なぜ98年世代が投手人材の宝庫なのか?

1998年生まれという“98年世代”には、高校時代からプロ入り後に至るまで、投手力に優れた選手が集中しています。
中でも 山本由伸(1998-8-17生)を筆頭に、 今井達也(1998-5-9生)、 村上頌樹(1998-6-25生)、 才木浩人(1998-11-7生)らが台頭しています。
この記事では、この世代がなぜ“投手の当たり年”といえるのか、その活躍と背景を整理します。
98年生まれ“代表投手”の躍進
山本由伸(MLB:ロサンゼルス・ドジャース)
山本は2025年のワールドシリーズにおいて、先発・救援をこなしながら3勝、防御率1.02という圧巻の内容でチームの連覇に大きく貢献し、MVPに輝きました。
日本人選手では2009年の 松井秀喜 氏以来となる快挙です。
今井達也(埼玉西武ライオンズ)

高校時代から「高校BIG4」の一人とされ、プロ入り後も右腕として着実に成長。
2024年には最多奪三振のタイトルを奪取し、3年連続2桁勝利を記録するなどチームのエース格へと進化しています。
村上頌樹(阪神タイガース)

1998年世代の大卒組として存在感が抜群。
2025シーズンでは最多勝(14勝)、最多奪三振(144奪三振)、最高勝率(.778)という“投手三冠”に輝くなど、同世代の中でも突出した成績を残しました。
才木浩人(阪神タイガース)

高卒プロ入り組として98年生まれの象徴的存在。
2025年には防御率1.55で最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、早くから“投手王国98年世代”を牽引する一人です。
投手陣“98年世代”の強みは何か?
この世代の投手たちにはいくつか共通する強みがあります。
- 多彩な育成ルート:高校卒プロ、大卒、社会人経由と多様な道を通じてプロ入りを果たしており、高校時代から注目されていた選手がプロ入り後も即戦力として活躍しています。
- 若さながらタイトル級の実績:20代前半で主要タイトルを獲得し、若さを言い訳にせず“先発ローテの核”として機能しています。
- 同期の競争・刺激関係:98年生まれという同世代の選手が複数いることで、ライバル意識や切磋琢磨の環境が形成され、“世代の底上げ”が自然と起きています。
- 国際舞台・海外挑戦のモデル誕生:山本由伸のMLBおよびワールドシリーズMVP獲得が、他の日本人投手や球団に「世界で通用する投手モデル」を示したという意味でも画期的です。
今後の展望と注目ポイント
98年世代の投手たちには、さらなる飛躍の余地があります。
特に注目すべきポイントは以下の通りです。
- MLB/国際舞台での活躍拡大:山本由伸の成功が他の98年世代にも“海外挑戦”という選択肢を現実化しつつあり、将来的に複数人がMLBで主力投手となる可能性があります。
- 長期的なエースローテ維持:既にタイトルを獲得している選手が多く、ここからさらに「先発完投」「シーズン200奪三振」といった長期的な実績を積む段階に入っています。
- 次世代との“投手連鎖”構築:98年世代が現役のうちに指導的立場や存在感を強めることで、次世代(00年生まれ以降)への道を拓く“壁役”“モデル役”としても機能しうるでしょう。
山本由伸98年生まれ投手が熱いまとめ
“98年世代”の投手群はまさに「投手人材の宝庫」と言えます。
山本由伸のMLBでの躍進、今井達也・村上頌樹・才木浩人らの国内でのタイトル獲得という実績が、その事実を雄弁に物語っています。
育成ルートの多様性、若さでも結果を出す実力、そして同世代間の競争・刺激が重なり合い、この世代が異次元の厚みを誇る投手層となっています。
今後も“98年世代”の投手たちの動向から目が離せません。
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よくある質問/Q&A
Q1: なぜ98年生まれに投手が多いのですか?
明確な一因は特定できませんが、「松坂世代」の翌年ということで、幼少期から“次世代のエース像”が意識された可能性、また同世代内で高校時代から競争が激しかった背景があると考えられます。
Q2: “高校BIG4”とは何ですか?
高校時代に同世代で特に注目された投手4人を指す言葉で、98年生まれ世代では今井達也、藤平尚真らがその枠に名前を連ねていました。
Q3: 海外挑戦を目指す投手は他にもいますか?
はい。山本由伸のMLB成功が他の日本人投手へも“世界基準”を意識させる契機になっており、この世代から複数のMLB移籍や国際大会での活躍が期待されています。
Q4: 野手でも98年世代に注目選手はいますか?
はい、野手でも98年生まれには注目選手がおり、例えば牧秀悟(DeNA)、佐藤輝明(阪神)らがその例として挙げられますが、この記事では主に“投手”に焦点を当てています。
Q5: 今後この世代の投手に期待できることは?
日本国内・海外でのエース級の活躍、ローテーションの柱としての長期維持、さらに次世代へ良き手本となる存在としての役割などが期待されます。

