メジャーリーグで驚異的な存在感を放つ大谷翔平選手。
今季はホームラン45本、OPS.986でリーグトップクラスの成績を収める一方、得点圏打率は.244と「勝負弱い」との声も。
一方で最新データによれば、大谷選手のWPA(Win Probability Added)は4.94でメジャートップ。
この指標こそが“勝負強さ”の証なのです。本記事では、得点圏打率とWPA、それぞれの意味と、そのギャップの読み解き方について徹底解説します。
得点圏打率.244で「勝負弱い」は本当か?
大谷選手の得点圏打率は.244で、同規定到達者中60位という数字です。
複数の打撃指標で上位に名を連ねる中で、この数値だけを見れば、
「重要な場面で打てていない」
と感じる人もいるでしょう。
特にシーズン序盤、得点機での本塁打がゼロ、得点圏打率.118と苦しんだ4月の記録が印象に残っています。
しかし、この数字のみでは“勝負強さ”を正しく評価できません。
例えば、9回サヨナラ本塁打も、点差のある場面でのヒットも同じ“1打点”ですが、インパクトとしては大違いです。
WPAとは?どうして得点圏打率より重要なのか?

WPAとは、各打席やプレーがチームの勝利確率に対してどれだけ影響を与えたかを数値化した指標です。
得点差が開いた場面ではほとんど加点されず、接戦や延長の同点・勝ち越しの一打などが高く評価されます。
まさに“勝負強さ”を測る上で理にかなった指標です。
今季、大谷選手のWPAは4.94でメジャー全体トップ。
得点圏打率では物足りなさがあるように映りますが、WPAでは最大級の“価値ある一打”を連発している投打の主役ぶりが浮かび上がります。
なぜ大谷翔平は「勝負強い」と評価されるのか?
- 局面を変える一打を数多く放っている
サヨナラ弾や同点弾など、試合の流れを劇的に変える場面で打っているため、得点以上の価値が加味されます。WPAによってその貢献度が正当に評価されているのです。 - 得点圏の数字を補って余りある総合力
得点圏打率が.244でも、ホームラン45本、OPS.986はリーグ上位 。これらを含めた総合力で“主役級の価値”を示しています。 - 先頭打者本塁打など、ゲームの最初から流れを引き寄せる働きも多い
試合冒頭での一発で流れを作る力や、勝負どころでの集中力がWPAの数値に反映されます。
大谷翔平証明された勝負強さまとめ
得点圏打率だけを見ると「勝負弱い」と感じてしまうかもしれません。
しかし、WPAという「勝敗に対するインパクト」を測る指標で見れば、大谷翔平選手は間違いなく今季メジャートップクラスの“勝負強い打者”です。
数字の裏にある価値を見抜くことで、本当の実力が見えてきます。
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よくある質問(Q&A)
Q1:得点圏打率が低くても活躍できる理由は?
A:得点圏打率は単に安打数を追う指標ですが、WPAは時と場所を選んだ“価値ある一打”を評価します。大谷選手は後者で圧倒的な存在感を示しています。
Q2:WPAってどこで確認できるの?
A:メジャーリーグの公式統計サイトやBaseball-Referenceなどで確認できます。今季の大谷選手はWPAでメジャー全体トップです。
Q3:得点圏打率とWPA、どちらが重要?
A:得点圏打率は一定の評価指標ですが、試合の勝敗に直結する貢献度を見るならWPAの方が勝負強さを表すには優れています。
Q4:他の選手と比較するとどうか?
A:今季WPAで2位以下には、フレディ・フリーマン(4.70)、アーロン・ジャッジ(4.34)が続き、大谷選手の4.94が際立っています。
Q5:今後の試合でもWPAは参考になる?
A:はい。接戦に強い選手や、流れを変える力を持つ選手を見極める上で、WPAは非常に有効な指標です。