「ファンが望む最後の決着を」ドジャース・大谷翔平、33試合ぶりスタメン外に見る“休息策”への賛否

メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、現地時間9月27日のシアトル・マリナーズ戦で 先発メンバーを外れました。

これは、8月21日のロッキーズ戦以来33試合ぶり のスタメン外となる措置です。

ポストシーズンを見据えた“温存起用”と見られており、名物評論家たちからは「ファンとしては最後まで見たい」「休ませるタイミングが判断の分かれ目」といった声も上がっている。

本稿では、この起用判断を巡る背景と論点を整理しながら、今後の展望を考察します。

なぜ今回スタメンを外したのか？理由と背景を探ります

Dave Roberts addresses the media after the #Dodgers win the series opener in Seattle, beating the Mariners 3-2. #LetsGoDodgers pic.twitter.com/xT0QyA0T7n

— SportsNet LA (@SportsNetLA) September 27, 2025

ドジャース監督デーブ・ロバーツは以前より、レギュラーシーズン終盤における選手の休養起用を示唆していた。

大谷が休養で先発外れたのは今季4度目であり、33試合連続出場の疲労を緩和する意図と見られている。

日刊スポーツ報道では、ロバーツ監督が

「シーズン中に休養を入れる可能性」

を示唆していたことも記されている。

また、大谷はこの日も打席では無安打だったが、四球で出塁し今季20盗塁目を記録。

これにより「50本塁打＋20盗塁以上」を二年連続で達成する快挙も記録しており、肉体的な消耗と記録達成との兼ね合いも影響した可能性がある。

加えて、今シーズン大谷は 打率 .279、54本塁打、101打点、20盗塁 をマーク。

さらに OPS 1.006、144得点 という圧倒的な成績を残しており、連戦続きの中での疲労蓄積は無視できない事情です。

こうした成績と起用停止の背景を踏まえると、起用を外す決断は “短期の犠牲” を許容してでも、“ポストシーズンに向けた戦力維持” を優先した選択と考えるのが妥当でしょう。

論争点：ファン目線 vs チーム戦略、評論家たちの指摘

ドジャース 大谷翔平が33試合ぶりにスタメンを外れ、休養か本塁打王争い回避かで議論に。

落合博満氏は「ポストシーズンを優先する決断」と理解を示す一方、中畑清氏は「ファンが望む世界を最後まで見たい」と悔しさを吐露。54発で首位と2本差のまま正念場へ pic.twitter.com/NqeUX61f0m

— ショウタイムズ【公式】 (@shoutaimuzu) September 28, 2025

スポーツ番組「サンデーモーニング」では、元中日監督・落合博満氏と元DeNA監督・中畑清氏が大谷休養起用について議論を交わしました。

落合氏は

「ワールドシリーズで優勝したいという意味で、個人よりチーム判断かもしれない」「疲労が残っていい成績を残せないリスクを回避したい」

との見方を示した。

一方で中畑氏は、

「可能性がある限り選手を起用したい」「ファンの望む世界は決着を見届けたい」

と主張し、落合氏との温度差を見せた。

このやり取りから浮かび上がるのは、選手の体調管理という

「静的要素」

と、ファン心理や記録への期待という

「情動的要素」

とのせめぎ合いです。

ファンは

「最後まで見たい」「記録に挑む姿を見たい」

と思うのが自然だが、チーム運営側・監督側には、選手の長期健康や勝負どころでの性能維持が求められる。

実際、報道では落合氏が

「我々の時代なら休ませなかった」

と述べており、中畑氏は

「可能性がある限り選手は使うべき」

と語るなど、監督経験者らによる意見の隔たりも露見している。

今後の展望と注目ポイント

引用元：Full-Count

今回の休養措置が、ポストシーズンでどのような効果をもたらすかが注目される点です。

もし休ませたことで大谷が万全な状態でポストシーズンに臨めるのであれば、英断と評価されます。

一方で、調子を取り戻せなかったり、代わりの選手起用が裏目に出たりすれば批判材料となります。

また、今回の起用外がホームラン王争いにも影を落とす可能性は高いです。

大谷はリーグトップ56本塁打のカイル・シュワバー（フィリーズ）を追いかける立場にあるが、残る試合数で逆転は非常に困難な情勢と報じられています。

さらに、大谷はピッチャーとしての起用も期待されており、ドジャース首脳陣はポストシーズンでの「二刀流起用」プランも模索しているという報道もあります。

したがって、残り試合・ポストシーズンでの起用法、体調管理と記録挑戦のバランスなどが今後の焦点となるでしょう。

大谷翔平33試合ぶりスタメン外への賛否まとめ

ドジャース・大谷翔平が33試合ぶりにスタメンを外れた背景には、休養･体調維持を優先した判断があると見られます。

評論家の間でも「選手を使い切るべきだ」というファン寄りの見方と、「先を見据えて温存すべきだ」という戦略的見方が対立しており、今回の決断はその論点を鮮明化しました。

ただし、この判断の正否はポストシーズンでどう活かされるかにかかっている。今後の起用法と成績がファンの期待に応えるか注目していきたいです。

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よくある質問（Q＆A）

Q. 今回スタメンを外したのは完全な休養目的？
A. 報道では休養目的と診られており、33試合連続出場の消耗を見ての判断と考えられる。ただし、チーム戦略的な意図も絡んでいる可能性があります。

Q. これでホームラン王のタイトルは取れない？
A. 残り試合数を考えるとトップ打者を逆転するのは非常に困難となるが、可能性はゼロではないです。

Q. ポストシーズンでの起用法はどうなる？
A. 打者起用は必至と見られるが、ピッチャー起用という“二刀流起用”案も報じられており、ドジャース側の判断が注目されます。

Q. 他の選手も同様に休養起用される？
A. チーム全体のローテーションや疲労状況次第では、他選手にも休養起用が出てくる可能性は十分あります。

Q. ファンとしてどう見守るべき？
A. 結果だけにとらわれず、選手の健康と勝負強さの維持を期待しながら、ポストシーズンでの活躍を応援することが望ましいです。