こんにちは。2022年1月、アメリカの男性ファッション誌『GQ』のスポーツ版で、大谷翔平が表紙を飾りました。『GQ』は1931年に創刊され、現在は日本を含む21の国と地域で発行されている歴史ある雑誌です。
大谷翔平がどのようにしてアメリカのメディアに注目され、『GQ』の表紙を飾るまでに至ったのか、その背景について詳しく見ていきましょう。
大谷翔平の活躍と『GQ』の特集
大谷翔平は、その圧倒的なパフォーマンスで「現代野球のベーブ・ルース」と称され、『GQ』の表紙を飾りました。
大谷が表紙を飾った号のテーマは「The World’s Most Dominant Athletes(世界の突出したアスリートたち)」で、彼の活躍は野球に限らず、スポーツ全般における偉大なアスリートたちの特集の一部として扱われました。
大谷が米老舗雑誌『GQ』の表紙を飾ることは、彼がアメリカでいかにビッグな存在となったかを示しています。
ファッションの視点から見る大谷翔平
『GQ』はファッション誌でもあるため、普段のユニフォーム姿とは違う、スタイリストが選定したハイファッションに身を包んだ大谷の写真が掲載されています。
例えば、ラルフローレンの白いシャツに薄いグレーのニットベストを合わせたプレッピースタイルや、カルバン・クラインの白いタンクトップ姿でトレーニング中のシーンなど、多様なスタイルが紹介されています。
これらの写真からは、大谷がアメリカ人にとって「古き良きアメリカ」の象徴として受け入れられている様子が伺えます。
アメリカでは人種的マイノリティであり、時に差別の対象にもなる日本人である大谷が、このようにポジティブな象徴として描かれることは非常に興味深いことです。
「野球はつまらなくなった」という批判
『GQ』の大谷特集には、彼のインタビュー記事も掲載されています。
そのタイトル「How Shohei Ohtani Made Baseball Fun Again(大谷翔平はいかにして野球を再び面白いものにしたか)」は、
「かつては面白かった野球が、いつしかつまらなくなった」
という前提に立っています。
野球の「黄金時代」
ライターのダニエル・ライリーは、1980年代後半から1990年代半ばにかけて公開された数々の野球映画を「野球の黄金時代」として挙げています。
この時期は、映画『ブル・ダーラム』や『フィールド・オブ・ドリームス』など、野球をテーマにした作品が次々と生まれました。
ライリーは、その後の野球がアメリカの文化的想像力の中で衰退を続けていると指摘しています。
野球の人気低迷とファンの高齢化
アメリカのスポーツビジネス専門誌『スポーツビジネスジャーナル』によると、2017年時点でMLBファンの平均年齢は57歳であり、アメリカ4大スポーツの中で最も高いとされています。
この高齢化は、野球が若者からそっぽを向かれている現状を示しています。
ビジネスとしての成功とその影響
一方で、MLBの市場規模は過去30年で約10倍に拡大し、選手の平均年俸も右肩上がりです。
野球がビジネスとして成功を収める一方で、データに基づくデジタルなゲームへと変わり、ファンからは「野球がつまらなくなった」との声も上がっています。
大谷翔平の存在意義
大谷翔平は、「投げてよし、打ってよし」の二刀流選手として、「野球本来の楽しさ」を体現しています。
彼の登場は、懐古趣味的なイベントを通じて古き良き時代を思い出させようとするMLBの取り組みと相まって、ファンに新たな希望を与えています。
大谷の活躍は、単なる成績だけでなく、アメリカの野球ファンにとって
「野球を再び面白いものにする」
力を持っているのです。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズはコチラ
大谷翔平GQ表紙まとめ
大谷翔平が米男性ファッション誌『GQ』の表紙を飾った背景には、彼の圧倒的なパフォーマンスとアメリカ文化における象徴的な存在が大きく影響しています。
大谷の登場は、野球の人気低迷やファンの高齢化という課題に直面するMLBにとって、新たな希望と可能性をもたらしています。
彼の活躍が今後どのように野球界に影響を与えるのか、ますます注目が集まることでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント