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大谷翔平は本当に不調なのか?──BABIP(インプレー打球打率).295と月間.154が示す「打棒爆発の予兆」とは?

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目次

なぜ「5試合連発37号」でも“大谷は不調だ”と言われるのか?

オールスター後の大谷翔平は、6試合で25打数6安打(打率.240)、10三振/2四球と、表面的な打率・出塁の面では必ずしも絶好調とは言い切れません。

しかし、その間にも5試合連続本塁打を放ち、23日(日本時間24日)のツインズ戦では球団最速ペース(球団103試合目で37号)で到達という歴史的ペースを刻んでいます。

これは“結果が二極化(HR or 凡退)して見える”だけで、打撃の地力が落ちているわけではありません。

むしろ、指標を見ると

「ここから打棒が爆発して平準化(回帰)する」

可能性が高いと読めます。

引用元:X.com

「BABIP.295」は本当に悪いのか?──キャリア通算.324とのギャップをどう読むべき?

2025年の大谷翔平のBABIP(Batting Average on Balls In Play:本塁打を除いたインプレー打球の安打率)は.295。

キャリア通算の.324から見ると明確に低く、“打球運”の面でツキがない状態と評価できます。

一般に打者のBABIPは長期的に.300前後へ収束しやすい(MLB平均も概ね.290〜.303付近に落ち着く)ため、現状の“下振れ”はむしろ上方回帰のシグナルと捉えられます。

月間BABIP.154(7月)は異常値?──“運の反動”が起きる確率は高いのでは?

7月の大谷は月間BABIPが.154まで落ち込んでおり、2020年7月(.125)に次ぐ自己ワースト2位の“運の悪さ”です。

打球内容(平均打球速度やハードヒット率)は依然としてエリート水準にあり、ここまで低いBABIPは

「いずれ戻る」

可能性が高いと考えるのがセイバーメトリクスの基本的な見方です(※打者のBABIPは投手よりも“実力差”が反映されやすい一方、短期は大きくブレます)。

実際、Statcastでは2025年の平均打球速度94〜95mph、ハードヒット率約60%前後という超一流の品質を維持しています。

「二刀流復帰」は打撃に悪影響?──投手成績“12回2失点”という順調さとのトレードオフをどう評価する?

大谷は今季、投手としても6試合・計12イニングで被得点2(自責2)と順調にリハビリ登板を消化しています。

負荷管理(イニング制限)下で投げつつ、打者としてはリーグトップ級の長打生産を維持している点を踏まえれば、現状の打撃“見かけ上の停滞”は、役割増による微調整期と見るのが妥当です。

BABIPが戻れば、昨年終盤級の長打+高打率モードへ「二刀流のまま」再突入するシナリオは十分に描けます。

9回2死一塁での“申告敬遠”は妥当だったのか?──9回のOPSなど終盤指標が相手の判断を難しくする

ツインズが9回2死一塁で大谷を申告敬遠した采配は物議を醸しましたが、今季の大谷は9回で非常に強い打撃成績(OPS・長打率など)を残しており、

「最悪同点、本塁打で逆転」

のリスクを極端に避けた合理的判断とも言えます。

結果的には次打者のルイーズを抑えられず、奇策は外れましたが、“9回の大谷を歩かせる”という発想自体はデータが後押ししていたと解釈できます。

平均BABIP(MLB)との比較で見える“大谷の平年値”とは?

MLB全体の平均BABIPは例年.293前後(.290〜.303のレンジ)に収束します。

一方、大谷は俊足・強烈なライナー・ゴロで内野安打を量産するタイプでもあり、通算.324と“高めに出る体質”です。

したがって、今季.295という「平均以下」の値は、むしろ“幸運が回ってくる余地が大きい”と読むのが自然です。

引用元:X.com

ドジャースの西地区争いに向け、大谷の「回帰」はどこに効く?

