大谷翔平選手の打撃は、飛距離やパワーだけで語れない強さがあります。
強い打球を引っ張るだけでなく、逆方向にも同じように伸びる打球を放てることが、投手にとっての“逃げ場のなさ”につながってきました。
その土台のひとつとして知られているのが、少年時代に父・大谷徹さんと続けたティー打撃です。
全体練習の1時間前にグラウンドへ行き、黙々と反復したテーマは「広角に打つ」ことでした。
このエピソードは、才能の話というより「技術を身につける順番」と「習慣化の設計」を示しています。
ここでは“大谷翔平×父×ティー打撃×広角”という軸で、打撃の原点を肯定的に整理します。
全体練習1時間前にグラウンドへ行く意味は「先に整える」ことです

全体練習が始まってから頑張るのではなく、始まる前に自分の形を整えておく。
この発想は、少年時代のティー打撃に象徴されています。
1時間前という時間帯は、周囲の情報が少なく、集中がブレにくい時間でもあります。
フォームやタイミングの“基準”を最初に作っておくことで、その後の実戦練習で起きるズレを小さくできます。
この「先に整える」習慣は、打撃をその日の感覚任せにせず、再現性の高いものにしていきます。
結果として、好不調の波を小さくし、長いシーズンでも安定した打球を生みやすくなります。
父が重視したのは「広角に打つ=投手の選択肢を奪う」ことです
広角に打てる打者は、配球の読み合いで強いです。
内角も外角も、引っ張りも逆方向も、同じように“痛い打球”になるためです。
父が「広角に打つ」を繰り返し求めたのは、フォームを綺麗にするためだけではありません。
コースによって打球方向を変えられるようになるほど、投手は攻め方が難しくなります。
- 外角を逆方向に強く運べる → 外一辺倒の攻めが効きにくいです
- 内角を無理に引っ張らない → 詰まらされて凡打になる確率が下がります
- 打球方向が散る → 守備シフトや守備位置の“正解”が作りにくいです
「広角」は技術でありながら、相手の戦術を揺らす武器でもあります。
大谷翔平選手の打撃が“読みづらいのに強い”と言われる背景には、この考え方が自然に染み込んでいたことが大きいです。
ティー打撃は「再現性」を作る最短ルートです

ティー打撃は地味ですが、打撃の核を作りやすい練習です。
球の位置を固定できるため、余計な要素を削ぎ落として「体の使い方」だけに集中できます。
とくに広角を目指す場合は、次の点を反復しやすいのが強みです。
球の位置で“打球方向”を学べます
ティーの置き場所を少し変えるだけで、同じスイング軌道でも打球方向が変わります。
広角打ちは、狙って“打ち分ける”より先に、「どこで捉えるとどこへ飛ぶか」を身体で理解することが重要です。
「逆方向でも強い打球」の条件を積み上げられます
逆方向は当てるだけになりがちですが、強い打球にするには体の回転・バットの入り方・当てる位置の精度が要ります。
ティーで反復すると、逆方向が“逃げ”ではなく“攻撃”になります。
親子練習の本質は「才能」ではなく「習慣の設計」です
この話が響くのは、特別な道具や派手な理論がないからです。
早く行く。ティーを打つ。広角を意識する。毎回同じことを丁寧に積む。
そのシンプルさが、強さの再現性につながっていきます。
しかも親子練習は、メンタル面の安定にも効きます。
毎回同じルーティンがあると、調子が悪い日でも“戻る場所”ができます。
トップアスリートほど、感覚ではなく手順で立て直します。
大谷翔平選手の強さは、こうした日々の積み上げと相性が良いです。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズはコチラ
大谷翔平原点は父とのティー打撃まとめ
大谷翔平選手が少年時代に父と続けた「全体練習1時間前のティー打撃」は、広角に打つ力を育てるための合理的な習慣でした。
広角に打てることは、配球の選択肢を奪い、守備の正解も崩し、打者としての“怖さ”を底上げします。
派手な才能の話ではなく、地味な反復で再現性を作ったことが、このエピソードの価値です。
早く行き、同じテーマを積み上げる。これこそが、大谷翔平選手の打撃の土台として今も語られる理由です。

