大谷翔平選手が2025年7月22日(日本時間23日)のツインズ戦で放った36号本塁打が、野球ファンのみならず専門家をも驚愕させています。
100マイル(約161キロ)を超える剛速球をバックスクリーンに放り込んだその一打は、記録上「ありえない」とされるものでした。
この記事では、大谷選手の36号がなぜ「データを超えた」と言われるのかを、詳細に分析していきます。
どんな球を打ったのか?相手投手デュランの球種と速度は?
大谷翔平が捉えたのは、ツインズの守護神ヨアン・デュランが投じた時速100.1マイル(約161.1キロ)の外角低めの変化球でした。
球種は公式サイト上では「スプリット」と表記されていますが、実際にはシンカーのように沈みながら外に逃げる軌道を描く“スプリンカー”とも言える異常変化を持つ球でした。
このようなボールはバットに当てることすら難しいとされ、MLB公式データサイト「Baseball Savant」によると、デュランの100マイル超スプリットがこれまで飛球になったことすら一度もなかったことが明らかになっています。
なぜこのホームランが“データ上ありえない”のか?
野球には「バレル率(Barrel%)」という指標があります。
これは、打球速度と打球角度が一定の範囲内に入ったときに、ヒットや本塁打になりやすい“理想的な打球”を意味します。
今回の一打は、打球速度107.5マイル(約173キロ)、打球角度28度、飛距離405フィート(約123.4メートル)という、まさに理想のバレルヒット。
しかし、驚くべきはその球種と球速です。
100マイルを超える落ちる球は、通常バレルに乗せること自体が極めて困難とされており、それを真逆方向へ軽く“流し打ち”でスタンドに運んだ大谷のスイングは、まさに“バケモノ級”と称されています。
ファンと専門家の反応は?X(旧Twitter)や解説者の声は?
SNS上では以下のような声が溢れました。
- 「オオタニサンやっぱバケモンやな」
- 「100マイルのスプリンカーを投げるやつもおかしいけど、それを打つやつはもっとおかしい」
- 「人間か??????」「笑うしかない」
さらに、ツインズの地元放送局「Twins.TV」の解説者トレバー・プルーフ氏も、「あの球を打って観客席まで運ぶなんて非現実的だ」と大谷を称賛。
彼の一打がデータや常識を超えた“奇跡”であったことを裏付けています。
大谷翔平はなぜこんな球まで打てるのか?
大谷のスイングスピード、体の開きの遅さ、タイミングの取り方はすべてが一級品です。
特に今回のような難しい外角低めの球に対しても、バットのヘッドが残っており、インパクトの瞬間に完璧にエネルギーが伝わっていたことが伺えます。
また、彼の“リラックスした体の使い方”も特徴で、力んでいないのに強烈な打球が飛んでいく様は、野球の常識を覆すものです。

今後の本塁打王争いにどう影響する?
今回の36号で、大谷はリーグ本塁打トップのスアレスに再び並びました。
しかもこの一打は、大勢が決まった終盤に放ったもので、チームの勝利には直結しなかったものの、シーズンMVP争いや本塁打王レースにおいては極めて重要な意味を持ちます。
また、心理的にも「この男にはどんな球でも打たれる」という印象を与えたことで、投手陣へのプレッシャーはさらに高まるでしょう。
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大谷翔平36号ホームランデータ上不可能まとめ
大谷翔平の36号本塁打は、単なる1本のホームランではありませんでした。100マイル超の落ちる球を逆方向へスタンドに運ぶという、常識外れの一打。
防御率1点台でホームランを一度も許していなかった守護神から放ったことで、その価値はさらに高まりました。
データ上“不可能”を現実にしてしまうその姿に、ファンも専門家もただ驚くばかり。
まさに“ショウヘイ・オオタニは人間なのか?”という問いに、彼自身が答え続けています。
よくある質問(Q&A)
Q1. 大谷翔平の36号はどんな球を打ったのですか?
A1. ツインズ守護神デュランの時速100.1マイル(約161.1キロ)のスプリット系の変化球を打ちました。公式ではスプリットと表示されていますが、実際にはシンカーのような軌道の“スプリンカー”と表現される球でした。
Q2. なぜ「データ上ありえない」と言われるのですか?
A2. Baseball Savantによると、デュランのこの球種は100マイル以上の速球で、過去に飛球にすらなったことがなかったからです。それをホームランにしたのは大谷が初めてでした。
Q3. このホームランの打球データは?
A3. 打球速度107.5マイル(約173キロ)、打球角度28度、飛距離405フィート(約123.4メートル)という、完璧な“バレルヒット”です。
Q4. 今後のホームラン王争いへの影響は?
A4. スアレスに並ぶリーグトップの36本となり、シーズン後半の本塁打王争いをさらに激化させる結果となりました。
Q5. この一打で分かった大谷のすごさは何ですか?
A5. あらゆる球種・速度・コースに対応できる対応力と、力を抜いてもスタンドに運ぶ身体能力の高さが際立ちました。まさに常識を超えるスーパースターです。