ドジャースは7月末のトレードデッドラインで補強を進める可能性が高い一方、既存野手陣の底上げが急務です。

BABIPが戻る=単打や二塁打が増えることで、本塁打が止まっても得点期待値を下支えできます。

特にムーキー・ベッツの調整や、フリーマンとの“2番大谷”打順運用が続く中で、得点圏の「単打1本」が勝敗を分ける局面は確実に増えます。

大谷のBABIP回復は“長打だけに頼らない”オフェンスの安定化に直結します。

「では、いつ回帰(反転)するのか?」──期待できる“3つの実務的サイン”

  1. LD%(ライナー率)の維持
    2025年もライナー率は依然として高水準。強い打球が続いている限り、BABIPは統計的に戻りやすいです。
  2. HardHit%とEV(平均打球速度)の維持
    HardHit%約60%、EV約95mph前後はトップ層。弱い打球増がない=“不調の質”が悪くない。
  3. BB%>K%の改善兆候
    直近は三振がやや増え気味ですが、四球が戻ってくれば「見極め精度→中堅〜逆方向ヒット増→BABIP回復」という黄金パターンが再現されます。

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大谷翔平本当に不調なのかまとめ

  • 大谷翔平の今季BABIPは.295と、通算.324から見ると“下ブレ”しています。これは「打撃内容が悪い」よりも「運に恵まれていない」色が濃く、上方回帰=打棒爆発の余地が大きいと読めます。
  • 7月の月間BABIPは.154という異常値。強い打球品質(EV・HardHit%)を維持している以上、この“運負け”は長くは続かない可能性が高いです。
  • 二刀流復帰で投手としても結果(12回2失点)を出しつつ、この打撃の“回帰”が起これば、ドジャースの地区優勝争い・世界一連覇に向けて最重要のブースターになります。
  • “5試合連発37号”という派手な結果と、BABIP下振れという“地味な不運”が同時進行している今こそ、「本当の意味での爆発はこれから」と前向きに捉えるべき局面です。

よくある質問(Q&A)

Q1:BABIPって本当に“運”だけの指標ですか?
A:完全に運だけではありません。足が速い、ライナーが多い、といった“打球の質”や“タイプ”も反映されるため、大谷のように毎年高いBABIPを記録する選手は実力で底上げしている部分も大きいです。とはいえ短期的には大きくブレるため、「今.295」は“運の下振れ”の寄与が大きいと見られます。

Q2:どうなれば「打棒爆発が始まった」と判断できますか?
A:①四球が増えてK%が落ちる、②LD%(ライナー率)が維持または上昇、③ISOやxwOBAなどの“予測系指標”と実成績のギャップが縮まる、といった複合サインがそろったときです。StatcastのxwOBA(期待加重出塁率)がwOBAを上回っている間は「まだ伸びしろがある」と判断できます。

Q3:BABIPが戻っても本塁打は増えますか?
A:BABIPは“本塁打を除いた”指標なので直接は関係しません。ただ、打球の質が高い=打撃全体の状態が良いことを示すケースが多く、バレル率・平均打球速度などと併せて見て“総合的に調子が戻る”と考えるのが妥当です。

Q4:二刀流再開は最終的に打撃成績を押し下げますか?
A:短期的な調整の揺れはあり得ますが、今季の大谷は投手としてのパフォーマンスも優秀で、役割を両立しながらもエリート級の打撃指標(OPS.997、OPS+176など)を維持しています。現状を見る限り、大きなマイナス要因にはなっていません。

Q5:ドジャースは大谷の“回帰”を待つだけで大丈夫ですか?
A:待つだけではなく、出塁率を高められる1・2番の最適化、得点圏でのコンタクト力強化、救援陣の安定化など、総合的な底上げが不可欠です。大谷の回帰が“核”になるのは間違いありませんが、チームとしての得点最適化(走者一掃よりも“1点を確実に取る”局面設計など)も同時進行で求められます。

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