リハビリ中とは思えない自己最速164キロ(101.7マイル)を記録した大谷翔平選手。
ドジャース加入後、復帰3試合目の6月28日には27球を投げ、初の複数イニング登板を達成しました。
今回は、注目の“回転効率”の意味と効果、今永昇太や佐々木朗希との違い、そして肩・肘への負担の懸念について、最新データとともに徹底解説します。
回転効率とは?「球の回転が変化にどれだけ活かされるか」
Baseball Savantでは「Active Spin(アクティブ・スピン)」とも呼ばれ、全回転のうち変化に寄与する回転の割合が数値化されています。
- 100%:すべての回転が変化に寄与(理想のバックスピン)
- 50%:半分しか変化に活きていない
- 0%:回転しても変化にまったく反映されない
つまり、回転数だけでなく、効率的に使えるかが重要なのです。
大谷の回転効率は今どれくらい?
これは直前2試合の79%→通算83%へと、着実に向上している数値です。
大谷本人も
とコメントしており、理想の90%超えを目指していると語っています。

なぜ“打ちにくい球”なのか?
- 高速+高回転効率=“ホップする直球”
- 大谷は164km出してなお、回転効率約90%で“浮く直球”を目指しており、打者にとって極めて打ちにくい球質になっています。
今永昇太・佐々木朗希との回転効率比較
- 今永昇太(カブス):147kmながら回転数約2400rpm、効率99%。
- 佐々木朗希(ドジャース):158km超速球だがスピン量1900rpmで、回転効率は低め→“棒球感”。
回転効率が肩・肘に与える負担とは?
術前以上の速度と回転質によって、肩・肘への物理的負荷は確実に増大します。
専門家も
と慎重論を唱えています。
特にトミー・ジョン手術明け2回目の復帰ではリスク管理が重要です。

ドジャースのリハビリ&分析体制が効果!
2022年のトミー・ジョン手術後、エンゼルス時代に比べ大谷の直球速度はドジャース移籍で劇的に回復。
チームのトレーナーや医療コンサルのスタン・コンテ起用、リハビリ&フォーム最適化によるノウハウ蓄積が奏功しているようです。
今後の課題と展望
- イニング数の増加:現時点では「オープナー型登板」が中心。監督も「慎重に検証中」との姿勢です。
- 回転効率の維持強化:球速だけではなく効率も高水準で保つトレーニングが鍵。
- 肩・肘のケア:高負荷に耐え抜く肉体強化とプロセス重視が不可欠です。
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大谷翔平打ちにくい球まとめ
- 回転効率とは「回転がボールの変化に反映される割合」
- 大谷は約88.5%まで効率が向上し、球速164kmの“ホップ直球”を実現
- 今永・佐々木と比較しても、回転質とスピードのバランスが突出
- 肩・肘への負担は懸念材料だが、ドジャースの環境が支えに
- 今後は登板形式やイニング数、ケアの仕組みが注目ポイント
よくある質問/Q&A
Q1:回転効率は誰が測っているの?
A: MLB公式のBaseball SavantがActive Spin率として毎試合測定し、公開しています。
Q2:回転効率が高いと、どう打ちにくい?
A: ホップ軌道になり、「浮くように見える」ため打者のタイミングが狂いやすくなり、空振りを誘発します。
Q3:今永や佐々木より大谷の直球が優れているの?
A: 彼らとはタイプが異なり、大谷は「スピード+回転数+回転効率」の3要素が高水準で揃っている点で突出しています。
Q4:第二のトミー・ジョン手術は影響ない?
A: 肩・肘への再負荷は確かにありますが、ドジャースのリハビリ体制が功を奏しており、復帰も順調です。
Q5:今後の先発登板は?
A: 現在はオープナー型ながら、フォームとイニング耐性が整えば、通常の先発投手へ移行する可能性もあります。
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