佐々木朗希はなぜ「歴史的な夜」を迎えたのか?
ロサンゼルス・ドジャースは現地10月9日(日本時間10日)、本拠地で行われたナ・リーグ地区シリーズ第4戦でフィラデルフィア・フィリーズと対戦し、延長11回の末に2-1で劇的なサヨナラ勝ちを収めました。
シリーズ成績を3勝1敗とし、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)進出を決めたこの試合で、ひときわ強烈なインパクトを残したのが、23歳の右腕・佐々木朗希投手です。
同点の8回、3番手として登板した佐々木は、強打者カイル・シュワーバーを98.8マイル(約159キロ)のフォーシームで右飛に仕留め、続くブライス・ハーパーは89マイル(約143キロ)のカットボールで三飛。4番ボームも100.7マイル(約162キロ)の直球で二ゴロに抑え、わずか8球で攻撃を終わらせました。
さらに9回、10回も完璧な投球を披露。結果的に3イニングを無安打無失点、走者ゼロの“完全救援”で締めくくり、サヨナラ勝ちの流れを呼び込みました。
「大谷翔平ですら未踏」佐々木朗希が打ち立てた偉業とは?
この快投によって、佐々木はポストシーズン4試合で計5回1/3を投げ、被安打1、無四球、5奪三振という圧倒的な数字をマークしています。
米国の記者フランシス・ロメロ氏はX(旧Twitter)上で
「佐々木朗希は、ポストシーズンの試合でリリーフ投手として3イニング以上を無安打で抑えた初の日本人投手です」
と速報。
MLBファンやメディアの間で一気に話題が拡大しました。
米スポーツメディア「クラッチ・ポインツ」は、
「ロサンゼルス・ドジャースは木曜日、世界史が動き出す瞬間を見た。佐々木朗希は、日本の投手史に残る前人未到の記録を打ち立てた。これは大谷翔平ですら成し遂げていない偉業だ」
と報道。
この“未踏の領域”は、投打二刀流の象徴である大谷翔平の功績を引き合いに出すほどの歴史的な記録として称えられています。
佐々木朗希の投球はなぜポストシーズンで覚醒したのか?
シーズン中は怪我やコンディションの影響で十分な貢献ができなかった佐々木ですが、復帰後のブルペン起用で一気に存在感を増しています。
試合後のインタビューでは
「ゾーンでどんどん攻めていった。シーズンで貢献できなかった分、残された期間で仕事はできていると思うので、そこは良かったです」
と語り、自身の成長と覚悟をにじませました。
この試合では、全てのイニングで先頭打者を抑え、球威と制球の両面でフィリーズ打線を圧倒。
MLB屈指の強打者たちをわずか28球で完全に封じ込めた姿は、まさに
「守護神誕生」
を印象づける内容でした。
ドジャースは佐々木朗希を「新守護神」としてどう起用していくのか?

NLCS進出を決めたドジャースにとって、今後のシリーズではブルペンの安定がカギを握ります。
佐々木の3イニング完全救援は、抑えとしてのポテンシャルを世界に示したものであり、複数イニングを投げられる“ハイブリッド・クローザー”としての起用も現実味を帯びています。
これまで大谷翔平やヤマモトといったスターが注目を集めてきた中で、佐々木はブルペンからチームの命運を握る存在へと進化しました。
ポストシーズンの短期決戦では、彼のような高い奪三振力と無駄のない投球は非常に貴重です。
佐々木朗希大谷翔平成し遂げていない偉業達成まとめ
佐々木朗希は、ポストシーズンの大舞台で日本人投手として初めて3イニング以上を無安打で投げ抜くという歴史的偉業を達成しました。
これは大谷翔平ですら成し遂げていない記録であり、MLBの舞台で新たな“守護神伝説”が始まろうとしています。
ドジャースの次なるステージで、佐々木がどのような役割を担い、どんな伝説を積み重ねるのか、世界中の注目が集まっています。
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Q&A
Q:佐々木朗希が達成した記録は具体的に何ですか?
A:ポストシーズンでリリーフ登板として3イニング以上を無安打で投げた初の日本人投手です。
Q:この記録はなぜ大きな意味があるのですか?
A:ポストシーズンという緊迫した舞台で複数イニングを完全に抑えるのは極めて難しく、日本投手史だけでなくMLB全体でも稀な偉業だからです。
Q:ドジャースは今後、佐々木をどう起用する可能性がありますか?
A:抑えや高レバレッジの複数イニング救援として起用される可能性が高く、NLCS・ワールドシリーズでも鍵を握ると見られています。
Q:大谷翔平との違いは何ですか?
A:大谷は先発・打者としての二刀流で歴史を作りましたが、佐々木は救援での“完全投球”という異なる領域で新たな歴史を築いています。