のブルージェイズファンは「勝った」と思った空気から、一気に静寂とどよめきに変わりました。
スコアはそのまま、試合は延長戦へ。
この“ワールドシリーズ第7戦を延長戦に送ったキャッチ”が、MLB公式企画「MLB Top Plays of 2025」で堂々のNo.12にランクインしたのです。
なぜアンディ・パヘスの左中間キャッチは「ワールドシリーズを救った守備」と言われるのか?

パヘスのキャッチが「ワールドシリーズを救った」と表現される理由は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、状況の重さです。
第7戦の9回裏ツーアウトでの長打性フライは、それだけでシーズンの終わりを意味します。
サヨナラ負け=優勝を逃すという文脈で起きたため、このアウトは「1アウト」ではなく「1シーズンを救ったアウト」として語られます。
2つ目は、打球の質と難易度です。
クレメントの飛球は打球速度も角度も十分で、通常なら外野の頭上を越えていく“試合を決める一打”クラスでした。
左翼のヘルナンデスがほぼ打球の落下点に到達しているにもかかわらず、「届くか届かないか」のギリギリの位置に打球が落ちかけており、そこにセンターからフルスプリントしたパヘスが割り込んでキャッチしたことで、難易度は一気に跳ね上がりました。
3つ目は、守備位置と役割の文脈です。
パヘスはこの試合、途中から守備固め目的でセンターに起用されていました。
打撃成績が伸び悩みスタメンから外れていた中で、「守備要員」として送り込まれ、そのままワールドシリーズの命運を左右するスーパーキャッチを完成させたのです。
“守備固めが本当にゲームを救った”というストーリーラインが、ファンとメディアの記憶に強烈に残る要素になりました。
アンディ・パヘスはどのようにしてこの打球を処理したのか?
このプレーは、偶然の一瞬ではなく、パヘスの守備スキルが凝縮された結果です。ポイントを整理すると次の通りです。
最初の一歩と打球判断はどう違っていたのか?
外野守備で最も重要なのは、打球がバットに当たった瞬間の「最初の一歩」です。
パヘスは打球音・打球方向・スイング軌道を同時に情報処理し、ほぼノーステップに近い形で左中間方向へ最初の一歩を踏み出しています。
・打球が高く上がったから“余裕がある”と見るのではなく、「これはフェンス手前で伸び続ける打球」と即座に判断している点
・センターラインから左中間までの角度を、最短距離に近いラインで走っている点
この2つが重なったことで、ギリギリ間に合うタイミングで打球の落下点に滑り込むことができました。
スピードだけでなく「ボールへの入り方」がなぜ重要だったのか?
パヘスはただ全力疾走したわけではなく、最後の数歩でスピードを微調整しながら、体の向きとグラブの位置を最適に合わせています。
・左中間でキケ・ヘルナンデスと交錯する可能性を考え、接触してもボールを落としにくい角度から入っている
・スライディングキャッチではなく、体をやや倒しながらもグラブを高く残すフォームでボールを取りにいっている
これにより、接触しながらもグラブの中に確実にボールを収める形になりました。
スピードだけでなく、「最後の0.2秒で体勢とグラブ位置を微調整できるバランス感覚」こそが、パヘスの守備力の真骨頂と言えます。
キケ・ヘルナンデスとのコンビネーションはどう評価できるのか?
このプレーは、パヘス単独のスーパープレーであると同時に、左翼のキケ・ヘルナンデスとのコンビネーションでもあります。
・ヘルナンデスは、自分が追いつける打球であっても最後はパヘスにラインを譲る形になっており、“センター優先”の原則が徹底されていたこと
・接触した直後、ヘルナンデスは倒れ込んだまま「落とした」と思い込んでいたが、パヘスは冷静にボールを握りしめてアウトをアピールしていたこと
チームとしての守備ルール、そしてお互いの信頼関係があったからこそ成立したプレーでもあります。
MLB Top Plays of 2025 No.12 選出が示す「アンディ・パヘスの評価の変化」とは?
このキャッチが「MLB Top Plays of 2025」でNo.12に選ばれた事実は、単なる1プレーの話にとどまりません。アンディ・パヘスという選手の評価自体を大きく押し上げる出来事となりました。
守備固めから「勝負所で使いたい男」へ評価はどう変わったのか?
