大谷翔平への“お前はいらない”コール、監督はどう受け止めた?
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は25日、ワールドシリーズ第2戦の試合前に取材に応じ、大谷翔平選手に浴びせられた敵地ファンの大合唱についてコメントしました。
第1戦ではブルージェイズファンから
「We don’t need you(お前はいらない)」
というコールがスタンド全体に響き渡りましたが、監督は
「チャントの内容自体は聞き取れていなかったと思う。一方で、なぜブーイングされるかは理解しているし、気にしていない。燃料にするタイプでもない。彼は切り替えが抜群で、影響を受けず、仕事をするだけ」
と話しました。
ロバーツ監督は大谷選手の精神的な強さと集中力を高く評価しており、敵地の過激な声援にも動じない冷静な姿勢を称賛しました。
「聞き取れていなかった」とはどういう意味?
記者から
「聞き取れていなかったとはどういう意味か」
と質問されると、ロバーツ監督はさらに詳細を説明しました。
「彼は打席に立っていて、音がこもって聞こえたような感じだった。私はベンチで聞いていたので内容がわかったが、彼は打席の中だった。単にその瞬間は打席に集中していて、チャントに注意を向けていなかったと思う」
と語りました。
つまり監督は、あの場面で大谷選手が
「チャントを意識的に無視した」
のではなく、
「集中していた結果、自然と耳に入らなかった」
という見方を示しました。
敵地での重圧の中でも動じず、冷静にプレーを貫く姿勢こそ、世界一を目指すドジャースの中心選手としての資質を表しています。
ロバーツ監督の発言に見える“大谷翔平への信頼”とは?
ロバーツ監督のコメントには、大谷選手に対する深い信頼がにじんでいます。
「燃料にするタイプではない」
という言葉には、外的要因に左右されず、自分のルーティンを守り続ける大谷のスタイルを理解し、尊重している意味が込められています。
また、監督は
「影響を受けず、仕事をするだけ」
とも語っており、どんな環境でもパフォーマンスを崩さない大谷の安定感を評価しています。
敵地のブーイングを力に変えるタイプの選手もいますが、大谷の場合は静かに自分の世界を保ち、淡々と結果を出すタイプです。
その姿勢を監督自身がチームの理想像として受け止めていることがうかがえます。
「お前はいらない」チャントの背景とは?
今回のチャントの背景には、ブルージェイズが過去に大谷翔平の獲得を狙っていたことが関係しています。
2023年オフ、大谷選手はFAとなり、移籍先としてブルージェイズも最終候補に残っていました。
しかし最終的にはドジャースを選択。
この経緯がファンの感情を刺激し、敵地での挑発的なコールへとつながったとみられています。
ただし、こうした“敵意”は同時に“期待”の裏返しでもあります。
ワールドシリーズという最高の舞台で、大谷翔平が相手チームのファンからも注目されている証拠といえるでしょう。
チーム全体へのメッセージとは?

ロバーツ監督の発言は、大谷個人への擁護にとどまらず、チーム全体に向けたメッセージでもあります。
敵地での雑音やプレッシャーに動じず、平常心で戦う姿勢をチーム全員に共有する意図が読み取れます。
こうした
「集中力を保つ文化」
があるチームこそ、長期戦のポストシーズンを勝ち抜くために欠かせません。
監督の一言が、チームの精神的な結束を強める要因にもなっています。
ロバーツ監督大谷翔平お前はいらない大合唱言及まとめ
ロバーツ監督のコメントから浮かび上がるのは、大谷翔平選手への深い信頼と、チーム全体の精神的な成熟です。
敵地での「お前はいらない」コールにも動じず、打席に集中する姿勢はまさに超一流。監督はそれを理解し、チームとして支える姿勢を明確に示しました。
ワールドシリーズの舞台で、こうした信頼関係がどのように結果へ結びつくのか、今後の展開にも注目が集まります。
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よくある質問/Q&A
Q1:ロバーツ監督はなぜ大谷選手を擁護したのですか?
A:監督は大谷選手が外部の声に左右されないタイプであることを理解しており、集中力を守るためにチームとしてサポートする意図がありました。
Q2:ブルージェイズファンが「お前はいらない」と叫んだ理由は?
A:2023年オフ、大谷選手がFA時にブルージェイズ移籍の可能性があったことへの複雑な感情が背景にあります。最終的にドジャースを選んだことで、ファンの間に“裏切られた”という心理が生まれたとみられます。
Q3:大谷選手はブーイングに動じないタイプですか?
A:はい。監督も「影響を受けず、仕事をするだけ」と語っており、過去の試合でも同様に冷静さを保って結果を残しています。
Q4:この出来事はチームにどんな影響を与える?
A:監督の発言は、チーム全員に「外部の雑音に惑わされず集中する」というメッセージを共有する効果を持っています。結果的に精神的な結束力を高める可能性があります。

