ロボット審判とは?
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ロボット審判、正式には「自動ボール・ストライク判定システム(ABS)」とは、球場内のカメラでボールの軌道を追跡し、機械がストライクかボールかを判定するシステムです。
この判定結果は、三塁塁審と球審にイヤホンを通じて伝達され、球審が最終的なコールを行います。
韓国KBOでの世界初の公式戦導入
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韓国プロ野球(KBO)は、4年間の2軍での試用期間を経て、昨季から1軍公式戦でABSを世界で初めて導入しました。
これは、MLBが2026年からの導入を予定している方式とは異なり、バッテリー側からのチャレンジがあった場合に機械判定を採用する形ではなく、全ての球に対して機械判定を行う方式です。
導入初期の課題と改善
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導入当初、いくつかの問題が発生しました。例えば、昨季から国内復帰したリュ・ヒョンジン選手が4月26日の試合翌日に判定への不信感を表明しました。
これに対し、KBOは「ストライクゾーンの0.78センチ下を通過していた」と回答しました。
また、4月の試合では球審がシステムからの「ストライク」のコールを聞き逃し、ボール判定してしまう出来事もありました。
しかし、開幕から3か月の時点で99.9%の判読率を記録するなど、システムの精度は高く評価されています。
KBOは選手へのアンケートを通じて「高めのストライク判定に課題」があると結論付け、翌季からはストライクゾーンをやや低めに設定変更するなどの対応を行いました。
韓国での早期導入の背景
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韓国が世界初導入となった背景の一つに、「KBOのファンの若年化」があります。
韓国の20代は「公正(フェア)」を重要視する世代であり、これがMLBよりも早い導入の決め手となりました。
日本への導入の可能性は?
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日本でも、昨今の投高打低の状況を鑑みて、ABSの導入を検討する価値があると考えられます。
韓国での1年間の運用結果から、メリットがコストを上回るとの結論が出ています。
日本の事情は異なるものの、公正な判定と試合の質の向上を目指す上で、ABSの試験導入は有益かもしれません。
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大谷翔平ロボット審判まとめ
ロボット審判であるABSは、韓国KBOでの導入を通じて高い精度と公正性を実現しています。
初期の課題も迅速に対応され、システムの信頼性は向上しています。
日本においても、試験的な導入を検討することで、野球界の発展とファンの満足度向上につながる可能性があります。
よくある質問/Q&A
Q1: ロボット審判の導入で試合時間は短縮されますか?
A1: はい、ABSの導入により判定の迅速化が図られ、試合時間の短縮が期待されています。
Q2: 選手や監督からの反発はありましたか?
A2: 導入当初は一部の選手から不満の声もありましたが、システムの精度向上と運用の改善により、現在では多くの選手が受け入れています。
Q3: 日本での導入にはどのくらいのコストがかかりますか?
A3: 正確なコストは明らかにされていませんが、韓国での事例ではメリットがコストを上回るとの報告があり、日本でも同様の効果が期待できます。
Q4: ロボット審判は完全に人間の審判を置き換えるのですか?
A4: いいえ、ABSはストライクやボールの判定をサポートするものであり、他の判定や試合の進行は引き続き人間の審判が担当します。
Q5: 他の国でもロボット審判の導入が進んでいますか?
A5: はい、MLBでも2026年からの導入が予定されており、他の国やリーグでも試験的な導入が進められています。
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