大谷翔平選手の「MLB歴代HRペース比較」は、数字をじっくり眺めるほど異次元さが際立つテーマです。
特に、MLBデビューから最初の7シーズンに絞ってベーブ・ルース、バリー・ボンズ、アーロン・ジャッジとホームラン数を比較すると、「二刀流でこれはもうバグでは?」と言いたくなるレベルの結果が見えてきます。
この記事では、MLBデビュー〜7年目までのHRペースにフォーカスし、
- 大谷翔平
- ベーブ・ルース
- バリー・ボンズ
- アーロン・ジャッジ
という4人のレジェンド級スラッガーを比較しながら、二刀流・時代背景・打者としてのタイプの違いまでわかりやすく整理していきます。
大谷翔平のMLBデビュー〜7年目のHRペースはどれくらい凄いのか?
まずは、MLBデビューから最初の7シーズンに限定した本塁打数の比較です。
※ここではNPB時代は含めず、MLBでの成績のみを対象とします。
MLBデビューから7シーズンの本塁打数比較
- 大谷翔平:225本
- ベーブ・ルース:103本
- バリー・ボンズ:176本
- アーロン・ジャッジ:220本
数字だけを見ても、大谷翔平のHRペースが歴代トップクラスの領域にいることがわかります。
特に注目すべきポイントは次の3つです。
- 二刀流で登板もしながら、純粋な「打者専念」のスラッガーと同等以上のHRペース
- 全盛期に差しかかる20代後半〜30代前半にかけて、まだ伸びしろすら感じさせる打撃内容
- 三塁打や長打力も高水準で、単なる「ホームランバッター」に収まらない総合力
同じ「MLBデビューから7年」という条件で並べたとき、
打者に専念しているジャッジとほぼ互角、ボンズやルースをも大きく上回るペースで本塁打を積み上げている事実は、まさに
「野球の歴史のバグ」
と言っても過言ではありません。
なぜ大谷翔平のHRペースは「野球の歴史のバグ」と言えるのか?
二刀流で投球イニングを背負いながらの数字だから?
大谷翔平が特別なのは、単にホームラン数が多いからではありません。
先発投手としてシーズン100イニング以上を投げている年が複数ありながら、このHRペースを維持している点が最大のポイントです。
通常、先発投手は
- 登板前後の調整
- 中○日ローテーション
- 投球後のリカバリー
といった負荷が大きく、打撃に全振りすることはほぼ不可能です。
それにもかかわらず、大谷は
- 毎年のように30〜40本以上のHRを量産
- 50本塁打50盗塁のシーズンまで達成
- さらにマウンドでも二桁勝利クラスのポテンシャル
という、“二人分の仕事”をしながら歴代クラスのHRペースを刻んでいるのが異常値なのです。
時代背景を踏まえても価値が落ちない?
「今はフライボール革命でHRが増えた時代だから」と言われることもありますが、
それを差し引いても大谷の成績は十分に歴代級です。
- 投手の平均球速は年々上昇
- ブルペンの質も上がり、1試合で複数の剛腕と対戦する時代
- 変化球の多様化・スウィング&ミスを狙う配球の高度化
こうした“打者にとっては厳しすぎる時代”の中で、大谷は三振覚悟のフルスイングスタイルを貫きつつ、高い長打率とHRペースを維持しています。
これは、
「打者有利な時代に数字を稼いだだけ」というレベルを遥かに超えた、
質と量を兼ね備えたホームランバッターであることの証明と言えます。
ベーブ・ルース/バリー・ボンズ/ジャッジとどう違うのか?
ベーブ・ルースとの比較:二刀流から打者転向の“先輩”として
ベーブ・ルースもキャリア初期は二刀流的な立ち位置で、
- 投手として20勝クラス
- そこから外野手へ本格転向
という道を歩んでいます。
しかし、ルースが本格的にHRを量産するようになるのは、
投手をほぼやめて打者専念になってからです。
一方、大谷は
- 投手としてもサイ・ヤング級のシーズンを送りつつ
- 打者としてもMVP級のHRペース
を、同時並行で達成している点が決定的に違います。
ルースが築いた「二刀流の可能性」を、
100年後の現代で“完全版”として実現しているのが大谷翔平という見方もできます。
バリー・ボンズとの比較:出塁と長打のモンスター
バリー・ボンズは
- 通算762本塁打
- シーズン73本塁打
といった〝絶対王者〟的な記録を持つ選手です。
ボンズと比較するときのポイントは、
- 四球の多さ(意図的な勝負回避)
- 全盛期のOPS・出塁率が異次元
といった「打席そのものの価値」ですが、
“投球負荷ゼロ”でこの数字を残しているのがボンズです。
それに対し大谷は、
- 四球を受けながらも、打てる球には全力でスイング
- 打者としての準備時間が投手に比べて圧倒的に少ない
という条件を背負いながら、7年時点でボンズを上回るHRペースに乗っています。
「もし大谷がキャリア初期から打者専念だったら?」
という“もしも”を考えると、通算HR700本台も十分に現実的なシナリオとして語れるレベルです。
アーロン・ジャッジとの比較:打者専念の“現代最強スラッガー”
アーロン・ジャッジは現代MLBを代表する純粋なスラッガーで、
- シーズン62本塁打
- デビュー〜7年で220本塁打以上
という数字を残している超一流の打者です。
ところが、同じ「デビューから7年」というくくりで見ると、
- ジャッジ:打者専念で220本前後
- 大谷:二刀流を続けながら225本
と、ほぼ互角どころか大谷がわずかに上回るペースにあります。
打席数や試合数の違いはあるものの、
- 片方は攻撃に全振り
- 片方は投球負荷も背負った上での数字
という前提条件を考えると、
HRペースという一点だけを切り取っても大谷翔平のインパクトは歴代屈指と言えます。
HRペースから見える、これからの大谷翔平はどうなる?

