大谷翔平選手の打撃を見ていると、「野球のスイングなのに、どこかゴルフっぽい」と感じる人がいます。
この感覚は、単なる雰囲気の話ではありません。両者には“飛ばすための構造”として共通する要素がいくつもあります。
本記事では、なぜそう見えるのか、どこが似ていて何が違うのかを、再現性の高い言語に落として整理します。
ゴルフに近いと言われる理由は「腕で振る」より「体で運ぶ」比率が高いからです

野球もゴルフも、ボール(またはクラブ・バット)を遠くへ強く飛ばす競技です。
そのため、力任せに手先で振るほどブレやすく、逆に“体の回転と順序”を使うほど再現性が上がります。
大谷翔平選手のスイングがゴルフに近いと言われる最大の理由は、まさにここです。
腕の力で叩きにいくより、下半身→体幹→上半身→腕→バットへと力が流れていく「運動の順番」が強い。
結果として、打球が強いのに、崩れにくい見え方になります。
体重移動が「大きく動く」より「スタンス内で強く切り替わる」タイプです
ゴルフでも飛ばす人ほど、横に流れる体重移動ではなく、足元で強い踏み替えを行いながら回転に変換します。
大谷翔平選手の打撃は、まさに「スタンス幅の中で強い切り替え」を作り、横回転に変換する要素が目立ちます。
体幹の回転が“先に回る”のではなく“溜めてから回る”見え方になります
ゴルフの飛距離を生む要素として語られるのが、切り返しで生まれる「タメ」です。
大谷翔平選手のスイングも、トップからすぐに上体を回し切るのではなく、下半身にエネルギーを溜めてから一気に解放する動きが強いです。
この“溜めてから回る”感じが、ゴルフ的に見えるポイントになります。
共通点の核は「地面からの力」と「回転の順番」です
野球とゴルフの共通点を一言でまとめるなら、手で加速するのではなく、地面反力と回転で加速する点にあります。
両者とも、足で地面を押し、その反発を回転に変換して、道具(バット・クラブ)へ伝えます。
大谷翔平選手のスイングは、下半身主導で回転が立ち上がり、上半身が後から追い越していくような加速が出ます。
この「下→上」の連鎖が強いほど、インパクトの瞬間だけが鋭くなるのではなく、強さが“伸びる”打球になりやすいです。
「腰と肩のズレ」が作るエネルギーが大きいです
ゴルフでは、腰と肩が同時に回るより、ズレ(分離)があるほうがパワーを溜めやすいと言われます。
大谷翔平選手の打撃でも、下半身が先に動き、上半身が遅れてついてくる局面が見えます。
このズレがあるほど、回転エネルギーが“貯金”され、インパクトで“引き出す”形になります。
バット(クラブ)の「重さ」を利用して落とし、回転に乗せます
ゴルフの切り返しでは、クラブの重心を感じて自然に落ちる動きが重要になります。
大谷翔平選手のスイングも、バットを無理に手で押しにいくより、道具の重さを一度受け止めてから回転に乗せるような要素が語られます。
ここが「ゴルフっぽい」と言われる、かなり具体的な理由のひとつです。
似ているけれど同じではない「決定的な違い」もあります

「大谷翔平のスイングはゴルフに近い」と言っても、完全に同じではありません。
むしろ違いを理解したほうが、比較は一気に深くなります。
ゴルフは止まったボールを打ち、クラブの最下点や入射角を管理します。
一方で野球は動くボールを打つため、タイミングと調整が中心になります。
大谷翔平選手の強みは、ゴルフ的な“構造の強さ”を持ちながら、野球に必要な“適応”も高い点にあります。
野球は「遅れても当たる」より「遅れても強く当たる」が重要です
ゴルフは再現性が命ですが、野球はその上に「変化への対応」が乗ります。
大谷翔平選手は、フォームが崩れて当てにいくのではなく、遅れた状況でも回転で強く当てる選択ができるタイプです。
この“対応しても出力が落ちにくい”点が、トップ選手としての価値をさらに大きくしています。
打球は「面で運ぶ」感覚が強いほど方向も距離も安定します
ゴルフで言う「フェースが長く目標を向く」感覚は、野球で言うなら“ゾーンを長く通る”感覚に近いです。
大谷翔平選手のスイングが、強いのにブレにくく見えるのは、当てる瞬間だけの点ではなく、通過する線が強いからだと説明できます。
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大谷翔平スイングゴルフに近いまとめ
大谷翔平選手のスイングがゴルフに近いと言われる理由は、フォームの見た目ではなく、飛距離と再現性を生む「構造」が似ているからです。
地面からの力を使い、下半身主導で回転を立ち上げ、腰と肩のズレでエネルギーを溜め、道具の重さを利用して一気に解放する。
この流れは、ゴルフの飛ばしの理屈とも深くつながっています。
ただし、野球は動くボールを打つ競技であり、同じ構造を持ちながら“適応しても出力が落ちない”ことが求められます。
大谷翔平選手は、ゴルフ的な再現性の強さと、野球的な対応力を同時に成立させているからこそ、「近い」と言われる説得力が生まれます。

