ロサンゼルス・ドジャースのエース、山本由伸投手が9月25日(日本時間26日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発し、6回4安打2四球7奪三振の無失点投球を披露しました。
これで今季の防御率は2.49、奪三振数も201に到達。
ドジャース投手としては、2021年のウォーカー・ビューラー以来の“200奪三振到達者”となりました。
だが、特に注目されているのは直近5試合での“驚異の安定感”です。
現地ラジオ番組の司会者と米紙記者は、この5試合の投球成績を「1-1-1-0-0」という形でまとめ、10月(ポストシーズン)へ向けて“準備ができている”と高く評価しています。
以下では、今回の登板内容を中心に、山本由伸の5試合の驚異的数字、現地評価、そして今後の見通しを交えてリライト形式で整理します。
直近5登板の成績ってどういう内容?
山本由伸のここ5試合における先発成績は、以下のような内容です:
試合 | 投球回 | 自責点 | 奪三振 | 四球 |
---|---|---|---|---|
7回 | 自責1 | 10奪三振 | 無四球 | – |
8回2/3 | 自責1 | 10奪三振 | 2四球 | – |
7回 | 自責1 | 10奪三振 | 1四球 | – |
5回2/3 | 自責0 | 7奪三振 | 6四球 | – |
6回 | 自責0 | 7奪三振 | 2四球 | – |
これらを合算すると、34回1/3・防御率0.79・奪三振44・四球11という驚異の成績になります。
この内容を「1-1-1-0-0」という形で表したのは、5試合のうち3試合が「自責1」、2試合が「自責0」であったことを指し示していて、「三振10本台が3度」「無四球試合あり」という意味合いを含ませた見方とも言えます。
この“1-1-1-0-0”に米記者も注目? なぜ高評価された?
このようなスタッツが示すのは、ただの好調ではなく“圧倒的な安定感”です。
米紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は、山本の9/25登板後にこう綴りました。
「彼は直近5先発で防御率0.79、34回1/3で44奪三振。ああ、彼は10月の準備ができている」と。
この評価の根底にあるのは、以下のポイントでしょう:
- 高い奪三振能力:5試合で44三振という数字は、相手打線を支配できている証拠です
- 四球を抑えている:5試合合計で四球11(平均2.2/試合)という安定した制球力
- 自責点を1以下に抑える強さ:3試合が自責1、2試合が無失点。ほぼ崩れていない
- 長いイニングを投げられる持久力:先発として6回、7回、8回超えの試合も複数あり
これらの要素が揃うと、ポストシーズンで要求される「厳しい場面での強さ」に直結します。
だからこそ、米記者は「10月の準備できている」と表現したのだと思われます。
9/25登板では何が際立ったか?

今回のダイヤモンドバックス戦では、6回4安打2四球7奪三振、無失点の快投を見せました。
これにより、今季通算では防御率2.49・奪三振201という成績をマーク。
ドジャースの先発投手として200奪三振到達は、2021年のビューラー以来の快挙です。
試合中も初回から三振を2つ奪うなど立ち上がりは順調。2回以降はスプリットやカーブを軸に凡打の山を築き、相手打線を圧倒しました。
援護点も得られ、最終的に12勝目の権利を持ったままマウンドを降りました。
チームメートやコーチ陣からはハイタッチで迎えられ、笑顔を見せた山本。
その姿には今季最後の登板を飾ったという達成感と、10月への自信がうかがえました。
山本由伸は本当に“10月の準備”ができているのか?
この見方は決して過剰評価ではありません。むしろ、現地メディアの絶賛は合理的です。
理由を整理すると:
- スタッツによる裏付け
34回1/3・防御率0.79・44奪三振・11四球という数字は、凡戦ではない安定性を物語るものです。 - 継続性と持久力
複数試合で6~8回を投げ切る力は、ポストシーズンでの起用法にも有利になります。 - 制球力の維持
四球をコントロールしつつ三振を奪うスタイルは、継続できてこそ価値がある武器です。 - メンタルと場面適応力
崩れそうな場面で踏ん張れること、そして相手打線にプレッシャーをかけ続けられること。これが勝負どころで求められます。
ただし、ひとつ懸念を挙げるならば、5試合中1試合で四球6という日が含まれている点(5回2/3、自責0、四球6)です。
極端な四球の乱発は、一発被弾など失点リスクを招きやすくなります。
今後はこうした波をさらに抑えることが鍵になるでしょう。
とはいえ、今回の登板を含めた直近5試合の内容を見る限り、山本由伸は十分に10月戦線へ戦える態勢を整えてきていると言えます。
山本由伸10月の準備整ったまとめ
山本由伸は、9月25日のダイヤモンドバックス戦で6回4安打2四球7奪三振、無失点という結果を残し、今季を通じて防御率2.49・奪三振201をマークしました。
そして、直近5試合で見せた「34回1/3・防御率0.79・44奪三振・11四球」というスタッツは、米記者に「10月の準備完了」の評価をもたらしました。
安定した制球力、奪三振能力、長いイニングを投げ抜く持久力を兼ね備えたその姿勢は、まさにエースの風格を感じさせます。
今後は四球をもっと抑えることができれば、さらに強固な存在となるでしょう。
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よくある質問 / Q&A
Q1:なぜ「1-1-1-0-0」という表現になるの?
A:直近5試合の自責点のうち、3試合が自責1、2試合が自責0であったことから、このような数値表現がなされています。また、三振10本台が3回、四球0の試合も含まれる安定性を暗示している可能性があります。
Q2:奪三振44は高い水準か?
A:はい。平均で1試合あたり8点台を超える奪三振率を維持しており、相手打線を圧倒する能力を示しています。
Q3:四球6の試合が1試合あるのは問題?
A:多少のリスク要因ではあります。ただしその回以外は制球が安定しているため、今後その波をさらに抑えられれば問題は小さくなるでしょう。
Q4:ポストシーズンでの起用が気になるが、何回くらい投げられる?
A:現時点で複数試合で6~8回を投げている実績があるため、ポストシーズンでも5~7回は期待できる力は持っていると見られます。
Q5:今回の登板で何が特に評価された?
A:立ち上がりからの三振奪取、変化球中心での凡打誘導、無失点投球、そしてシーズン通算成績(防御率2.49・奪三振201)を確定させた点が特に評価されました。