MLBの2025年シーズンは、例年とは異なる珍しい現象が話題になっています。
かつて巧打者の証とされた「打率3割」を超える選手が激減しているのです。
ナ・リーグではドジャースのフリーマンが首位打者争いをリードしていますが、その数字はギリギリ3割未満。
ア・リーグでも3割を超えるのはわずか4人という状況です。
本記事では、この現象の背景やロバーツ監督の分析をわかりやすく解説します。
なぜナ・リーグ首位打者フリーマンの打率は3割を切っているのか?

ナ・リーグ首位打者のフリーマンは打率.2996と、記録上は「.300」に見えるものの、厳密には3割に届いていません。
これは非常に珍しい現象であり、打率3割の壁を超える選手が少ないことを象徴しています。
MLB史では、シーズンを通じて首位打者が3割を下回るケースはまれであり、打者にとって厳しい環境が浮き彫りになっています。
ア・リーグで3割を超えているのは誰?

ア・リーグで現在3割を超えているのは、ヤンキースのアーロン・ジャッジ(.322)、ブルージェイズのビシェット(.308)、アストロズのペーニャ(.308)、ブルージェイズのスプリンガー(.301)の4人だけです。
名だたるスター選手が並ぶものの、これほど少数であることはMLB全体で打高投低ではなく「投高打低」の傾向が強まっている証拠といえます。
ロバーツ監督はなぜ打率低下の要因を「投手の進化」と見るのか?
ドジャースのロバーツ監督は、打率低下の背景について「投手の専門性が高まっている」ことを挙げています。
具体的には、
- 先発投手との対戦機会が減り、リリーフ投手の比重が増している
- 投手の球質が年々向上しており、キレや球速が進化している
といった点を指摘しました。加えて、近年はチームが「打率」よりも「出塁率」や「長打率」を重視する傾向にあり、単純な安打数にこだわらない戦略が広まっていることも要因としています。
打率3割打者の減少は今後も続くのか?
打率3割を超える打者の減少は一過性のものではなく、今後も続く可能性があります。
理由としては、投手の分業化やデータ分析の進化による配球の高度化が挙げられます。
また、OPSやwRC+といった新たな指標の普及により、「打率」という数字だけが評価の基準ではなくなっているため、打率3割を達成することの価値自体が相対的に低下しているとも言えます。
MLB打率3割打者激減理由まとめ
MLBで「打率3割打者」が激減しているのは、投手力の進化と野球の価値観の変化が大きな要因です。
ロバーツ監督が指摘するように、先発投手との対戦機会の減少やリリーフ陣の台頭が打者にとって大きな壁となっています。
また、球団やファンの間でも打率よりも出塁率・長打率を重視する傾向が広まっており、これからの時代は「打率3割」に固執しない評価が定着していくかもしれません。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズ【公式】はコチラ
よくある質問/Q&A
Q1. MLBで打率3割を超えるのはどれくらい難しいのですか?
A1. 現在のMLBでは投手の分業化やデータ野球の発達により、3割を超えることはかつて以上に困難です。
Q2. 打率よりも重要視される指標は何ですか?
A2. 出塁率(OBP)、長打率(SLG)、OPS、wRC+などが打者評価の主要な指標になっています。
Q3. 日本のプロ野球でも打率3割打者は減っていますか?
A3. NPBでは依然として複数の3割打者が存在しますが、投手の進化やデータ分析の普及により今後は減少する可能性があります。
Q4. 打率3割を超えなくてもMVPは狙えますか?
A4. はい。近年では本塁打数やOPSの高さ、チームへの貢献度が重視されるため、打率が3割未満でもMVP候補になる選手は多数います。