ドジャース大谷翔平選手といえば、真っ先に思い浮かぶのは「ホームラン」です。
しかし2025年シーズンの成績を見ると、「大谷翔平 三塁打」というキーワードで語られるべき異常な特徴があります。
それは、55本塁打を放つような超長距離打者でありながら、三塁打もリーグ上位レベルで量産しているという点です。
2025年シーズンの大谷翔平選手は、ドジャース移籍2年目にして本塁打と三塁打の両方で相手バッテリーを恐怖させる、“脚の化け物を備えた長距離打者”という新たな姿を見せています。
- なぜ長距離打者なのに三塁打がやたら多いのか?
- 2025年の三塁打データはどれくらい異常なのか?
- 2025年MLB三塁打ランキングの中でどんなポジションにいるのか?
を、最新データとともにわかりやすく解説していきます。
なぜドジャース大谷翔平の三塁打は「やたら多い」と言われるのか?

大谷翔平選手が「三塁打がやたら多い」と言われる理由は、まず役割と打撃スタイルのギャップにあります。
通常、三塁打を量産するのは、
- トップバッタータイプ
- 長打よりも俊足とバットコントロールが武器の打者
であることが多いです。ところが大谷翔平選手は、
- クリーンナップに座る長距離打者
- シーズン55本塁打クラスのパワーヒッター
という、いわゆる「ホームランバッター」でありながら、三塁打数でもリーグ上位に顔を出すという非常に珍しい存在です。
さらに、ドジャースの主軸打者として相手バッテリーから常に警戒される立場でありながら三塁打を量産している点も異常性を高めています。
「楽に走れる状況だけで稼いだ三塁打」ではなく、勝負どころで思い切り振りつつ、なおかつ三塁まで到達してしまう脚力と走塁能力があるからこそ、「脚の化け物」と評されるのです。
大谷翔平の2025年三塁打データはどれくらい異常なのか?
2025年レギュラーシーズンの大谷翔平選手の打撃成績(打者として)は、おおまかに次のようなイメージです。
- 試合数:158試合前後
- 打数:600打数超
- 本塁打:55本
- 三塁打:9本
- 打率:2割8分台
- 出塁率:4割前後
- 長打率:6割2分台
ここで注目したいのは「本塁打55本で三塁打9本」という組み合わせです。
一般的な長距離打者の場合、
- 本塁打は30~40本台
- 三塁打は多くても2~3本程度
というケースが多く、55本塁打&9三塁打という組み合わせは、明らかに「長距離打者としては異例の三塁打数」と言えます。
長距離打者で三塁打が多いケースはどれくらいあるのか?
三塁打は「球場」「打球方向」「守備隊形」「脚力」など、さまざまな要素が重なって生まれる珍しい長打です。そのため、
- シーズン30本以上の本塁打
- 同時に5本以上の三塁打
という条件を満たす打者は、シーズン全体でもかなり限定されます。
2025年シーズンでも、
- 50本以上の本塁打
- さらに複数の三塁打
を記録している打者はわずかで、大谷翔平選手は「ホームラン王クラスのパワー」と「トップクラスの脚力」を同時に持つ、極めて少数派のタイプです。
大谷翔平はなぜ“三塁打製造機の脚の化け物”と言えるのか?

大谷翔平選手の三塁打が多い理由は、単に「足が速いから」だけではありません。
いくつかの要素が組み合わさって、三塁打を量産しやすい環境とスタイルを作り出しています。
大きく分けると、次の3点がポイントです。
- 純粋なスプリントスピードと加速力
- ベースランニング技術の高さ
- 打球質と打球方向の相性の良さ
スプリントスピードと加速力はどれくらいエグいのか?
大谷翔平選手は、身長190cm超の大型選手でありながら、全力疾走時のトップスピードは外野手や俊足内野手と比較しても遜色ないレベルと言われています。
特に三塁打で重要なのは、
- 一塁到達までの「最初の数歩の加速」
- 一塁→二塁、二塁→三塁のカーブを曲がる技術
です。大谷選手はこの「カーブを曲がりながらスピードを落とさない走り方」が非常に上手く、見た目以上にベース一周のタイムが速いタイプです。
「大柄で大きなフォームなのに、気づいたら三塁にいる」という印象を与えるのは、この加速力とコーナリング技術の組み合わせによるものです。
打球質と打球方向が三塁打を生みやすくしている理由は?
大谷翔平選手の打球傾向を見ると、
- 打球速度が非常に速い
- 引っ張りだけでなく、広角に強い打球を飛ばす
- ライン寄りではなく、右中間・左中間の深いところに飛ぶ打球が多い
といった特徴があります。
三塁打が生まれやすいのは、
- フェンスまでの距離が長い「左中間・右中間」の深い打球
- 外野手の間をきれいに抜ける打球
- ライン際ではない分、ボールが転がる距離が長くなる打球
です。大谷選手はまさにこの「ギャップ(中間)を強烈に破る打球」が多く、外野手がボールに追い付いた時には、すでに二塁を蹴っているようなケースが頻発します。
強い打球×広角ヒッティング×俊足という組み合わせが、三塁打を自然と増やしているのです。
ドジャース打線と打順が三塁打を後押ししているのか?
もう1つ見逃せないのが、ドジャース打線全体と打順の影響です。
- 上位打線に強打者が並ぶことで、相手外野手の守備位置が下がりがち
- それによって、外野の前に落ちる打球や、外野の間を抜ける打球の価値が高まる
- 走者が一塁・二塁にいる場面では、外野手が一瞬「本塁への送球」を意識することで、三塁を狙う余地が生まれる
こうした状況下で、大谷選手の判断力と積極的な走塁が噛み合い、
- 「普通なら二塁打で止まる打球」
- 「多くの打者ならスライディングでギリギリ二塁」
といった打球が、当たり前のように三塁打に変換されていくのです。
2025年MLB三塁打ランキングの中で大谷翔平はどんな位置にいるのか?

