2025年シーズン終盤、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、カイル・シュワーバー(フィリーズ)との激しい本塁打王争いを繰り広げています。
現時点で2本差。最終戦を迎える中で、「逆転での本塁打王獲得」が現実味を帯びるのかどうか、その可能性と課題を整理してみます。
なぜ“2.26%”という数字が出てきたのか?
大谷翔平はこれまでメジャー通算で1試合2本塁打を記録したのが22試合、3本塁打は1試合のみ。
ドジャース移籍後2年間(316試合)でも、マルチ本塁打は7試合であり、割合は同水準の約2.2%です。
この数字は、そもそも大谷が1試合で2本以上打つ可能性が非常に限定的であることを示しています。
逆転で本塁打王を狙うには、普通に1本を打つだけでは不十分で、複数本を打つ爆発力が要求されます。
今季の状況と“逆転”に必要な条件とは?

1. 現在の本塁打数と差
大谷は今季54本塁打をマーク。これに対し、シュワーバーとは2本差でトップ争いをしています。
ただし、最終戦を迎える中で、大谷はスタメンから外される形で“休養日”とされており、出場機会を巡る不安もあります。
2. 過去のマルチ本塁打記録
今季における大谷のマルチ本塁打記録は、以下の4試合です:
- 5月15日 アスレチックス戦
- 5月30日 ヤンキース戦
- 6月14日 ジャイアンツ戦
- 9月7日 オリオールズ戦(菅野智之投手から2本塁打)
これらの記録からも、「1試合で複数本塁打を打つ」という場面は非常に稀であることがあらためて浮き彫りとなります。
3. 逆転を果たすにはどのような爆発が必要か?
もしシュワーバーが最終戦で1本でも本塁打を記録すれば、大谷は「1試合3本塁打」が最低条件となります。
しかし、キャリア全体でも3本塁打を1試合で打ったのは過去に1度のみ。
確率上、非常にハードルが高い状況です。
ただし「打球角度」に関しては、9月の平均打球角度は19度と今季最良の数字となっており、打球がよく上がっている傾向があります。
これが追い風になる可能性は残されています。
また、3年連続本塁打王を達成すれば、2001〜2003年に本塁打王3連覇を達成したアレックス・ロドリゲス以来、22年ぶりの快挙となります。
記録的な挑戦でもあります。
大谷が逆転達成できる可能性をポジティブに見る理由は?

- 打球角度改善が示唆するように、パワーと打球の飛びには勢いがある
- シュワーバーが最終戦で本塁打を打てない展開が起きる可能性
- 大谷の持つポテンシャルと集中力が残る試合で爆発力を引き出す可能性
これらを総合すると、「2.26%」という数値は冷静な確率の目安であるものの、野球では確率を超える展開が起こることもあります。大谷が最後にどんな一打を見せるか、注目される展開です。
大谷翔平逆転本塁打王獲得は現実かまとめ
大谷翔平選手の逆転本塁打王獲得は、確率的にはかなり厳しい条件が伴います。
「2.26%」という数字が物語るように、マルチ本塁打という“爆発”を1試合で起こすことが最低条件。
ただし、今季の打球角度などポジティブな兆しもあり、状況次第では逆転できる余地も残されています。
最終戦、全打席が勝負になるでしょう。
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よくある質問/Q&A
Q1. なぜ「2.26%」という数字を使うのですか?
A. これは大谷がこれまで出場した全試合において、1試合で複数本塁打を打つ確率を通算で割り出した数字です。実績から見て、そうしたマルチ本塁打は非常に稀であることを示しています。
Q2. シュワーバーが本塁打を打てなければ逆転できる可能性は高まりますか?
A. はい。仮にシュワーバーが最終戦で無安打に終われば、大谷は2本だけで逆転できる可能性も出てきます。ただし、相手投手との対戦など条件は非常に厳しくなります。
Q3. 3年連続本塁打王はどれだけ価値がある記録ですか?
A. 非常に高い価値です。2001〜2003年のアレックス・ロドリゲス以来、21年ぶりの記録達成となる可能性を秘めています。
Q4. 打球角度がどう関係しているのですか?
A. 本塁打を生むには、打球を適切な角度で上げることが重要です。9月の平均打球角度が過去最高の19度というデータは、今季後半において“飛ばす打球”が増えている可能性を示しており、追い風と考えられます。
Q5. 結論として「逆転本塁打王」はあり得ると思いますか?
A. 確率という面では厳しい挑戦ですが、野球は予測不可能なスポーツです。大谷選手の持つ爆発力と集中力次第で、逆転も “ゼロではない” と前向きに見ています。