MLB2年目を迎えたロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が、圧巻の成績とともにサイ・ヤング賞の有力候補に名乗りを上げています。
今季、投球内容が劇的に改善されており、特にフォーシームとスプリットのコンビネーションに注目が集まっています。
今回は山本由伸の進化の秘密に迫りながら、サイ・ヤング賞受賞の可能性を多角的に探ります。
山本由伸は本当にサイ・ヤング賞候補になれるのか?
2025年4月18日時点での山本由伸の成績は以下の通りです。
- 登板数:4先発
- 投球回:22.1回
- 防御率:1.23
- 奪三振率(K%):33.7%
- 四球率(BB%):8.4%
- fWAR:0.6
FIPベースのサイ・ヤング賞予測指標では、全体3位につけており、実績・内容ともにトップクラスの評価を受けています。
今季の最大の違いとは?フォーシームとスプリットの威力が鍵!
山本の進化の核は「フォーシーム/スプリットのコンボ」にあります。
昨年はスプリットで空振りが取れず、フォーシームが狙い撃ちされていましたが、今季はスプリットの空振り率が38.6%から54.4%へ大幅に上昇。
フォーシームの被長打率も.413から.192に激減しました。
これはスプリットの強化により、打者がフォーシームにもタイミングを合わせづらくなっている証拠です。
序盤から自信を持った投球ができている理由とは?
山本はNPB時代から「立ち上がりに弱い」と言われてきましたが、今季は違います。
フォーシームとスプリットという自身の最大の武器を序盤から迷いなく使えるようになり、1巡目から安定した投球ができています。
また、試合後半にはカーブ、カットボール、シンカーといった他の球種も駆使しており、3巡目に入っても崩れにくい投球スタイルが確立されつつあります。

スライダーは“封印”されている?その理由とは?
山本のスライダーは、スピード・変化量ともに平均以上ですが、腕への負担を考慮し、ほとんど使用されていません。
使用割合はわずか1.4%。プレーオフでは大物打者から三振を奪うなど威力のある球種ではありますが、今後も多投される可能性は低いと見られます。
サイ・ヤング賞に向けて最大の課題はイニング数?
山本のもう一つの課題は「イニング数」です。
ここまで6回未満での降板が続いており、シーズンを通じて登板回数が少なければサイ・ヤング賞の選考で不利になる可能性があります。
週1登板というドジャースのローテーション事情もあり、年間の登板数は27〜28程度が見込まれます。
そのため、1登板あたり6〜8回を投げるスタミナが求められています。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズはコチラ
山本由伸サイヤング賞最有力候補入りまとめ
山本由伸投手は、フォーシームとスプリットの改良によって、MLB2年目にしてサイ・ヤング賞最有力候補の一角に名を連ねています。
制球力、球種の多彩さ、そして試合中の対応力はリーグトップクラスです。
残された課題は長いイニングを安定して投げる体力とマネジメント。
これをクリアすれば、日本人初のサイ・ヤング賞投手誕生も現実味を帯びてきます。
よくある質問/Q&A
Q. 山本由伸の強みは何ですか?
A. 最大の強みは、精度の高いフォーシームとスプリットのコンボによる三振力と球種の豊富さです。
Q. 山本由伸はなぜスライダーを多投しないのですか?
A. 腕への負担を避けるため、意図的に使用を抑えていると見られています。
Q. サイ・ヤング賞に必要な最低イニング数は?
A. フルシーズンであれば最低170イニング、理想的には180〜190イニングが望ましいとされています。
Q. 現時点でのサイ・ヤング賞受賞の可能性は?
A. 防御率と奪三振率が現在のペースで続けば、非常に高いと評価されています。
コメント