こんにちは。今日は、米メジャーリーグで投手と打者の二刀流を実践し、規格外の活躍を見せている大谷翔平選手の昼寝(2度寝)についてお話ししたいと思います。
大谷選手は、毎日の睡眠を大切にしており、昼寝もすると公言しています 。大谷選手の昼寝は、午後2時間から4時間という長時間で、夜の睡眠時間を7時間とすると、計11時間を休息に充てていることになります。
では、昼寝(2度寝)はなぜ大谷選手にとって有効なのでしょうか。昼寝にはどんなメリットがあるのでしょうか。今回は、睡眠医療に詳しい阪野クリニックの阪野勝久院長による解説を参考にしてみましょう。
目次
昼寝の効果

阪野院長によると、昼寝は以下のような効果があると言います。
- 頭がスッキリし、物事に対する反応や記憶力がよくなる。昼寝は脳内のアデノシンという物質を減らすことで、脳の活性化を促します。アデノシンは覚醒時に増えていき、眠気やだるさを引き起こします。昼寝でアデノシンを減らすことで、脳が目覚めやすくなります。
- 午前中にたまった疲労や緊張を一度リセットする。昼寝は自律神経のバランスを整えることで、ストレスや不安を軽減します。自律神経は交感神経と副交感神経からなりますが、交感神経は活動時に優位になり、副交感神経は休息時に優位になります。昼寝で副交感神経を活発化させることで、交感神経の過剰な働きを抑えます。
- 午後以降の集中力の向上、仕事や家事の効率アップにつながる。昼寝は注意力や判断力を高めることで、作業能率や学習能力を向上させます。昼寝後は脳波が高速化し、思考や判断がスムーズになります。また、昼寝は創造性や発想力も高めることが研究で示されています。
- 筋肉の回復とリフレッシュ効果がある。昼寝は成長ホルモンの分泌を促進することで、筋肉や骨格の成長や修復を助けます。成長ホルモンは睡眠中に分泌されますが、昼寝でも分泌されることがわかっています。昼寝で成長ホルモンを増やすことで、身体の疲労回復や若さを保つことができます。
昼寝のコツ

昼寝の効果を最も引き出すためには、以下のようなポイントがあります。
- 時間帯は午後1時から3時までがベスト。午後3時を過ぎると夜の睡眠に影響が出る可能性があるので、早めに昼寝を済ませましょう。午後1時から3時は体温が低下し、眠気が強くなる時間帯です。この時間帯に昼寝をすることで、自然に眠りにつくことができます。
- 長さは30分以内が理想。30分を超えると深いノンレム睡眠に入り、寝起きが悪くなることがあるので、注意しましょう。深いノンレム睡眠は夜の睡眠の初めの方に多く見られる睡眠段階です。この段階では、脳や身体の活動が低下し、目覚めるとぼーっとした感じになります。昼寝では浅いノンレム睡眠やレム睡眠に留まることが望ましいです。
- 場所は暗くて静かなところが望ましい。ベッドやマットの上で体をフラットにした状態がいいが、ソファやリクライニングチェアでもOKです。アイマスクを着用すると眠りやすくなります。昼寝は環境に左右されやすいので、明るさや音などを遮断することで、快適な昼寝をすることができます。
- 昼寝する直前にコーヒーや紅茶、緑茶などでカフェインを取ると、快適な目覚めを助けてくれる。カフェインは約20分から30分後に効果が現れるので、昼寝する直前に飲むことで、昼寝後に目覚めやすくなります。カフェインは脳内のアデノシンの働きを阻害することで、眠気を覚ます効果があります。
大谷翔平昼寝まとめ
以上が大谷翔平選手の昼寝(2度寝)のメリットについての情報でした。
昼寝は健康やパフォーマンスに良い影響を与えることがわかりました。大谷選手にあやかって、今日から昼寝をしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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