打者専念の年を挟むことで、さらにHRペースは加速する可能性?
肘の手術明けで打者専念となったシーズンに、
大谷は50本塁打50盗塁という、前人未到の領域に到達しました。
このタイプのシーズンが今後も数回続けば、
- 通算本塁打数はさらに加速
- 「通算HR+通算奪三振」という新しい歴史指標
- 「HRペース×二刀流」という唯一無二の価値
といった形で、従来の通算HRランキングだけでは測れない次元へ到達していく可能性は十分あります。
2026年以降、どこまで「歴代HRペース」を塗り替えるのか?
今後のポイントは、
- 投手としてどの程度イニングを投げるか
- 打者として年間何試合出場できるか
- チームの打線・打順のサポート
- 故障リスクのコントロール
などですが、すでに「デビューから7年」の段階で
ルース・ボンズ・ジャッジと並べて議論されている時点で歴代級です。
もし30代中盤以降も大きな怪我なくプレーし続ければ、
HRペースの観点からも、“史上最高の二刀流”から“史上最高の打者の一人”へと評価軸が広がっていく未来も見えてきます。
大谷翔平MLBデビューから7年でルースボンズジャッジを上回るホームランまとめ
- MLBデビューから7シーズンの本塁打数で見ると、
大谷翔平はベーブ・ルース、バリー・ボンズ、アーロン・ジャッジと肩を並べる、もしくは上回るHRペースにあります。 - 特に、先発投手としての負荷を背負いながらこのHRペースを維持している点が、他の歴代スラッガーとの決定的な違いです。
- ベーブ・ルースの“二刀流の原型”を、現代野球で完全体として実現し、
ボンズやジャッジ級のHRペースに到達している大谷は、まさに「野球の歴史のバグ」と表現したくなる存在です。 - これからのキャリア次第では、通算HR数だけでなく、“二刀流×HRペース”という全く新しい評価軸で歴代No.1を狙えるポジションにいると言えます。
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よくある質問/Q&A
Q1. 大谷翔平のMLBデビューから7年間の本塁打数は何本ですか?
A. MLBでのデビューから7シーズンで、225本塁打前後を記録しているとされています。
二刀流として投手でもフル回転しながらの数字としては、歴代でも異例のペースです。
Q2. ベーブ・ルースやバリー・ボンズと比べたとき、大谷翔平のHRペースは本当に上なのですか?
A. 「MLBデビューから7年」という同じ期間で比較すると、
- ベーブ・ルース:100本台前半
- バリー・ボンズ:170本台後半
- アーロン・ジャッジ:220本台
- 大谷翔平:220本台半ば
となっており、大谷はボンズやジャッジと並ぶか、それをわずかに上回るペースにいます。
Q3. 打者専念にすれば、大谷翔平は歴代HRランキングの何位くらいを狙えそうですか?
A. 年間40〜50本ペースを複数年維持できれば、
通算700本塁打前後のラインも“机上の空論ではない”レベルで語れるようになります。
もちろんケガや起用法など多くの要素が絡むため断定はできませんが、
「二刀流のままでも歴代クラス、打者専念なら歴史を書き換える可能性がある」
という見方は十分に妥当だと言えます。
Q4. HRペース比較を語るときに気をつけるべきポイントはありますか?
A. はい、主に次の3点です。
- 時代背景の違い(球場、ボール、投手の球速・スタイルなど)
- 試合数・打席数の違い(シーズン試合数が異なる時代もある)
- 役割の違い(大谷のように投手も兼ねているかどうか)
これらを踏まえた上で、それでもなお大谷翔平のHRペースが「異常なほど高い」という事実が見えてくるところに、彼の唯一無二の価値があります。

