佐々木朗希の速球はメジャーで通用しているのか?
ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手は、メジャーリーグで6試合に先発しながら、いまだ勝利を挙げられていません。
それでも防御率3.55と、表面上の成績は決して悪くありません。
しかし、最大の武器であった直球に不安要素が浮き彫りになっています。
佐々木投手といえば、高校時代に163キロ、プロ入り後は165キロという驚異的な球速を記録した剛腕として知られています。
ところが、今季のMLBでの平均球速は96.4マイル(約155.1キロ)と、十分に速い水準ではあるものの、日本時代ほどの圧倒的な威力は発揮できていないのが実情です。
佐々木朗希の直球はなぜ打たれやすいのか?
佐々木投手の直球は、被打率こそ.236に抑えているものの、期待打率(xBA)は.319と高く、データ上では
「もっと打たれていてもおかしくない」
状態にあります。
また、被長打率(SLG)は.400に対し、期待長打率(xSLG)は.632と、危険な兆候が見えています。
これは、直球がMLBの打者にとって
「打ちやすい球質」
になっている可能性を示唆しています。
直球の空振り率が低い理由は?
特に注目すべきは、佐々木投手の直球における空振り率(Whiff%)の低さです。
わずか8.9%であり、100スイング以上記録しているメジャー投手の中でワーストとなっています。
変化球、特にスプリッター(45.1%)、スライダー(40.9%)では高い空振り率を誇っていますが、直球に限っては
「当てられてしまう」
傾向が強くなっています。
この現状が、勝ち星を伸ばせない一因になっていると考えられます。
回転数不足が直球の威力低下の原因か?
直球の回転数に目を向けると、佐々木投手の直球は平均2084回転/分と、200球以上投げた投手の中でワースト2位となっています。
一般的に直球は回転数が多いほど空振りを奪いやすいとされ、佐々木投手のこの数値は課題といえるでしょう。
一方、カブスの今永昇太投手は平均球速こそ91.1マイル(約146.6キロ)と速くありませんが、2480回転/分という高回転直球を武器に、空振り率21.7%を記録しています。
この例からも、回転数が直球の質に与える影響がいかに大きいかがわかります。

佐々木朗希が今後メジャー初勝利を掴むためには?
佐々木投手がメジャー初勝利を掴むためには、直球の質を改善することが不可欠です。
具体的には、回転数の向上や回転軸の最適化がカギになります。
速球自体のスピードは十分なので、より「浮き上がる」軌道を目指して、バッターのスイングミスを誘発できる直球に変えていく必要があります。
また、変化球の精度は非常に高いため、直球とのコンビネーションをさらに磨けば、より多くの空振りや凡打を生み出せるでしょう。
メジャーという舞台に適応しつつある佐々木投手にとって、これからの成長が非常に楽しみです。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズはコチラ
佐々木朗希回転数まとめ
佐々木朗希投手は、持ち前の直球の威力がMLBで十分に発揮できていない課題を抱えています。
空振り率や回転数のデータから見ても、日本時代とは異なる調整が求められています。
しかし、変化球の質の高さや防御率の安定感を考えれば、近い将来、初勝利を挙げるのは時間の問題といえるでしょう。
今後の改善と進化に大いに期待が寄せられます。
よくある質問/Q&A
Q1. 佐々木朗希の速球はメジャーで通用していないのですか?
A1. 球速自体はメジャーでも十分に速い水準ですが、回転数の不足により空振りを奪いづらくなっています。
Q2. なぜ直球の回転数が重要なのですか?
A2. 回転数が多いと「浮き上がる軌道」を作りやすく、バッターが打ち損じやすくなるためです。
Q3. 今後、佐々木朗希はどう改善すればよいでしょうか?
A3. 回転数の向上、回転軸の最適化、変化球との組み合わせを強化することがカギとなります。
Q4. メジャー初勝利はいつ頃期待できそうですか?
A4. 直球の質を向上させれば、防御率の安定感を踏まえて、近いうちに初勝利を手にする可能性は高いです。
コメント