こんにちは。近年、科学技術の進化はスポーツの世界にも大きな影響を及ぼしています。
特にプロ野球では、選手のパフォーマンス向上のために最先端技術が導入されています。
ロサンゼルス・ドジャースがこの春のキャンプから導入したロボットピッチングマシーン「トラジェクトアーク」は、その最新例です。
この記事では、「トラジェクトアーク」の特徴や、選手への影響について詳しく掘り下げていきます。
目次
「トラジェクトアーク」とは?
「トラジェクトアーク」は、メジャーリーグの投手が実際に投げる球種を完璧に再現することができる革新的なピッチングマシーンです。
このマシーンは、球速、回転率、縦横の曲がり幅をリアルタイムで調整し、打者にとって実戦に近い練習が可能になります。
技術的特徴
- ビデオスクリーン: マシーンの前に設置されたビデオスクリーンは、投げている投手の等身大の映像を映し出し、リアルタイムでのピッチングを再現します。
- バイオメカニクスデータの活用: ドジャースは、バイオメカニクスのデータ収集にも力を入れており、ピッチデザインの最適化や選手のパフォーマンス向上に役立てています。
- 複数球団の導入: MLBの半分以上の球団がすでに「トラジェクトアーク」を導入しており、その有効性は広く認められています。
選手たちの反応
- 大谷翔平: ドジャースの施設を利用している大谷選手も、熱心な利用者の一人です。「トラジェクトアーク」を使って打撃練習を積んで積んでいます。
- クリス・テーラー: ベテラン選手のテーラーは、これまで技術が投手に集中していた中で、打者もテクノロジーの恩恵を受ける番が来たと評価しています。
- ガビン・ラックス: 若手選手のラックスは、特にスライダーやカーブの実践的な打撃練習に「トラジェクトアーク」が非常に役立っていると話しています。
- デーブ・ロバーツ監督: 監督も自ら打席に立ち、実際に「トラジェクトアーク」を体験。「投手と実際に対戦している感覚が得られる」とその有効性を認めています。
開発背景
「トラジェクトアーク」の開発者であるジョシュア・ポープ氏は、高校時代にブルージェイズのマーカス・ストローマン選手のピッチングからインスピレーションを受けました。
特に、スタットキャストのデータを使い、回転率や縦横の曲がり幅などを分析したことが、この革新的なピッチングマシーンのアイデアに繋がりました。
大学時代にこのアイデアを研究・開発し、現在に至ります。
チャレンジと今後の展望
- リアルな投球の再現: 実際のボールのスピンを完全に再現することは技術的に難しいですが、「トラジェクトアーク」は三輪のマシーンにより、この課題に挑んでいます。
- 広がる利用範囲: 現在、ドジャースのキャンプ地にのみ設置されている「トラジェクトアーク」ですが、将来的にはドジャースタジアムにも設置される予定です。これにより、より多くの選手が利用できるようになります。
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大谷翔平トラジェクトアークまとめ
ロボットピッチングマシーン「トラジェクトアーク」は、プロ野球のトレーニングに革命をもたらしています。
科学技術の力を借りて、実戦に近い練習が可能になり、選手たちのパフォーマンス向上に直結しています。
今後もこのような革新的な技術がスポーツ界全体に広がっていくことが期待されます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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