ベーブ・ルース賞とは何を評価する賞なのか?

ベーブ・ルース賞は、MLBポストシーズン全体で最も活躍した選手に贈られる伝統ある賞です。
ニューヨークのBBWAA支部が選考し、毎年1月に発表されます。
1949年に創設され、当初はワールドシリーズでの活躍のみが対象でしたが、2007年からは地区シリーズ(LDS)、リーグ優勝決定シリーズ(LCS)、ワールドシリーズ(WS)を含む「ポストシーズン全体」が評価対象となりました。
そのため、ワールドシリーズMVPと必ずしも一致せず、ポストシーズン通算で最も貢献した選手が選ばれる傾向にあります。
今年はなぜ“山本由伸 vs 大谷翔平”の構図なのか?
2025年ポストシーズンの主役は、間違いなくこの2人でした。
まず、ワールドシリーズMVPを手にした山本由伸選手は、ポストシーズン6試合登板で2完投を含む5勝1敗、防御率1.45という圧巻の数字を記録しました。
短期決戦での完投勝利2つという偉業は、近年のMLBでは極めて稀なパフォーマンスであり、投手としての支配力は際立っていました。
一方で大谷翔平選手は、打率.265、8本塁打、14打点に加え、ポストシーズンで2勝を挙げる“二刀流パフォーマンス”を披露。特に長打力でチームを牽引し、大舞台での勝負強さを証明しました。
選考基準が「ポストシーズン通算の貢献度」であるため、山本選手の投手としての支配力、大谷選手の打+投の総合力がともに高く評価される可能性があり、いずれが選ばれても不思議ではありません。
過去の傾向からW受賞の可能性は高いのか?
ベーブ・ルース賞は過去に3度、複数選手が“同時受賞”したことがあります。
また、ワールドシリーズMVPではなく、ポストシーズン全体でインパクトを残した打者や投手が選ばれたケースも多く、選考は柔軟性を持っています。
2023年には、投手の圧巻のスタッツ(5勝0敗)を抑えて、打率3割超えで22打点を挙げた強打者が選ばれました。
こうした過去の傾向から、山本選手の投手としての圧倒的成績、大谷選手の二刀流としての総合力が“同等レベルの貢献”と評価される可能性もあり、W受賞は十分に現実的と見られています。
日本人選手が受賞すれば“日本人初”という歴史的快挙でもあり、両者が揃って選ばれるシナリオは日本のファンにとって最も喜ばしい結末と言えるでしょう。
ベーブルース賞山本由伸と大谷翔平の一騎打ちまとめ
2025年のベーブ・ルース賞は、ポストシーズン全体で活躍した山本由伸選手と大谷翔平選手の2人が最有力候補として注目されています。
山本選手は圧倒的な投球成績、大谷選手は打撃力と二刀流での貢献が際立ち、選考基準に照らしても双方が十分に選ばれる可能性があります。
また、過去に複数受賞があったことから、日本人同士による“W受賞”という歴史的瞬間が訪れる可能性も高まっています。
発表は1月。日本球界にとって大きな節目となるかもしれません。
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よくある質問・Q&A
Q1:ベーブ・ルース賞はいつ発表されますか?
A1:毎年1月に発表されます。
Q2:ワールドシリーズMVPとの違いは?
A2:ワールドシリーズMVPはWSのみの評価ですが、ベーブ・ルース賞はポストシーズン全体(LDS・LCS・WS)が対象です。
Q3:日本人選手が受賞したことはありますか?
A3:これまで日本人選手の受賞例はありません。今年受賞すれば初の快挙となります。
Q4:W受賞は本当にあり得るのですか?
A4:過去にも3度、複数選手が受賞した例があるため、十分に可能性があります。
Q5:選考で重視されるポイントは?
A5:ポストシーズン全体での貢献度、勝利へのインパクト、短期決戦の重要局面でのパフォーマンスなどが重視されます。

