山本由伸がワールドシリーズで歴史的快投?
ドジャースの山本由伸投手(27)が、10月25日(日本時間26日)のワールドシリーズ第2戦・ブルージェイズ戦で圧巻の完投勝利を挙げました。
105球で4安打1失点、8奪三振、1死球。
ポストシーズン2試合連続の完投は、2001年のカート・シリング以来24年ぶりの快挙で、ドジャース投手によるワールドシリーズ完投勝利は1988年オレル・ハーシュハイザー以来37年ぶりです。
試合後、山本投手は
「初回ちょっと走者が出たり、その後死球から失点したりとありましたけど、冷静に投げられたので良かったと思います」
と振り返り、
「特に落とせない一戦だったので、何とかここを取って1勝1敗でロサンゼルスに戻れたらいい流れになると思っていました。とにかくこの試合に集中してました」
と笑顔で語りました。
なぜ「特に落とせない一戦」だったのか?

前夜の大敗で迎えた正念場
第1戦はスネルが6回途中5失点で黒星。連敗すれば逆転でのシリーズ制覇率が19%台まで落ちる中、チームの命運を託されたのが山本投手でした。
プレッシャーがかかる中でも、序盤のピンチを最小失点で切り抜け、試合の流れを掌握しました。
冷静さと修正力が光った初回のピンチ
初回、スプリンガーとルークスの連打で無死一、三塁のピンチを背負いましたが、主砲ゲレロをカーブで空振り三振。
カークを一直、バーショを見逃し三振に仕留め、冷静な立ち上がりを見せました。
その後も小さなミスを最小限に抑え、要所でギアを上げた投球内容は見事でした。
試合を支配した“20者連続アウト”
3回に同点犠飛を許した後は、まさに別人のような投球。
4回から9回まで20者連続アウトの圧巻のピッチングで、前日11得点のブルージェイズ打線を完全に封じ込みました。
8回には3者連続三振を奪うなど、終盤でも球威が落ちるどころかギアアップ。
まさに“支配”という言葉がふさわしい内容でした。
山本由伸の今季成績と進化とは?
開幕投手としてチームを牽引
渡米2年目の今季は、ドジャースの開幕投手を務め、30試合で12勝8敗、防御率2.49、被打率.183と圧倒的な安定感を誇りました。
開幕から唯一ローテーションを守り抜き、9月にはシーズン200奪三振にも到達。
日本人投手としても歴史的な数字を残しました。
ポストシーズンで続く“完投街道”
リーグ優勝決定シリーズ第2戦のブルワーズ戦では、9回3安打1失点の完投勝利でチームをスイープに導いたばかり。
今回のワールドシリーズでも続く完投は、MLB全体で見ても極めて珍しく、現代野球の常識を覆す快投となりました。
勝利が意味するものは?
山本の完投勝利でシリーズは1勝1敗のタイに。
チームは勢いを取り戻し、次戦から本拠地ロサンゼルスへと舞台を移します。
山本投手の安定感は、今後のシリーズ戦略にも大きな安心感をもたらしました。
また、この試合でポストシーズン通算5勝目を挙げ、田中将大、ダルビッシュ有に並ぶ日本人最多記録も達成。名実ともに“日本人エースの系譜”に名を刻みました。
山本由伸特に落とせない一戦だったまとめ
山本由伸投手は、ワールドシリーズ第2戦で105球の完投勝利。
ドジャースでは37年ぶり、ポストシーズン2試合連続完投は24年ぶりの快挙でした。
「特に落とせない一戦」という言葉通り、チームの命運を背負いながらも冷静に投げ抜き、圧倒的な集中力と技術でドジャースを救いました。
今後のシリーズの行方を大きく左右する一戦となりました。
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Q&A
Q1.なぜこの試合が「落とせない一戦」だったのですか?
初戦を落としたことで連敗すればシリーズ制覇率が19%台まで下がるため、第2戦は絶対に勝たなければならない試合でした。
Q2.ドジャースでの完投勝利はどれくらいぶり?
1988年のオレル・ハーシュハイザー以来、37年ぶりのワールドシリーズ完投勝利です。
Q3.ポストシーズン2試合連続完投はどれほど珍しい?
2001年のカート・シリング以来24年ぶりの記録です。現代MLBでは非常に珍しい快挙です。
Q4.山本由伸の今季成績は?
今季は12勝8敗、防御率2.49、被打率.183。安定感抜群のシーズンで、ポストシーズンでも圧倒的な存在感を示しています。

