なぜ大谷翔平は35インチの長尺バットを選んだのか?
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、2025年シーズンから長さ35インチ(約88.9cm)の“超・長尺バット”を導入しました。
この長さはメジャーリーグでも最長クラスに位置し、同じく使用している選手にはヤンキースのアーロン・ジャッジなどがいます。
大谷選手のバット選択には2つの明確な狙いがあります。
ひとつ目は、アウトコース低めの球への対応力を高めること。
彼は逃げていく変化球(左投手のスライダーや右投手のシンカーなど)を多く投げ込まれるため、バットのリーチを伸ばすことで、より広いゾーンをカバーし三振を減らそうとしているのです。
長尺バットの使用でどんな効果がある?
長尺バットのもうひとつのメリットは、遠心力を活かすことで打球の飛距離が増す点にあります。
バットが長いほど、ヘッドスピードの末端が速くなり、力強いスイングを実現できます。
実際、大谷選手は4月3日の試合で、アウトコースのボール球を捉えてセンターのフェンスぎりぎりまで運ぶサヨナラホームランを記録しました。
この一打は、まさに新バットの特性が発揮された結果と言えるでしょう。
長尺バットにデメリットはある?
バットを長くすることにはリスクも伴います。
最大の課題は「差し込みやすさ」です。
バットが長いぶん、芯が先端寄りになり、インコースの球に対してこれまでの感覚がズレる可能性が高くなります。
事実、春季キャンプのライブBPでは、大谷選手がバットを複数折るという異常事態が起きました。
これは、慣れない長さによってインコースへの対応が遅れた結果かもしれません。
小さな違いでもトップレベルでは大きな差となり、順応には時間が必要です。

長尺バットは他の選手も使っていた?
かつてNPB歴代3位の通算567本塁打を誇る門田博光氏も、長さ34.5インチ(約87.6cm)のバットを使用していました。
彼はバットに慣れるまでに7年を要したと言われており、長尺バットの習得には時間と技術が必要であることが分かります。
そのうえで、大谷選手はこれまでの常識を超えた選手です。
たとえ多少詰まってもスタンドに運べるパワーと柔軟な対応力があるからこそ、この大胆な挑戦に踏み切ったのです。

55本超えも?長尺バットで進化するホームラン数
昨季、54本塁打を記録した大谷選手が、新バットでさらなる成績向上を目指す姿勢は本気です。
アウトコースを広くカバーしつつ、インコースはこれまで通り鋭くさばく。
その両立が可能なら、55本以上の本塁打も十分に現実味を帯びてきます。
新たな家族が加わった節目のシーズンに、大谷選手が“祝砲”を連発する未来に期待が高まります。
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大谷翔平長尺バット狙いまとめ
大谷翔平選手の“超・長尺バット”導入は、パフォーマンスをさらに引き上げるための進化の一環です。
外角低めへの対応力と飛距離向上を目指すこの挑戦は、時間とともに成果を生むことでしょう。
パワー、技術、そして試行錯誤のすべてを兼ね備えた大谷選手の2025年シーズンから目が離せません。
よくある質問(Q&A)
Q1: 大谷翔平選手のバットの長さは何インチですか?
A1: 現在は35インチ(約88.9cm)の長尺バットを使用しています。
Q2: 長尺バットのメリットは何ですか?
A2: 外角の対応範囲が広がり、遠心力を活かして打球の飛距離が増すことが最大の利点です。
Q3: デメリットもあるのでしょうか?
A3: インコースへの対応が難しくなることや、感覚のズレによる打撃の不安定化が挙げられます。
Q4: なぜバットを変える必要があったのですか?
A4: 昨年以上のパフォーマンスを目指す進化の一手であり、アウトコース対応力の強化が主な目的です。
Q5: 長尺バットは他にも使用している選手がいますか?
A5: ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手も35インチの長尺バットを使用しています。
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