シーズンを通して見ると、パヘスは打撃面で好不調の波がありつつも、守備と走塁での貢献が高く評価されていました。
しかし、ワールドシリーズ第7戦のような究極の場面で、実際にゲームとシーズンを救うプレーを見せたことで、「守備固め要員」から「勝負所で絶対に外せない存在」へと見られ方が変わりました。
フロントや首脳陣からすれば、
- 守備で1シーズンを救える選手
- 大舞台で実力以上の集中力を発揮できる選手
というタグが付くことは、今後の起用・契約・評価へ大きなインパクトを与えます。
ドジャースの外野守備全体にどんな意味を持つプレーだったのか?
このプレーは、ドジャースというチームの「守備の底力」を象徴するものでもあります。
・山本由伸の投球
・ミゲル・ロハスの内野守備
・キケ・ヘルナンデスのユーティリティ性
・アンディ・パヘスの広大な守備範囲
これらが組み合わさることで、ドジャースは「打線だけではなく守備でも勝てるチーム」であることを証明しました。
特に、連覇を狙うチームにとって、こうした“1プレーでシーズンを救う守備”を持っているかどうかは、ポストシーズンでの勝敗を大きく分ける要素になります。
ワールドシリーズ第7戦の流れにこのキャッチはどう影響したのか?
パヘスのキャッチがなければ、その瞬間に試合終了=ブルージェイズ優勝でワールドシリーズは幕を閉じていました。
しかし、このプレーにより試合は延長戦へともつれ込み、その後ドジャースが勝ち越し、最終的にシリーズ連覇を達成する流れが生まれます。
・ホームで勝ちムードだったスタジアムが一気に静まり返る
・ブルージェイズ側は「勝ったはずの試合を取り逃がした」心理状態になる
・一方ドジャース側ベンチは「まだ生きている」「絶対にこのチャンスをものにする」と一気に気持ちが切り替わる
この“感情の振れ幅”こそが、短期決戦の怖さであり面白さです。
パヘスのキャッチは、スコアボード上の「アウト1つ」を超えて、試合全体の流れとメンタルの天秤を一気にドジャース側へ傾けたプレーだったと言えます。
MLBTopPlaysof2025No12パヘスまとめ
アンディ・パヘスの「MLB Top Plays of 2025: No.12」に選ばれた左中間でのスーパーキャッチは、
- ワールドシリーズ第7戦・9回裏という極限状況で生まれたこと
- 完全に仕留められた長打性フライを、守備範囲と打球判断、そして度胸でアウトに変えたこと
- 試合展開とシリーズの流れを根本から変えてしまったこと
という理由から、「ワールドシリーズを救った守備」として歴史に刻まれるプレーになりました。
アンディ・パヘスは、この一球で、
- 守備固めの若手外野手
から - “チームの運命を託せるビッグゲーム・プレーヤー”
へとステージを一段引き上げたと言っても過言ではありません。
ドジャースファンにとっても、ブルージェイズファンにとっても、そして野球ファン全体にとっても、2025年のMLBシーズンを象徴する一場面として語り継がれていくプレーです。
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よくある質問(Q&A)
Q1. 「MLB Top Plays of 2025: No.12」とは具体的に何を指していますか?
A1. MLB公式がシーズンを通じて選出した「Top Plays of 2025」という企画の中で、第12位にランクインしたプレーのことです。アンディ・パヘスがワールドシリーズ第7戦・9回裏に左中間で見せたスーパーキャッチが、このNo.12に選ばれています。
Q2. なぜアンディ・パヘスのキャッチが“ワールドシリーズを救った”と言われるのですか?
A2. 打球が落ちていればブルージェイズのサヨナラ勝ち=ドジャースの敗退が決まっていた状況だったからです。その打球をパヘスが信じられない守備範囲とタイミングでキャッチしたことで、試合は延長戦に突入し、結果的にドジャースが逆転優勝への流れをつかみました。
Q3. このプレーでアンディ・パヘスの評価はどう変わりましたか?
A3. それまで主に守備固めとして見られていたパヘスが、「大舞台で試合を決めるプレーができる選手」として再評価されました。今後はスタメン争いだけでなく、ポストシーズンや終盤の重要な局面で、より積極的に起用される存在になると考えられます。
Q4. このキャッチの技術的なポイントはどこですか?
A4. 打球判断の速さによる“最初の一歩”、左中間へ最短距離で入っていく走塁ライン、最後の数歩でのスピード調整と体の角度、そしてキケ・ヘルナンデスとの接触を想定したボールへの入り方です。単なるスピード勝負ではなく、総合的な守備力が問われるプレーでした。

