山本由伸が見せた“中0日”の神リリーフとは?

ロサンゼルス・ドジャースは2025年のワールドシリーズ最終第7戦でブルージェイズを5―4で下し、球団史上初の連覇を達成しました。
その立役者となったのが山本由伸投手(27)です。
前日の第6戦で96球を投げた翌日、“中0日”で再びマウンドに上がり、延長11回の勝負どころで3イニングを無失点に抑える圧巻のリリーフを披露しました。
試合後、デーブ・ロバーツ監督は
「彼のパフォーマンスは前代未聞です」
と最大級の賛辞を贈りました。
「彼を送り出した私もクレイジーかもしれない」ロバーツ監督の決断
ロバーツ監督は山本の登板を決断した理由をこう語っています。
「スネルが持っているものをすべて出し切ったと感じた時、試合を落ち着かせられる投手を探していた。ヨシノブにそのチャンスを与えたかった。彼自身が“行ける”と言ったんです」
さらに、
「(およそ)100球を投げた翌日に中0日で3イニング。クレイジーなことですよ。彼を送り出した私もクレイジーかもしれません。でも、彼が最善の選択だと信じていました」
と笑顔で振り返りました。
まさに“信頼”という言葉がぴったりの采配でした。
完璧なフォームと精神力の融合が支えた圧巻の投球
ロバーツ監督は山本の技術面にも言及しました。
「彼は腕だけでなく体全体を使って投げている。エンジン全体が効率的に動いているんです。投球フォームは非常に効率的で、長いイニングでもパフォーマンスを維持できる。精神面と技術面、その両方が融合した特別な投手です」
第7戦では、1死一・三塁のピンチで打者カークをスプリットで打ち取り併殺で試合を締めました。
延長11回、最後のアウトを取った瞬間、ロバーツ監督はベンチで静かにうなずいたといいます。
「彼は私を優れた監督にしてくれた」―信頼関係が生んだ歴史的瞬間
ロバーツ監督は最後にこう語りました。
「重要な場面を欲しがる選手は多いですが、ヨシノブは“正しい理由”でそれを求める投手です。チームのために投げたいと心から思っている。私は彼を完全に信頼しています。彼は私を優れた監督にしてくれたんです」
わずか1日前に96球を投げながら再びマウンドに上がり、連覇を決定づけた右腕。
その姿は、チームの魂そのものでした。
前代未聞ロバーツ監督山本由伸絶賛まとめ
“前代未聞”というロバーツ監督の言葉は決して誇張ではありません。
山本由伸は、わずか中0日で3イニング無失点という奇跡的なリリーフを見せ、ドジャースの連覇を決定づけました。
精神力・技術・チームへの献身が融合したこの投球は、まさに歴史に残る名場面です。
ロバーツ監督の信頼に応えた“魂のエース”山本由伸。
その名前は、ドジャース史に永遠に刻まれることでしょう。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズ【公式】はコチラ
Q&A
Q1:なぜロバーツ監督は山本を中0日で起用したのですか?
A1:監督は「スネルが限界を迎えた」と判断し、試合を落ち着かせられる唯一の存在として山本を信じたからです。本人の「行ける」という言葉も大きな要因でした。
Q2:中0日で投げるのはどれくらい異例なのですか?
A2:先発投手が休養なしで登板するのは極めて異例で、MLBでも滅多にないことです。監督自身も「クレイジー」と表現しました。
Q3:山本由伸のフォームの何が特別なのですか?
A3:腕だけでなく体全体を使う効率的なフォームで、長いイニングでも疲れにくく、制球が安定している点が特徴です。
Q4:ロバーツ監督が「前代未聞」と評した理由は?
A4:中0日登板で3イニング無失点というパフォーマンス、冷静な精神力、そしてチームを救う結果を残したことがすべて前例のない偉業だったためです。
Q5:この登板は今後どう語り継がれるでしょうか?
A5:球団初の連覇を決定づけた“魂のリリーフ”として、山本由伸の名前はメジャー史に残る名投手の一人として語り継がれるでしょう。