ここで、「2025年 三塁打ランキング」の中で大谷翔平選手がどのようなポジションにいるのかを整理しておきます。
以下は、MLB全体の三塁打数ランキングの一部抜粋です(レギュラーシーズン終了時点)。
2025年MLB三塁打ランキング(抜粋)
- 1位 コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス) 17本
- 2位 ジャレン・デュラン(レッドソックス) 13本
- 3位 イ・ジョンフ(ジャイアンツ) 12本
- 4位 ザック・マッキンストリー(タイガース) 11本
- 4位 デイレン・ライル(ナショナルズ) 11本
参考として、大谷翔平選手は、
- 大谷翔平(ドジャース) 三塁打9本
を記録しており、純粋な三塁打数だけ見てもメジャー全体で上位グループに入る数字です。
さらに重要なのは、
- 上記の多くが俊足で知られる外野手やユーティリティタイプ
- 本塁打数では30本未満の選手も多い
のに対して、大谷翔平選手は
- 本塁打:55本
- 三塁打:9本
という、ホームラン王クラスのパワーと三塁打を両立させた唯一無二の存在である点です。
「三塁打ランキング上位の顔ぶれ」と「本塁打ランキング上位の顔ぶれ」を見比べても、大谷選手のように「両方で名前が出てくる打者」は極めて限られています。
大谷翔平三塁打多いのはなぜ2025まとめ
大谷翔平選手の「三塁打の多さ」は、数字を眺めるだけでも十分にインパクトがありますが、その裏側には明確な理由があります。
- 55本塁打クラスの長距離打者でありながら、2025年シーズンに三塁打9本という異例の数値を残している
- スプリントスピードとコーナリング技術が高く、「脚の化け物」と呼べるレベルの走力を持っている
- 打球速度が速く、右中間・左中間のギャップに強い打球を多く飛ばすことで、自然と三塁打が増えやすい打球傾向になっている
- ドジャースの強力打線と打順、相手外野の深い守備位置が、二塁打を三塁打に変える土壌になっている
- 2025年三塁打ランキングのトップクラスが俊足タイプ中心である中、大谷翔平は「55本塁打&9三塁打」という唯一無二の長距離打者として異彩を放っている
「大谷翔平 三塁打」というキーワードで見たとき、大谷選手は単なるホームランバッターではなく、パワー・スピード・状況判断の三拍子がそろった“トータルオフェンスモンスター”だとわかります。
今後も、大谷翔平選手がどれだけ三塁打を積み上げていくのか、そして「長距離打者なのに三塁打が多い」という唯一無二のスタイルをどこまで進化させていくのかに、引き続き注目していきたいところです。
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【よくある質問/Q&A】
Q1. 大谷翔平は2025年シーズンに三塁打を何本打ったのですか?
A1. 2025年レギュラーシーズンでは、三塁打を9本記録しているとされています。本塁打55本と合わせると、「長距離打者なのに三塁打も多い」ことがよくわかる数字です。
Q2. なぜ大谷翔平は長距離打者なのに三塁打が多いのですか?
A2. スプリントスピードとベースランニング技術が高く、右中間・左中間に強い打球を飛ばす打撃スタイルが大きな要因です。俊足の外野手でも追うのが難しい打球をギャップに飛ばし、そこから一気に三塁まで到達することで三塁打が増えています。
Q3. 2025年の三塁打ランキングで、大谷翔平はどのあたりの位置にいるのですか?
A3. コービン・キャロル(17本)、ジャレン・デュラン(13本)、イ・ジョンフ(12本)などが上位にいる中で、大谷翔平は9本の三塁打で上位グループに入る存在です。何より、55本塁打との“ダブル長打”で目立っている点が他の選手とは決定的に違います。
Q4. 「大谷翔平 三塁打」は今後も増えていくと考えられますか?
A4. 年齢やコンディション次第ではありますが、現状の打撃スタイルと走力を維持できる限り、三塁打も比較的多いまま推移する可能性が高いです。特にドジャースのような強力打線と広い球場環境では、三塁打が生まれやすい状況が続くと考えられます。

