MLB界で“大谷翔平だけが桁違い”と言われている理由は何か。
年俸や契約金だけでは見えない、「エンドースメント(スポンサー契約)」などの副収入が、大谷と他のスター選手をどこまで隔てているのか。
ソト、ジャッジらと比較しながら、最新データを元に分析します。
大谷翔平がMLBで“桁違い”的な副収入を得ているのはなぜ?

大谷翔平はロサンゼルス・ドジャースと10年7億ドル(約1030億円)の契約を結んでいます。
しかし、そのうち大部分(約6800万ドル/年)を後払い(deferred)とする契約形態を取っており、本年度年俸として受け取るのは約200万ドル(約2億9400万円)のみです。
一方で、エンドースメント等の“契約外収入”は非常に高額であり、2025年には約1億ドル(約150億円前後)を副収入として得る可能性があると見積もられています。
他のスター選手との比較:ソト、ジャッジらではどう違う?
選手 | 総収入(2025年予測) | 年俸・契約金の比重 | エンドースメントなどの副収入の比率 |
---|---|---|---|
フアン・ソト | 約1億2,900万ドル | 契約金+年俸が大部分を占める(年俸約4,687万5,000ドル+契約時のボーナス等) | エンドースメントは比較的小さめ(約700万ドル程度) |
アーロン・ジャッジ | 約4,700万ドル前後 | 年俸主体(約4,000万ドル) | エンドースメントは700万ドル程度 |
ブレイク・スネル他 | 契約金ボーナスや年俸主体の収入が強い選手多数 | — | — |
このように、ソトやジャッジらは「プレイで稼ぐ」=年俸・契約金が収入の中心であり、副収入は補助的な立ち位置です。
大谷翔平の「エンドースメント」が他を圧倒している具体要因とは?
- ブランド契約数・範囲の広さ:国内(日本)/国外を問わず多くの企業と提携。日本ではコーセー、セイコー、コーワ、三菱銀行、日本航空など、米国ではNew Balance、Fanatics/Toppsなど多数。
- スポーツ以外での市場性:広告、グッズ売上、メディア露出など「野球以外」での影響力が非常に高い。
- 後払い契約(deferred)という構造を取ることで、年俸を抑えつつ長期的な収益を確保している。
大谷の“契約年俸2億9400万円”の意味は?
日本円で約2億9400万円という数字は、スポーツ経済的にはかなり低く見えるかもしれません。
しかし、以下を理解することが重要です:
- 多くの年俸が後払い契約であり、現金で受け取る金額が分散されているため、契約上の“10年7億ドル”という数字とは実際の毎年の手取りが大きく異なる。
- この“少なめに見える年俸”を補って余りあるほどのスポンサー収入があるため、実質的な収入は野球選手としてはMLBのトップクラス。
つまり、「年俸だけで比較しても意味が薄い」ということです。
大谷翔平は、野球契約+副収入の合計で“MLBでもトップクラス、しかもその中でも突出している”と言えます。
大谷翔平契約外収入まとめ
大谷翔平は、ソトやジャッジと比べて以下の点で“異次元”的な契約外収入”を持っています:
- 年俸・契約金ではなく、副収入(エンドースメント、スポンサー契約、グッズ売上など)が収入構造の大部分を占めている
- 広範なブランド契約を国内外で持ち、市場価値が非常に高い
- 契約形態(後払い・deferred)を使って、将来的な収益も確保している
これにより、表面的な年俸額だけで計れない、非常に大きな“真の収入力”を持っていることが明らかです。
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よくある質問/Q&A
Q1. 大谷翔平のスポンサー収入は本当に1億ドル近いの?
A1. はい、2025年に約1億ドル近いスポンサー収入が見込まれると報じられています。年俸が200万ドル程度であるのに対し、副収入が圧倒的に多いのが特徴です。
Q2. ソトやジャッジは副収入が少ないの?
A2. 少ないとは言いませんが、彼らの収入構造では“契約金+年俸”が主体で、副収入は補完的な位置付けです。ソトは年俸+契約ボーナスで大部分を稼ぎ、エンドースメントは数百万ドル規模です。
Q3. 後払い契約(deferred)って何?そのメリットは?
A3. 将来の時点に支払いを行うタイプの契約です。これにより球団は今年の負担を軽くでき、大谷側は将来にわたって収入を得る形を取れます。税制面や資産運用面でも計画的に有利になることがあります。
Q4. 「契約外収入」が多い野球選手は他にいる?
A4. はい、スター選手であればスポンサー契約・グッズ売上・メディア露出で副収入をかなり得ている例があります。ただし、「エンドースメント収入が総収入の圧倒的多数を占める」選手は非常に稀です。