何が起こったのか?山本由伸が歴史的な連続完投勝利を達成
山本由伸投手(27、ロサンゼルス・ドジャース)が、2試合連続で完投勝利という驚異的なパフォーマンスを披露しました。
1回、無死一・三塁というピンチを切り抜けると、2回も先頭打者を出しながら無失点。
3回に死球からのピンチで1失点しましたが、4回以降は走者を一人も出さずに9回を105球で投げ切り、4安打・1死球・1失点・8奪三振という内容を記録しました。
この快挙により、ポストシーズンでの連続完投という点では、2001年のカート・シリング(当時アリゾナ・ダイヤモンドバックス)以来24年ぶり。
さらにドジャースのワールドシリーズ(WS)での完投は、1988年のオーレル・ハーシュハイザー氏以来37年ぶりという記録へとつながりました。
こうした中、チームのベテランであるフレディ・フリーマン内野手(35)がインタビューで、山本投手を称える発言を残しました。
彼は
「初球からスプリットを決めていて、カーブでも早いカウントからストライクを取った。ドジャースが彼を強く望んだ理由だ。我々が彼を獲得できてよかった」
と語りました。
なぜドジャースは山本由伸を強く望んだのか?

投手としての圧倒的なポテンシャル
山本由伸は日本のプロ野球(NPB)で長年にわたり実績を残していました。
特に制球力・変化球のキレ・大舞台での経験といった部分が高く評価されていました。
ウィキペディア情報によれば、NPB時代に3度のトリプルクラウン受賞、連続最多奪三振・最優秀防御率受賞など、文字通り“投手王者”の肩書を得ていました。
そのため、メジャー移籍後も期待は高く、リーグ屈指の先発としての役割を担ってきました。
2025シーズンも「12勝8敗、ERA2.49、奪三振201、WHIP0.99」という好成績を残しています。
ポストシーズンでの大舞台対応力
ただ良い数字を出すだけでなく、「大一番で打たれない」「完投できる」「リズムを崩さない」という点が極めて重要です。
山本投手は2025年のポストシーズンで、連続完投を達成。
ゲーム2で9回を105球(報道)で投げ切ったという記録は、チームにとって“安心できるエースの柱”という信号になったと言えます。
こうした「勝ちきる力」「大舞台での経験値」が、ドジャースが“彼を強く望んだ理由”の核心と理解できます。
チーム編成上の戦略的価値
フリーマンの言葉にもあった通り、「ドジャースが彼を強く望んだ理由だ」という発言には、選手個別の評価だけでなく、チームとしての構築戦略が込められています。
先発投手として“数を稼ぎ”“質を維持できる”というのは、長いレギュラーシーズン+ポストシーズンを戦う上で極めて大きなプラスです。
加えて、ドジャースには既に同じく日本出身の大谷翔平選手がおり、日本人選手の成功事例があるチームという安心感もあったでしょう。
つまり、彼を“獲得できてよかった”という言葉には、「獲得できたこと自体がチームにとって大きな勝利だった」という意味が込められていると読み取れます。
フリーマンが語った“決め手”とは?
フリーマンの発言をキーフレーズとして整理すると、以下の3点が特に浮かび上がります。
- 初球からスプリットを決めていた:変化球を最初から的確に使えるという“投球の余裕/確実性”。
- カーブでも早いカウントからストライクを取った:組み立てが優れており、打者に主導権を握らせない攻め。
- ドジャースが彼を強く望んだ理由:チームとしての事前評価が揺るぎないものだったという確認。
この3点が、フリーマンから見た山本由伸評価の核であり、まさに“獲ってよかった”と実感させる内容です。
この快挙の意味とは?
ドジャースにとっての“投手力の証明”
山本由伸の連続完投は、ドジャースの「先発投手陣が機能している」という証明になりました。
ポストシーズンにおいて先発が長く投げることができると、ブルペンの負担も軽くなり、勝率が大幅に上がる傾向があります。
実際、2025年のドジャースの先発ローテーションは非常に安定しており、その中心に彼の存在があることが数字でも裏付けられています。
日本人投手としてのステップアップ
日本からのメジャー移籍選手という視点から見ても、山本投手の今回の快挙は大きな意味を持ちます。
極めて難しい“ポストシーズン完投”という舞台を2試合連続でクリアしたという事実は、日本ファンとしても誇れる出来事であり、今後の“日米野球界の架け橋”としての象徴とも言えます。
チームの未来への布石
フリーマンが「我々が彼を獲得できてよかった」と語ったように、これは“今だけの勝利”ではなく、“将来を見据えた投資”でもあります。
山本由伸が今後も同様のパフォーマンスを続けられれば、ドジャースは今後数年にわたって優位なポジションを保てる可能性が高まります。
山本由伸示した獲得価値フリーマン賛辞まとめ
今回、山本由伸は9回を105球・4安打1死球1失点8奪三振という圧巻の内容で勝利を収め、ポストシーズン完投というドジャースにとって歴史的な快挙を実現しました。
フレディ・フリーマンが語った「初球からスプリット・早いカウントからカーブ・我々が彼を獲れてよかった」という言葉には、彼の能力だけでなくチームが彼を強く望んだ戦略的背景も込められています。
投手としてのポテンシャル、大舞台での強さ、そしてチーム構築における価値――これらが“ドジャースが彼を強く望んだ理由”です。
今後も山本由伸の活躍から目が離せません。
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よくある質問/Q&A
Q1:山本由伸の今回の完投はどこが特に凄かったのですか?
A1:1回の無死一・三塁、2回の先頭打者出塁とピンチが重なりながらも、その後4回以降は走者を一切出さずに9回を投げ切った点が非常に印象的です。また8奪三振という数字も示すように“質”も高かったと言えます。
Q2:なぜフリーマンは「ドジャースが彼を強く望んだ理由だ」と語ったのでしょうか?
A2:それは、山本由伸が初球からスプリットを使い、さらにカーブも早いカウントでストライクに取るなど、打者に付け入る隙を与えずに圧倒できる投球を見せたからです。また、チームとして長期的に彼をローテーションの柱として捉えていたことが言葉の背景にあります。
Q3:この結果がドジャースにとってどういう意味を持つのでしょうか?
A3:先発が長く安定して投げられることでブルペンの負担が減り、ポストシーズンを勝ち抜く上で大きなアドバンテージになります。さらに、日本人投手がメジャーで大舞台を制したという点も、チームとファン双方にとって大きな意味を持ちます。また、今後数年にわたる投手陣の基盤としても期待できます。

